英語が話せないから海外旅行に行くのが怖いと躊躇する人もいるでしょう。
しかし実際のところ、英語が話せなくても海外旅行を楽しんでいる人は沢山います。
それこそ全く話せなくても大丈夫。
ただやっぱり心配という気持ちもわかります。私自身、最初の海外旅行はそうでした。いざ行ってみると意外となんとかなるし慣れるのですが、どうしても最初は不安です。
そこで本記事では英語が話せない人が海外旅行を楽しむためのポイントやおすすめの国、色々な場面で使える英語のフレーズ、海外旅行におすすめの便利グッズなどを紹介します。
英語が話せなくても海外旅行を楽しむポイント
英語が話せないと海外旅行に行くことが不安ですよね。
ホテルの部屋で何かトラブルがあっても上手く説明できないし、誰とも話さずに旅行するのは無理があるだろうし…と考えれば考えるほど、やっぱり国内旅行が無難なのではないかと考えてしまう人も多いでしょう。
しかし、英語が話せなくても海外旅行は楽しめます。ここでは英語が話せなくても海外旅行を楽しむためのポイントを紹介します。
無難にツアーを利用する
団体行動にはなりますが、英語が話せない人はツアーを利用するのが一番です。
実際に私もツアーを利用したことがありますが、添乗員が空港の荷物などの各種手続きや税関の通過の仕方など全て誘導してくれますし、現地に着いてからもバスの手配やホテルのフロントでの通訳係をしてくれるので、至れり尽くせりの状態で旅行を楽しむことができました。
また旅行会社には日本語のガイド付きのオプショナルツアーもありますので、観光地を歩く際にも遺跡の歴史の説明などを日本語で聞くことができます。
英語が話せなくても通訳がいるようなものなので心強く、聞きたいことも聞けるので問題なく海外を楽しめます。
いずれは自分で飛行機をとって、旅行を予約して、日本人が誰もいないようなところを回ってみるというのもいいですが、不安なら最初はツアーで慣れていけばいいんです。
日本人観光客の多い国に行く
次に日本人観光客の多い国に行くこともポイントです。
日本人の旅行客が多いと現地の人も日本人に慣れていますし、レストランでもショッピングセンターでも、店員の方から片言ながらも日本語を話してくれることが沢山あります。
極端な場所がハワイですね。ハワイはホノルルならば日本人はたくさんいますし、お店の人も日本語が話せる人も多いです(日本人が働いている場所も多いですし)。
またホテルによっては日本人専用デスクが用意されていたり、”Excuse me. Do you speak Japanese?(すみませんが日本語を話せますか?)”と聞くだけで、日本語を話せるスタッフがいれば代わってもらえるでしょう。
そしてどこに行っても日本人が多ければ、最悪何かあっても日本人に話しかけることもできますから、トラブルにも対処できる可能性が高くて安心です。
スマホの翻訳アプリやポケトークなどの翻訳機を使いこなす
海外旅行に行った際に英語が話せなくても、スマホの翻訳アプリやポケトークなどの翻訳機を使いこなすことができれば鬼に金棒です。
最近は翻訳系アプリや電子機器が沢山あり、そのクオリティがかなり高くなっているので英会話の勉強に活用している人も沢山いますよね。
たとえばカメラにかざした物を英語から日本語に翻訳してくれるカメラ翻訳は、パンフレットなどの長文の英語や標識などの意味もすぐに分かる上、音声機能が付いていることも多いので、こちらが言いたいことをネイティブの発音で代弁してくれます。
ですから素人が頑張って英語で話しかけるよりも、圧倒的に相手に伝わりやすいです。
アプリの場合はオンラインになっていないと使えないのが難点ではありますが、観光地であればWifiが使える場所も多いですし、日本でポケットWiFiを契約していくというのもありです。
英語が話せない人でも楽しめるおすすめの国
英語が話せなくても楽しめる条件としては、第一に「英語ができなくても困らない」ということでしょう。
前項で書いたように、基本的には日本人観光客が多い国のツアーであれば英語が話せなくても楽しめる可能性が高いです。
ここでは英語が話せない人でも海外旅行を楽しめるおすすめの国を紹介します。
ハワイ
やはり英語ができない日本人でも楽しめる国No.1はハワイです。
店員には片言の日本語でも通じるケースが多く、街の至るところで日本人を見かけますし、治安も良いので安心して外を歩けます。
季節にもよりますが、ハワイの気候は子供にとっても過ごしやすいためファミリー層向けの海外旅行に大人気です。
実際にハワイに行ったことのある人の口コミでは「レストランやホテルには日本人スタッフが多かった」「最低限の決まり文句さえ覚えていれば問題ない」といった声が多く、「また行きたい」と言う声が沢山ありました。
ただし全く英語を使わずに済むわけではありません(ホノルルに滞在して日本人向けのお店にしか行かないという場合を除いてですが)ので、翻訳アプリなどが必要になる場面もあります。
ある程度、英語に挑戦してみたいという意欲がある人には最高の旅行先だと言えるでしょう。
台湾
台湾は親日国で、英語が話せなくても現地の人から日本語で話しかけてきてくれることが多いです。
実際に台湾に行ったことのある人の口コミでは「日本語を知っている人の割合が多く英語を話す機会があまりなかった」「簡単な英語を使っても十分通じた」と言う声が多く、「押し売りなどを断る時にあえて英語を使った」という意見も目立ちました。
台湾はハワイとは違ってファミリー層に人気というよりは年齢層が若く、学生の卒業旅行でも選ばれる国です。
小籠包やかき氷などのグルメも楽しめるのでおすすめですが、旅行先で試しに英語を使ってみたいという人にとっては少々物足りないと感じることもあるかもしれません。
タイ
タイも日本人観光客が多く、現地の人は片言の日本語を話せることがありますが、台湾ほど日本語を話せる人は多くない印象です。
私は実際にタイに行きましたが、ホテルやタクシー、レストランでは英語で話す必要がありました(ちなみに簡単な英語しか話せない人も多いです)。
ただタイは観光客のみならず、駐在の人も多いので日本人に対する応対、英語を話せない人に対する応対が慣れています。
ただツアーで行けば問題なく楽しめますが、一人旅で行く際は詐欺やぼったくりに気を付けましょう。
海外旅行で必ず使えるフレーズを紹介
いくら現地で日本人が多い、日本語を話せる人が多いとしても、入国審査・出国審査では絶対に英語を話す必要がありますし、ホテルの部屋にトラブルがある場合にも伝えざるを得ないでしょう。
ここでは海外旅行の際に「これだけは念のため覚えておきたい」というフレーズをシーンごとに紹介します。
全部はもちろん覚えられなくても、すぐに見られるようにしておくと便利ですので参考にして下さいね。
入国審査・出国審査でよく使われるフレーズ
最初に入国審査・出国審査でよく使われるフレーズです。
入国・出国審査 immigration | |
Q.訪問の目的は何ですか | What’s the purpose of your visit? |
A.観光です | I’m here for sightseeing. |
Q.どのくらい滞在しますか | How long are you going to stay? |
A.8日間滞在する予定です | I’ll be here for 8 days. |
Q.ハワイは初めてですか? | Have you ever been to Hawaii? |
A.はい | Yes, it’s my first time. |
Q.どこに泊まりますか | Where will you stay? |
A.〇〇ホテルに泊まります | I’ll stay at 〇〇 hotel. |
Q.何か申告するものは ありますか? | Do you have anything to declare? |
A.はい/いいえ | Yes, I do. / No I don’t. |
完璧に覚えてもいいですが、そうでなく単語でも十分です。(観光目的ならサイトシーイング、滞在日程はエイトデイズ、あとはホテル名くらいで十分な場合がほとんどです)
基本的に出国時は、入国時のように沢山の質問を受けることがありません。
交通機関でよく使われるフレーズ
次に交通機関でよく使われるフレーズです。
交通 | |
このバス〇〇に行きますか | Does this bus go to 〇〇? |
〇〇行きのバス停はどこですか | Where is the bus stop for 〇〇? |
バス停はどこですか | Where’s the bus stop? |
バスの路線図が見たいです | I would like to see a bus map. |
料金はいくらかかりますか? | How much is the fare? |
このバスは何時に出発しますか | What time is this bus leaving? |
この席は空いていますか | Is this seat vacant? |
チケットを失くしてしまいました | I have lost my ticket. |
タクシーはどこで拾えますか | Where can I get a taxi? |
その角を左に曲がってください | Please turn left at the corner. |
トランクを開けてもらえますか | Would you open the trunk? |
〇〇までお願いします | Would you take me to ○○? |
ツアーでも自由時間は自分たちで公共機関を使う場合があるので、最低限の表現は覚えておくといざと言う時便利ですね。
ホテルでよく使うフレーズ
次にホテルでよく使うフレーズです。
ホテル | |
チェックインをお願いします | I would like to check in. |
荷物を預けても良いですか | May I leave my baggage? |
荷物を引き取りたいのですが | I would like to pick up my baggage. |
ここで外貨両替はできますか | Could you exchange foreign currency here? |
すみません、お部屋に 問題があります | Excuse me, we have a problem in our room. |
シャワーが使えません | The shower doesn’t work. |
Wifiは使えますか | Do you have a free Wi-Fi? |
タクシーを呼んで下さい | Please call a taxi for me. |
たまにホテルの部屋において何かトラブルが生じることがありますので、その際は何に問題があるのかを伝え、できれば見てもらうようにしましょう。
レストランでよく使うフレーズ
次にレストランでよく使うフレーズです。
レストラン | |
Q.何名様ですか | How many people? |
A.2人です | Just two. |
Q.喫煙席にしますか | Do you smoke? |
禁煙席でお願いします | Non-smoking, please. |
メニューをお願いします | May I have the menu please? |
Q.ご注文はお決まりですか | Are you ready to order? |
A.私はステーキにします | I’d like this steak. |
お水をください | Water, please. |
同じものをください | I’d like the same one, please. |
Q.おすすめは何ですか | What do you recommend? |
お会計をお願いします | Check, please. |
まだ注文したものが来ていません | My order hasn’t come yet. |
お手洗いはどこですか | Excuse me. Where is the restroom? |
国によっては会計とは別にチップ制度があるので、よく調べておくと良いでしょう。
買い物でよく使うフレーズ
次に買い物でよく使うフレーズです。
買い物 | |
いらっしゃいませ | Can I help you? |
見ているだけです | I’m just looking,thank you. |
友達にプレゼントする 鞄を探しています | I’m looking for a bag for present to my friend. |
これはいくらですか | How much is this? |
色違いはありますか | Do you have this in other colors? |
手に取ってみても良いですか | Can I pick it up? |
高すぎます | It’s too expensive |
値引きしてくれませんか | Can you give me a discount? |
試着しても良いですか | Can I try it on? |
私には大きすぎます | It’s too big for me. |
これは免税で買えますか | Can I get this tax-free? |
これにします | I’ll take it. |
値引き交渉に関しては、主に路面店などで使えるフレーズです。百貨店などでは通用しないので気を付けましょう。
海外旅行に持って行くと便利なおすすめグッズ
海外旅行に慣れている人でない限り、「持ってくれば良かった…」と思う物が一つは出てくるものです。
逆に「持ってきて良かった」と思う物もあるでしょう。
ここでは海外旅行に持って行くと便利なおすすめグッズを幾つか紹介します。
除菌用ウェットティッシュ
綺麗な日本から出発すると、たいていは海外の衛生的でない場面に出くわします。
除菌用ウェットティッシュは色んな場面で役立ちますので、手荷物に入れて持ち歩くと良いでしょう。
実際に私は海外の公衆トイレなどでよく使いました。
モバイルバッテリー
スマホカメラで沢山写真を撮ったり、翻訳アプリを頻繁に使ったりするとスマホのバッテリーの消耗がいつもよりも激しくなります。
そんな時はモバイルバッテリーがあると便利です。
私は念のため電池式のものと充電式のバッテリーを持ち歩いていました。
変圧器
海外で日本の電子製品を使うとなると、国によっては電圧やコンセントの形状が違うため変圧器が必要です。
スマホのモバイルバッテリーを充電する時や、カメラの充電、コテやヘアアイロンなどを使用する際は注意しましょう。
私は初めての海外旅行でそれを知らず、コンセントを差した途端に火花が散ってびっくりした記憶がありますので気を付けて下さい。
携帯用スリッパ
携帯用スリッパは、機内でも活躍しますしスリッパが用意されていないホテルに当たった場合にも便利です。
百均で幾つか買って帰りは捨てて来るのも良いですよね。
とくに衛生面が気になる人は多めに持って行きましょう。
折りたたみ傘、レインコート
旅行中に雨が降ることも考えられますので、折りたたみ傘やレインコートはあると便利です。
現地で買うのもありですが、そこにお金をかけたくないという人もいるでしょう。
国によっては傘を買っても作りがもろくてすぐに壊れることもあります。
薬、絆創膏
急な体調不良に見舞われた時のために、薬は持って行くと便利です。
旅行中は運動不足になったり食事も偏るなどいつもと違う過ごし方になりますので、胃薬や整腸剤があると良いでしょう。また酔い止めも活躍します。
見逃しがちなのは絆創膏。観光地を沢山歩くので、靴擦れを起こした時のために持って行くのがおすすめです。
英語を少しずつ勉強して海外旅行できる範囲を広げよう
今回は英語が話せない人でも海外旅行を楽しむためのポイントや、おすすめの国、海外旅行で使えるシーン別フレーズや便利グッズについて紹介しました。
たとえ英語がペラペラ話せなくても、ツアーや行先を選べば一人旅でも楽しめます。
国によっては日本語で話しかけられることの方が多いですが、だからと言って全く英語を発さなくて済むわけではありませんので、最低限必要な簡単な言い回しは覚えておくか、すぐに見られるようにしておく方が良いでしょう。
一度旅行に行けば、次はまた違う国に行ってみたくなるものです。
ずっと英語を話せないままでいるよりは、英語を沢山話せるようになった方が海外旅行で行ける国の範囲は広くなりますから、以前よりもさらに楽しめるでしょう。
少しずつ英語を勉強して、海外旅行をもっと楽しめるようになりたいですね。