グローバルという言葉が定着してきた現代、ビジネスでは職種に関わらず、英語が突然必要になることもあるでしょう。
本記事では、英語のやり直しを考えているあなたに最適な学習法を紹介します。
英語をやり直したい!何からすればいいの?
社会人になってから英語を学び直したいと思っていても、何から始めたら良いのか・・・と考えてしまいますよね。
仕事だけでなく、同僚や先輩との付き合い、結婚していれば家族サービスなど忙しく、自分磨きにかけられる時間はごくわずか。
「学生時代に気合を入れて勉強しておけばよかった。今からやり直ししなきゃ・・・」そう思っていても、いざ行動に移すのはけっこう勇気がいるものです。
忙しい社会人でも大丈夫、今すぐ始められる英語のやり直し方
忙しい社会人でも今から実践できる、英語のやり直し方を紹介します。
STEP1|単語帳は不要?必要なのはシャドーイング(あとリスニング)
「中学生の英語勉強からやり直す!まずは英語の基礎である単語習得!」という勢いで、単語の意味がたくさん載っている分厚い本を買ってしまうと、途中で挫折してしまうかもしれません。
もちろん単語習得は大事だけど、単語をたくさん覚えたとしても、英語を話せるようにはならないし、聞き取れるようにもならないからです。
英語をコミュニケーションツールとして使いたいなら、単語を暗記するよりも、とにかくシャドーイング(声を聞いた後、即座に復唱する)して英語を習得するのがおすすめ。
シャドーイングは、スピーキング力やリスニング力を高めることができるため、多くの英語習得者が実践している英語勉強法です。
英語に耳と口が慣れて、英語が話せるようになります(最初からそう簡単にはいきませんが)。
STEP2|本やテキストも良いけど、自分の好きな海外ドラマや映画でもOK
英語を勉強するには、自分が好きなもので勉強しないと長続きしないものです。
もちろん、本やテキストで単語や基本文型を覚えることは必要ですが、まずは「耳に英語を慣れさせる」のがおすすめ。
最近ではNetflixなどの動画配信サービスがいろいろあるので、人気の海外ドラマや映画が見放題です。
海外ドラマや映画で英語を勉強するメリットは、なんといっても、教科書では学べないリアルな英語表現が学べること。
ドラマは映画と比べて視聴時間が短いので、スキマ時間に勉強できるのも忙しい社会人にはピッタリです。
休日など時間がたっぷりあるときは、映画で勉強するとよいでしょう。
リスニングのスキルを上げるには、最初に英語音声と日本語字幕でストーリーをつかみ、次に「英語音声+英語字幕」でどんな単語やフレーズがセリフに使われているのか、音声をよく聞きながら字幕を見ること。
気になったフレーズは何度も書いたり、声に出したりして覚えるのがポイントです。
STEP3|アプリを使えばもっと効率的に英語をやり直すことができる
通勤時間や空いた時間にサクッとリスニングしたり、単語を覚えたりできるので、効率的に英語を勉強するなら、アプリがおすすめです。
おすすめのアプリを3つご紹介します。
英語やり直しおすすめアプリ1|スタディサプリENGLISH
(画像引用先:スタディサプリENGLISH)
リーディング、リスニングなどがアプリ1つで完結する「スタディサプリENGLISH」。
新日常英会話、TOEIC対策、ビジネス英語のコースがありますが、英語やり直しにおすすめなのは新日常英会話コースです。
英会話レベル別に、日常にありそうな様々なシーンに沿ってストーリーが展開された動画で、「読み・書き・聞く・話す」という4つの力を同時に高められます。
このコースで一番大切な「内容理解クイズ」では、ストーリーを何度も繰り返して聞くことがポイント。
音声のスピード調整ができるので、「ゆっくり」の速度から始められるので大丈夫ですよ。
実際に、リスニング力が上がったというコメントが多数見られます。
iPhoneの人はこちら:App store
androidの人はこちら:Google Play
【スタディサプリENGLISHのサービス内容や料金、評判まとめ。月額1,980円からプロ講師の神授業が見放題!
英語やり直しおすすめアプリ2|Real英会話
(画像引用先:App store)
英会話をするためには、自分が英語を話せるようになるのは勿論、相手が何を言ったのか聞き取る力も必要ですよね。
そのため、英語教材のなかでも、英会話を多聴(たくさん聞く)に特化したものがたくさんあり、「Real英会話」もその一つです。
「Real英会話」では、ネイティブがよく使う日常英語フレーズをそのまま覚える学習法になります。
収録されている3,000以上のフレーズにはすべて例文がついているので、シーンが分かりやすく、使い方をイメージしやすいです。
リスニングが慣れてきたら、3,000以上あるフレーズの中から、自分が使いたいフレーズを覚えることで英会話スキルが身に付きます。
iPhoneの人はこちら:App store
androidの人はこちら:Google Play
英語やり直しおすすめアプリ3|iKnow!
(画像引用先:App store)
「iKnow!」は、オンライン英会話で知られているDMMが運営するアプリです。
TOEIC、ビジネス英語など、目的に応じたコンテンツが200以上と豊富なので、単語力、リスニング、文法がバランスよく身につきます。
単語の書き取り、和訳、リスニングが同時に学習できるため、短時間で効率のよい学習が可能です。
また、1日に勉強する時間は15分でOKなので、移動中や待ち時間などに活用することで、無理なく、少しずつ学習できます。
英語が苦手な方、これからやり直したいという方でも継続しやすいアプリです。
iPhoneの人はこちら:App store
※android非対応
STEP4|英会話教室に通うのは大変、マンツーマンのオンライン英会話がおすすめ
社会人だと英会話教室に通うのはちょっと大変ですが、オンライン英会話という方法もあります。
インターネット環境があれば、いつでも気軽にスマホでもレッスンできるのは便利ですよね。
昼休み時間など、仕事の合間を縫って学べるのも社会人にとっては心強い存在です。
英会話教室に通うよりも圧倒的に費用がリーズナブルなことも魅力のひとつ。
たとえば、英会話教室ならひと月あたり15,000~20,000円程ですが、オンライン英会話だと月額6,000~10,000円程。
レッスンの開講時間帯はスクールによって違いますが「24時間365日レッスンOK」なところが多いので、ライフスタイルに合わせやすい勉強法といえます。
オンライン英会話の特徴やメリット・デメリットを紹介。向いている人・不向きな人ってどんな人?
英語をやり直す前に知っておきたいこと4選
英語をやり直す前に知っておきたいことは、以下の通りです。
【英語をやり直す前に知っておきたいこと】
- 日本人が英語を習得するまでには約2,500時間が必要だと言われている
- せっかく英語スキルを身に付けても、使わなくなれば忘れてしまう
- 独学は挫折する人が多い、英会話サービスを利用する方が習得は早い
- モチベーションを継続するのかなり難しい、自分なりの工夫が必要
それぞれの項目について説明します。
日本人が英語を習得するまでには約2,500時間が必要だと言われている
文部科学省「中学校標準授業時間数」「高等学校標準授業時間数」を参考にすると、学生時代の英語学習総時間数は1,470時間です(自宅学習を含まない場合)。
中学・高校に通った人は少なくとも約1,500時間を勉強したことになりますね。
日本人が英語を習得するまでには、およそ2,500時間が必要と言われています(参考:U.S. Department of State)。
上記を参考にすると、高校卒業後はあと少なくとも1,000時間の学習が必要ということです。
1日2時間勉強したら、1年で730時間。
2年で1,460時間という計算になるので、英語を習得するまでは、少なくとも2年近くかかると思っておいた方が良いかも。
要するに、1~2か月本気で勉強しただけでは、そう簡単に英語を身に付けることはできないということでしょう。
私自身、通算10年間以上、英語を勉強してきましたが、初めてアメリカに行ったときに、全くやりとりができず、ショックを受けました。
英語でなんとか意思疎通ができるようになるまでの期間は半年以上。
現地で仕事をするようになってから、必要に迫られたこともあり、やっと自然に会話ができるようになりました。
英語学習は強い動機や意思をもって、毎日コツコツと勉強し、そして英語を話す場を積極的に自分から作っていくことが大切。
英語を身につけて、どうなりたいのかをイメージして、気長に目標に向かって勉強していきましょう。
せっかく英語スキルを身に付けても、使わなければ忘れてしまう
英語が話せるようになっても、英語を使う環境にいないと、単語やフレーズが出にくくなります。
すっかり忘れるのではなく、反応が悪くなってくるのです。
日本語に脳と耳が馴染んでいると、英語に切り替わるのに、ちょっと時間がかかるもの。
たとえば、学生時代にずっと海外で暮らしていた帰国子女でさえも、帰国後にせっかく身につけた英語力を落とさないようにと、スクールでネイティブの先生と話す機会を作っているというケースもあるくらいですから。
英語を使う仕事に就いていない限り、日本では英語を話す機会がないので、自分から英語環境を作ることが必要です。
独学は挫折する人が多い、英会話サービスを利用する方が習得は早い
独学は当然1人で勉強するわけですから、自分のペースで進められます。
この点は大きなメリットのように思いがちですが、自己管理ができない人の場合は逆にデメリットになります。
たとえば、「今日は疲れたから、今日の分は明日やろう」などと、ダラダラしてしまう可能性が・・・。
曜日と時間が決まっている英会話教室なら、予定通りにレッスンを受けて、カリキュラムに基づいて進めていくので、計画的に無理なく勉強が進められます。
他にも、勉強する仲間がいないのも独学で挫折する原因の一つですが、複数の受講生で学ぶ英会話スクールでは、仲間と共感したり、励まし合ったりしながら、楽しく勉強することができます。
また、独学で勉強する場合、ネイティブと話す機会を自分で見つける必要がありますが、オンライン英会話なら、いつでも好きな時間にネイティブと話せます。
お気に入りの先生のレッスンを受けられることもオンライン英会話の魅力ですね。
このように、英会話サービスを利用した方が1人で勉強するよりもアウトプットもインプットもできるので、習得が早いといえます。
モチベーションを継続するのかなり難しい、自分なりの工夫が必要
英語の習得には継続的な学習が必要ですが、継続するためには、モチベーションをいかに維持するかが重要になります。
モチベーションを維持するための具体例は、以下の通りです。
【モチベーションを維持するための具体例】
- 資格取得を目指す
- 自分の好きなことを英語に絡める(歌詞を覚えたり、海外の芸能人インタビューを視聴するなど)
- SNSで海外の人と交流する(アカウントの言語設定を英語に変更する)
何事も目的がないとモチベーションは上がらないので、英語の資格取得を目指したり、好きなアーティストの英語の歌詞を覚えたりするのはおすすめです。
他にも、SNSを使って今日起きたことを英語でつぶやいたり、海外の方のツイートへコメントしたりするのも良いでしょう。
私の場合、写真に一時期ハマっていた頃があり、fotothingという海外のフォトブログに登録し、写真を投稿して、世界各国の仲間と写真を通して交流しました。
ときには、写真とは関係のない話題になることもあり、趣味を通して英語の勉強にもなり、充実した時間を過ごせたのです。
モチベーションの継続には、その人なりの工夫が必要といえます。
英語習得は大人になってからでも遅くない!
「英語を勉強したいけど、今からやっても遅いかな」なんて諦めてしまう人も多いかもしれません。
しかし実際は、英語勉強に遅いなんてことはありません。
自分に合う学習方法さえ見つかれば、英語学習にそこまで身構える必要はないのです。
「まずは何かやってみる」ということ勢いで、アプリを使ったり、オンライン英会話を利用してみてはいかがでしょうか。