子どもが小学生になると「勉強でつまずかないためにも、勉強できる環境を整えてあげたい」と考える親も多いでしょう。
「勉強する習慣を身に付けてほしい」「学習でつまずかないように、学校の勉強を理解してほしい」ということなら、送迎不要で費用も抑えられる小学生向けの通信教材がおすすめです。
本記事では、定番の通信教材の料金や勉強方法などの基本情報、選び方について、ランキングなど、「通信教育を使うのは初めて」という人にも分かりやすく、詳しく説明しますよ。
小学生向け家庭学習教材(通信教材)のおすすめランキング
小学生向け通信教材のおすすめランキングは、以下の通りです。
※ひと月あたりの基本料金で算出
以下、それぞれの基本情報を勉強方法、おすすめポイントなどについて詳しく説明します。
1位|スマイルゼミ
(画像引用先:スマイルゼミ)
基本情報 | |
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勉強方法 | タブレット学習 ※付録無し |
学習時間目安 | 1回10分~20分程度 /1か月20回分配信 |
料金(税込) | 【1年生】4,268円 【2年生】4,510円 【3年生】5,170円 【4年生】5,830円 【5年生】6,710円 【6年生】7,260円 ※標準クラス・月額支払いの場合 【タブレット代】10,978円※1 |
保証・オプション | 【英語プレミアム(英検対策)】 月額869円(HOP/STEP) ~4,378円(英検5級~2級) 【タブレットあんしんサポート】 3,960円(ひと月あたり330円) |
最短契約期間 | 特になし※ (2週間以内の解約で全額返金) |
支払い方法 | クレジットカード払い・ 銀行振込・コンビニ払い |
入会・退会方法 | 入会:WEB(公式サイト) 退会:電話(お客様窓口) ※退会したい月の前月末までに連絡 |
※1:契約から12か月未満の解約だとタブレット代として32,802円(税込)が請求される
スマイルゼミは、タブレットを使って学習をする通信教育です。
(画像引用先:スマイルゼミ)
対応している教科は、国語、算数、英語、理科、社会の5教科に加えて、漢字ドリルや計算ドリル、プログラミング、英語プレミアム(有料オプション)を学ぶことができます。
契約時またはタブレット購入時に学校で使っている教科書を入力すると、各教科書のカリキュラムに沿った勉強を進めることができます。
タブレットで「問題を出す」「丸付け」「学習の解説」の全てをタブレットがこなしてくれるので、親は学習を見守ったり、声掛けに対して返事をしてあげるくらいでOK。
また、タブレットは基本的に学習以外の機能を使うことはできません。
ただ親とチャットで連絡をしたり、有害サイトやショッピングができない仕様になっている「あんしんインタネット」で調べものをすることができます。
タブレットが一台あれば、学習から親との連絡までできるのは、なかなか便利ですね。
教材には付録はなく、タブレット自体にも遊びの要素は少ないと言われていますが、子どもが勉強に飽きないようにミニゲームがあったり、アバターの着せ替えなどをして楽しむこともできます。
スマイルゼミ特徴のなかでも評価が高いのは「手をついてもOKなタブレット」。
(画像引用先:スマイルゼミ)
デジタイザーペンというものを使ってタブレット学習をするのですが、利き手がタブレットについてしまっても、ペン先が反応してくれます。
利用している家庭でも、タブレットの機能に満足している人が多いです。
2位|進研ゼミ(チャレンジ/チャレンジタッチ)
(画像引用先:進研ゼミ小学講座)
進研ゼミの基本情報 | |
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勉強方法 | タブレット学習/紙媒体学習 |
学習時間目安 | 1日10分~20分程度 |
料金(税込) | 【1年生】4,020円 【2年生】4,320円 【3年生】5,320円 【4年生】5,590円 【5年生】6,710円 【6年生】7,150円 【タブレット代】 無料 ※チャレンジタッチ・チャレンジ共通 |
最短契約期間 | いつでも解約可能※ |
支払い方法 | クレジットカード払い・ コンビニ払い・郵便振替・口座引落 |
入会・退会方法 | 入会:WEB(公式サイト) 退会:電話(お問い合わせ窓口から) |
※契約から6か月未満の解約だとタブレット代として8,300円(税込)が請求される
進研ゼミ小学生講座は、紙媒体の学習(チャレンジ)とタブレット学習(チャレンジタッチ)の2択から選べる通信教材です。
紙媒体の方であれば、自宅にWiFi環境がなくてもサービスを利用することができるので「WiFiの契約はちょっと予算的に厳しい」という場合には「チャレンジ」を選ぶと良いですね。
対応している教科は、国語、算数、英語、理科、社会で、各教科書に沿った学習を進めることができます。追加料金を支払えば、オンラインスピーキングやプログラミングなども学ぶこともできます。
タブレット学習の場合は「問題」「丸付け」「解説」などは全てタブレットがしてくれるので、親もラクです。
進研ゼミは、子どもが飽きないような工夫、勉強が楽しくなるようなサービスがかなり充実していて、たとえば、学習教材付録がついてきたり、参加型のオンライン授業が受けられたりします。
また「赤ペン先生の問題」「実力診断テスト」を提出すると、努力賞ポイントというものが貰えて、ポイントを貯めると、プレゼントと交換することもできます。
(画像引用先:進研ゼミ小学講座)
ちなみに、タブレットは6か月以上契約すれば本体価格が「無料」になるため、かなり太っ腹。
「半年は継続できそう」「タブレット学習を始めたいけど費用を抑えたい」という人におすすめです。
>>進研ゼミ小学講座(チャレンジタッチ)の公式サイトはこちら
3位|Z会
(画像引用先:Z会小学生講座)
Z会の基本情報 | |
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勉強方法 | タブレット学習/紙媒体学習 ※付録無し |
学習時間目安 | 【1年生】1日約10分~15分 【2年生】1日約20分~25分 |
料金(税込) | 【タブレット】 1年生:月額4,020円 2年生:月額4,900円 3年生:月額6,000円 4年生:月額6,700円 5年生:月額7,900円 6年生:月額8,600円 ※他にも料金プランあり 【タブレット代】19,800円※1 |
保証・オプションなど | タブレット保証:月額200円 |
最短契約期間 | 最短1か月 |
支払い方法 | クレジットカード払い・ 口座引落・振込用紙 |
入会・退会方法 | 入会:WEB(公式サイト) 退会:WEB(公式サイト) |
※1:12か月未満で退会すると通常本体価格29,800円が請求される
Z-KAI(以下Z会)は、幼児から高校生までの講座があり、高校講座では東大、阪大、京大などの難関大学合格者を輩出する通信教育です。
紙媒体の学習と、タブレット学習から勉強方法を選択可能で、対応教科や問題の出題形式、添削有無(紙媒体のみ)など、サービスの違いがあります。
付録や遊び要素がないので、なんとなく「お堅い」イメージのあるZ会ですが「質の良い問題が多い」「考える力が身に付く」と定評があり、実際の年齢(学年)よりも上のコースを受講できるのも人気の理由の一つ。
子どもの実力次第では、レベルの高い問題にどんどん取り組める仕様になっています。
対応している教科は学年によって異なるのですが、国語、算数、理科、社会、英語、プログラミングが基本となっています(理科・社会は3年生から)。
「本科」と「専科」に分かれていて、国語、算数、理科、社会、英語、プログラミングが本科。
「英語」「思考・表現力」「作文」「効率中高一貫適正検査」「公立中高一貫校作文」が専科となっていて、1教科からでも選択することができます。
教科をカスタマイズできるのは便利なんですが、正直、そのせいで料金形態が若干分かりにくいです。
ちなみに、Z会のタブレットも「手がついても書ける」仕様になっていて、ストレスフリーです。
(画像引用先:Z会小学生講座)
Z会専用のタブレットもあるのですが、既にiPadを持っている場合、それが対応機種であればZ会専用のタブレットを購入する必要はありません。
子どもは見た目にも結構こだわりますから、好きなカバーにできるiPadが対応なのは地味に嬉しいですね。
4位|RISU算数
(画像引用先:RISU算数)
RISU算数の基本情報 | |
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勉強方法 | タブレット学習 |
学習時間の目安 | 1回10~30分/週2回以上 |
料金(税込) | 【基本料】 年額33,000円(ひと月あたり2,750円) 【月額料金】 【1ステージ未満】0円 【1〜1.3】1,100円 【1.3〜1.5】1,650円 【1.5〜2.0】3,300円 【2.0〜2.5】5,500円 【2.5〜3.0】7,700円 【3ステージ以上】9,350円 ※タブレット本体無料 |
保証など | タブレット保険 |
最短契約期間 | いつでも解約OK |
支払い方法 | クレジットカードのみ |
入会・退会方法 | 入会:WEB(マイページ) 退会:WEB(マイページ) |
RISU算数は、算数に特化した小学生向けのタブレット学習教材です。
問題の内容は小学1年生から6年生までの範囲を網羅していて、全94ステージ。問題の数は約10,000問というかなりのボリュームです。
算数は教科の中でもとくに苦手意識を持たれやすく、定着しづらい算数に取り組むことで、算数への理解を深めることができるのは、RISU算数ならではと言えるでしょう。
また、年齢・学年指定といったことがないので、子どもの実力によっては、どんどん上の学年に算数の問題に挑戦することができます。
ゲーム要素が多く、子どもが飽きずに楽しめる仕様になっているのもあり、子どもはどんどんステージを進めていきますよ。
子どもが問題でつまづくと、AIが察知して「先生の解説動画」が入ったり、忘却曲線にあわせて、苦手な問題が出題されたりもします。
ちなみに、動画で解説する先生は東大などの難関大学の大学生とのこと。
ただ、RISU算数で一つだけ注意したいのが「料金のわかりにくさ」。
利用料が「1か月あたりのクリアしたステージの平均の数」で決まるという、とめちゃくちゃ分かりづらい仕様になっています。
とはいえ、最初に基本料金となる33,000円(税込)を支払ったあとは、子どもがどんどんステージをクリアしたとしても上限金額は9,350円なので、これ以上はかかりません。
利用者の平均は1か月6,000円。塾に通うことを考えれば安いので「数学を伸ばしてあげたい」という場合に取り組んでみてはいかがでしょうか。
詳しい料金内容や実際に私の子どもが使ってみた感想については、以下の記事で詳しく説明しています。
5位|小学ポピー
(画像引用先:月刊ポピー)
小学ポピーの基本情報 | |
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勉強方法 | 紙媒体の学習教材 ※付録無し |
学習の時間目安 | 低学年1回10分程度、 高学年1回20分程度 |
料金(税込) | 【1年生】3,300円 【2年生】3,600円 【3年生】4,100円 【4年生】4,300円 【5年生】4,700円 【6年生】5,000円 |
最短契約期間 | 特になし |
支払い方法 | コンビニ支払い・銀行引落 |
入会・退会方法 | 入会:WEB(公式サイトから) 退会:電話(お客様窓口) ※退会したい2か月前に連絡 |
小学ポピーは「紙に書いて覚える・考えることが一番」「小学生の学習は家庭での関わりが重要」としている紙媒体の学習教材です。
ゲームのように反射的に答えていくよりも、書いては消してを繰り返してじっくり考える、習ったことを自分なりに考えてまとめることで「考える力」を育てます。
対応教材は学年によって異なりますが、国語、算数、理科、社会、英語で、毎月各教科のテスト(学校のテイストと同じ形式)なども届きます。
小学4年生までは英語の教材が含まれていないので、別途月会費1,680円(税込)を支払えば「ポピー Kids English」を利用することができます。
小学ポピーの一番の特徴は「学校の授業の予習・復習をしっかりできる」こと。たとえば、国語の教科書(光村1年生)と小学ポピーの学習内容の合致率は約82%と、これは他社の2倍だそうです。
小学ポピーは全国の小・中学校で使われるドリル、資料集、副教材などを発行している「新学社」が編集しているからでしょう。
ちなみに、学校の授業とポピーに内容が合わない場合「授業進度対応サービス」といものがあるので、学校の授業と同じ内容の教材で勉強することができます。
違う学齢・学年の教材を受講することもできるので「先取り学習」も可能です。
適度に学習のまとめやヒントなどもあるので、紙媒体の学習教材とはいえ、親が付きっ切りでなくて大丈夫でしょう。
「教科書に沿って復習がしやすい」「会費が手頃」という点で、小学ポピーは人気があります。
子どもが飛びつくような付録やタブレットがなくても、勉強内容が十分で、費用が抑えられるなら、親としては助かりますよね。
以下の記事では、実際に幼児ポピーと小学ポピーの資料請求をしてみた感想などについて詳しく紹介しています。
小学生向け家庭学習教材(通信教材)をした方が良い理由
小学生向け家庭学習教材をした方が良い理由は、以下の通りです。
【通信教材を利用した方が良い理由】
- 自宅で勉強する習慣を身に付けられるから
- 子どもの学習の理解度を親が把握できるから
- 塾よりも費用を抑えられるから
- 勉強への理解度が高まり、学力アップが期待できるから
- 子ども自身が勉強に対する自信をつけることができるから
以下、それぞれの項目について詳しく説明します。
自宅で勉強する習慣を身に付けられる
学校の短い授業時間だけで、勉強を理解するのはなかなか難しいので、本人が勉強で困らないためにも自宅で勉強する習慣を身に付けることが大切。
やはり学校だとクラス全体で授業を進めるため、なかなか個別指導・個別対応にまで手がまわらないですからね。
また、小学校の勉強が難しいと感じはじめる3年生、高学年からでも遅くはありませんが、急に自宅学習の習慣を身に付けるのは大変なので、できれば低学年のうちから少しずつ自宅で勉強に取り組んだ方が良いです。
通信教材は、子どもの年齢や学年に合わせて、無理のない範囲、ちょうど良い勉強量の教材が毎月届きます(タブレットの場合は毎月配信)。
毎月届く仕様だから「教材本体のページ数が少ない」という時点で子どもに優しいですよね(終わりがあるから頑張れる)。
勉強時間も大体1回10分~20分程度と短い時間で取り組めるようになっていますし、興味がもてるようにイラストなどにも工夫されているので「勉強をやらされてる感」もあまり感じずに済みます。
子どもの学習の理解度を親が把握できる
学校や塾だと、親が子どもの勉強している姿を見ることができないですし、子どもがどれくらい勉強を理解しているのか、判断する材料は「テストの点数」くらいしかありません。
しかし、通信教育なら子どもが勉強する様子を近くで見ることができる、子どもが勉強のどこでつまづいているのか分かるので、子どもの学習の理解度を親が把握することができます。
子どもの性格によっては、学校の勉強についていけないことを親に相談できない場合もありますし、とくに低学年だと「自分が勉強を理解しているのかどうかも分からない」なんてことがありますからね。
勉強でついていけなくなると、子ども自身も困りますし、親としても「あのとき見てあげていれば」なんて後悔をするのがツライので、子どもの学習の理解度を親が把握することはとても重要です。
塾よりも費用を抑えられる
塾に通うとなると、補習塾の場合、年間で約10万円~20万円。
進学塾だと年間で約90万円~130万円ほどかかります(夏期講習、冬期講習、高学年となるとさらに費用がかかる)。
塾は費用が高額のうえに親の送迎も必要ですから、親の負担がけっこう大きいです。
他にも、複数の習い事をしていると予定を合わせるのが大変、子どもの自由時間が減ってしまうといったネガティブな面もあります。
しかし、自宅でできる通信教育なら「塾よりは費用が安く済む・塾への送迎も必要がない」ので、親の負担も少ないです。
そして、朝でも夕飯前でも、子どもの好きなタイミングで勉強に取り組めことができます。
また、先ほども触れた通り、塾だと親が子どもの勉強している様子を見ることができませんし、塾も基本は集団で勉強を進めていくので、なかなか個別対応はできないでしょう。
結局、自宅学習が必要なら、自宅学習をメインに力を入れた方が良いと思う人も多いのではないでしょうか。
勉強への理解度が高まり、学力アップが期待できる
毎日じゃないにしても、自宅学習をコツコツ取り組むことで、勉強への理解度が高まり、学力アップが期待できます。
たとえば、スマイルゼミでは利用者全体の約97%の親が「子どもの学力が上がった」と回答。子ども自身も「学校の勉強ができるようになった」と実感している子が全体の約95%もいるようです。
また、学習教材によっては添削サービスがあったり、問題の解説動画の配信などもあり、子どもが勉強を理解するためのサポートが充実しています。
このサポートは親にとっても便利なもので、学年があがるにつれて、だんだん親も勉強に教えることが難しくなったときに、解説動画なんかがあると、けっこう助かりますよね。
子どもの成績が上がることで、本人の将来の選択肢が増えるのは、親にとっても嬉しいことですよね。
子ども自身が勉強に対する自信をつけることができる
いまの通信教育は紙にしてもタブレットにしてもかなり見やすく、問題を解くヒントや解説がついているので、子どもに分かりやすいように作られています。
タブレット学習のおいては「忘れそうな時期に以前の問題を出す」なんていう機能があって、子どもの学習サポートしてくれます。
「何度も問題に解いて、回答が合っている」という経験を積むことで、勉強にも自信がつくのはもちろん、学ぶことが楽しいと感じてくれるキッカケにもなります。
逆に小学生のときに苦手だと感じた教科は、中学生、高校生になっても引きずってしまったり、勉強につまづいているのに放置すると、その後の勉強についていけなくなって、子ども自身勉強に苦手意識を持ってしまうことになると、親としても切ないですよね。
自分の子どもに合った通信教材の選び方
通信教材の選び方、選ぶコツは、以下の通りです。
【通信教材の選び方・選ぶコツ】
- 学習方法・教材の仕様はどんな感じか
- 学習の範囲が自分の子どもに適切かどうか
- 費用は継続できる金額かどうか
以下、それぞれの項目について詳しく説明します。
学習方法・教材の仕様はどんな感じか
通信教育を選ぶとき、まずは通信教育の勉強方法や教材の仕様が「子どもに合うかどうか、親の教育方針に合うかどうか」をチェックするのが大事です。
現代の通信教育は大きく分けて「紙媒体の学習教材」か「タブレットの学習教材」の2種類。
タブレット学習は、タブレットが丸付けや解説をしてくれるので、子どもの勉強に付きそう時間があまり取れない家庭向け。
子どもの学習の進捗管理が簡単にできるので、現代っぽい勉強方法がなかなか便利です。
紙媒体の学習は、自宅のWiFi環境が整っていなくても良い、目が悪くなる心配をしなくても済む、子どもペースで勉強ができるといったメリットがあります
どの通信教育でも基本的に勉強内容は同じ(勉強方法が違うだけ)なので、親自身が良いと思うもの、子どもに合うと思うものを選ぶのが良いでしょう。
他にも「付録やゲーム要素がある・ない」についても、子どもの学習意欲を左右するので、そこは子どもの性格に合わせて選ぶと良いですね。
たとえば、子どもの性格的に「付録やゲームがあった方が飽きずに勉強を楽しめる」のであれば進研ゼミ(チャレンジ/チャレンジタッチ)。
「勉強に集中したい、ゲームがあると気が散ってしまいそう」という子は、スマイルゼミやZ会、RISU算数といった感じに選ぶのが良いでしょう。
(スマイルゼミは遊び要素は少ないものの、ミニゲームやアバターを作って遊ぶことはできます。)
学習内容・難易度が自分の子どもに適切かどうか
学習内容・難易度が自分の子どもに適切かどうか、教材の雰囲気が自分の子どもに合うかどうかも重要なポイント。
通信教材によって学習量や学習内容の難易度(出題形式など)、タブレット画面のデザイン(キャラの有無)などが全然違うので、資料請求するなどして、事前に確認しておくのがおすすめです。
教材によっては公式サイトよりも資料請求の方が詳しく情報が載っていることもあるので、資料請求して損はないと思います(お試し教材やシールなどが入ってるものもある)。
勉強量については、たとえば、進研ゼミ(チャレンジ/チャレンジタッチ)では「内容が簡単」「月半ばになるとやることがなくなってしまう(学習量が少ない)」といった口コミを見かけることがあります。
当然これは個人差があるものの勉強に対してある程度、積極的な子どもの場合、通信教材によっては「勉強がもの足りない」なんてこともあるようです。
ただ、進研ゼミの場合、標準コースのほかに「挑戦コース」というのもあり、発展的な内容を勉強できるコースがあったり、スマイルゼミだと「発展クラス」があるので、コース選びで勉強量や難易度を調整するのも良いでしょう。
ちなみに、私の子どもはチャレンジタッチを利用していたのですが、あっさり問題を解いてしまうので、RISU算数と併用していた時もありました(お金はかかりますが・・・)。
費用は継続できる金額かどうか
子どもにとって最善の通信教育を選ぶことも重要ですが「継続できる費用かどうか」というのも同じくらい重要です。
通信教材の費用は、どこもそこまで差はないものの、やはりタブレット学習となると、タブレット本体の購入の他にもWiFi環境を整えたり(毎月通信費用がかかる)、充電も必要なので電気代がかかります。
一方、紙の場合は比較的費用が安く、WiFi環境を整える必要もなければ、充電するといったことがありません。
しかし、タブレット代は契約期間が長いと無料になったり、割引が適用されるところが多いので、タブレット代に関してはあまりシビアにならなくても良いでしょう。
たとえば、進研ゼミ(チャレンジ/チャレンジタッチ)なら、6か月以上契約を継続すればタブレット代が無料。RISU算数はタブレットは、契約期間に関わらず、タブレット本体が無料で貰えます。
他にも「使ってみて合わなかったらどうしよう」という躊躇している人は、スマイルゼミなら、契約後2週間以内に解約すれば、費用が全額返金されますよ。
とはいえ、紙にしてもタブレットにしても、まずはやってみないと分かりません。
通信教材は子ども自身がやる気にならないと意味がないので、よく検討しましょう。
小学生向け家庭学習教材(通信教材)の注意点とは
小学生向けの家庭学習教材(通信教材)の利用する前に知っておきたい注意点は、以下の通りです。
以下、それぞれの項目について詳しく説明します。
タブレット学習の場合、通信費用や電気代が別途でかかる
タブレット学習の場合、必然的にWiFi環境を整える必要があります。
つまり、通信教材の費用に加えて毎月通信費用がかかる、タブレットを充電する電気代がかかるということを頭に入れておかないといけません(充電にかかる電気代は微々たるものですが)。
ちなみに、WiFiの通信料相場は月額約4,000円~5,000程度。
通信教育のためだけにWiFiを契約するのはちょっと・・・という場合には、紙媒体の通信教材の受講を検討すると良いでしょう。
タブレット学習の場合、途中解約をすると損する場合がある
基本的にどこの通信教材でも、半年から1年は契約するということを前提に、最初からタブレット代が割引されています。
たとえば、通信教材の契約時のタブレット代と、通常の本体価格は以下の通りです。
契約時 | 通常本体価格 | 契約期間 | |
スマイルゼミ | 10,978円 | 32,802円 | 12か月未満の解約で 32,802円の請求 |
チャレンジタッチ | 無料 | 8,300円 | 6か月未満の解約で 8,300円の請求 |
Z会 | 19,800円 | 29,800円 | 12か月未満の解約で 29,800円の請求 |
RISU算数 | 無料 | 無料 | いつでも解約可 解約後も返却不要 |
※税込表記
初回購入時は安いですが、6か月~12か月未満で解約すると、割引の条件から外れて、通常の本体価格が請求されるので、解約時には注意しましょう。
紙学習の場合、「回答の丸付け」「解き方のアドバイス」など親がする必要がある
タブレット学習の場合は、子どもが回答するとその場ですぐに自動丸付け、問題につまずくと、解説動画が入る仕様になっています。
しかし、紙教材の場合は、親が回答の丸付けをしてあげる必要があります。
また回答の仕方やアドバイスが教材にのっていたとしても、子どもによっては文字では理解できないので、親が直接説明してあげなきゃいけない場面もあるでしょう。
毎日とはいかなくても、子どもの学習サポートが必須なので、時間がなくそれが負担になるようであれば、タブレット学習を検討した方が良いかもしれません。
学習方法に関わらず完全に子ども一人で勉強させるのは無理がある
上位では回答の丸付けや解き方のアドバイスといったサポートについて触れましたが、タブレットにしても紙にしても「親が全く関わらない」というのは、さすがに無理でしょう。
タブレットを使って学習している人の口コミをみても「子どもが適当に解答していた」「ミニゲームばかりしていた」といった口コミもありますし、小学生の時点では、学習の管理や計画を全て子どもがするのは難しいです。
また、難しい問題が解けたときには褒めてあげたり、つまずいているところがあれば「どうしてそう考えたのか」といった親の声掛け・サポートは子どもの学習へのやる気に繋がります。
付きっ切りでみる必要はないですが、ある程度親のサポートが必要なんだ、ということは頭にいれておいた方が良さそうです。
自分の子どもに適した家庭学習教材(通信教材)を選ぼう
本記事では、通信教育の選び方や注意点、ランキング、各通信教材の基本情報などについて詳しく説明しました。
各教材にそれぞれメリットがあるので、なかなか悩んでしまいますよね。
ただ、今回紹介した通信教材は有名どころなので「全くもってサービスがだめだ」ということはないはずです。
「自分の子どもに合うかどうか」は正直、実際に数週間やってみないことには分かりませんが、親自身が「これ、うちの子に良さそう」というのをまず選んでみて、やってみてはいかがでしょうか。