短期集中型英会話について知っていますか。
その名のとおり、たった2~3カ月で英語力を高めるのに最適な英会話教室のことです。
一般的な英会話教室とは違って短期で力が身に付くと言われていますが、その分何かデメリットはあるのでしょうか。
自分にはどっちのタイプの英会話教室が向いているのか知りたい人も多いでしょう。
本記事では短期集中型英会話のメリット・デメリットや注意点、短期集中型英会話に向いている人などについて詳しく紹介します。
短期集中型英会話のメリット・デメリット
短期集中型英会話は効果があるのかないのか、皆さんはどんなイメージを抱いていいますか。
個人的には効果がある分ハードな印象があります。
ここでは短期集中型のメリット・デメリットを見ていきましょう。
短期集中型英会話のメリット
短期集中型英会話のメリットから紹介します。
完全オーダーメイドのカリキュラムが受けられる
通常の英会話教室ではレベルごとに独自のカリキュラムが用意されていて、その内容に沿って英語力を高めていくことが多いですが、短期集中型英会話の場合はその人のレベルや強化したい分野、最終目標などに合わせて完全オーダーメイドのカリキュラムを用意してもらえます。
私たちは計画を立てて着実に進むことが中々難しく感じますよね。
短期集中型英会話では、自分の目的が達成できるための綿密な計画を立てて、ゴールまでの道のりを明確にしているのです。
短期で英語を習得できる
短期集中型の英会話は短期で英語を習得できるというメリットがあります。
英会話スクールの場合は週1で1時間以内のレッスンを年間で〇回、といったところがほとんどですが、短期集中型では週に2回だったり1レッスンに1時間以上かけているところも少なくありません。
短期の間に英語を凝縮して習得するため定着率が良いのです。
講師の質が高い
短期集中型の英会話では講師の質が高いのもメリットです。
限られた時間内で目標レベルに到達させるには、日本語と英語のどちらのスキルも高く教え方も上手い講師でないと務まりません。
通常の英会話教室では、日本語がペラペラでないネイティブ講師を雇っているところも沢山ありますが、短期集中型英会話の場合は講師の基準が高く、日本語もしっかりと理解できる講師を採用しているケースが多いのです。
講師との信頼関係を築きやすい
短期集中型英会話では、講師との信頼関係を築きやすいのもメリットです。
自分の目標レベルに到達するまで着実にレッスンを進めていくために、講師は生徒の英語力や進捗状況などをしっかりと見る必要がありますし、レッスン回数や学習時間の長さから、講師と頻繁に顔を合わせることになります。
講師はまさに自分の専属トレーナーですから、必然的に講師との距離が縮まることが多いのです。
モチベーションを保ちやすい
短期集中型英会話は、期限が短いためにモチベーションを保ちやすいというメリットもあります。
長期的に習っているとマンネリが生じてしまって「1回くらい休んでもいいか」という気持ちにもなりますが、短期間の場合は「あと〇か月だから頑張ろう」という気持ちになる人が多いです。
また「この1回の欠席が命取りになる」というような焦りもあり、モチベーションを維持しやすいのでしょう。
短期集中型英会話のデメリット
次に短期集中型英会話のデメリットを紹介します。
料金が高い
通常の英会話教室に比べてレッスン料が高いのが短期集中型のデメリットの一つです。
もちろん教室によって料金に差が出ますが、通常の英会話教室のグループレッスンの場合は1か月あたり1万5千円前後といったところが多いのに対し、短期集中型英会話では15万円前後のところがほとんどなので、10倍くらい違います。
自己学習が必須の場合もある
短期集中型英会話の教室によっては、自己学習が必須の場合があります。
英会話教室に通うだけでは英語力はすぐにはアップしないからです。
短期間で目標に到達するためには、教室から出される宿題の量が非常に多くなることもありますし、教室外でも講師とチェットなどでやりとりすることもあるでしょう。
各スクール独自の方法で英語力を伸ばしていくのです。
1日あたりの学習量が多く疲れる
何と言っても短期集中型英会話は、期限がいつも差し迫った状態なので、短期間で相当の量を詰め込むことになります。
そのため1日あたりの学習量が多く、単純に疲れてしまう人も多いです。
長期スパンであればもっとゆとりがあるのですが、なにせ時間がないので仕方ありませんね。
自分のペース学習できない
短期集中型英会話は、短期間で自分のレベルを一定の英語力に引き上げなくてはいけないので、自分のペースで学習することができないのもまたデメリットです。
特にマイペースな人、せかされることが苦手な人にとってはハードで辛いかもしれまません。
通常の英会話教室に比べると、短期集中型英会話はスパルタだと言えます。
短期収集中型英会話を選ぶ際の注意点
短期集中型英会話で、一気に自分の英語力を底上げしたいとやる気になっている人も多いでしょうが、ここで注意点を紹介します。
無料体験でスクールを比較してから決める
短期集中型英会話の場合は特に、無料体験でスクールを比較するのが非常に大事です。
英会話教室によって学習ペースや学習時間量、進め方の違いがあるので、どこが一番自分に合っているスクールなのかを判断してから決めましょう。
短期集中型で人気のある英会話教室
- プログリット
- ライザップイングリッシュ
- イングリッシュカンパニー
料金ではなくカリキュラムで判断
短期集中型英会話は、通常の英会話教室に比べると何倍も料金設定が高いです。
しかし料金だけで判断するのではなく、各スクールのカリキュラムで判断する必要があります。
料金が安くても、自分の目標に到達しないカリキュラムであれば意味がありません。逆に料金が高いからといって絶対に良いわけでもないでしょう。
あくまでも判断のポイントは、短期間で自分が望むレベルに到達できる英会話スクールか否かです。
自分は短期間でどの程度の英語のレベルになりたいのか、そこに到達するための綿密な計画はどのように立ててもらえるのか、納得できるスクールに入会すると良いですね。
料金設定にとらわれ過ぎず、目的を忘れないようにしましょう。
分割払いの手数料が教室ごとに違う
短期集中型英会話は料金設定が高く、1カ月~3カ月で15万円~60万円までと教室によって幅も広いです。
そのため料金を分割払いしたいという人も多いでしょう。しかし分割払いの場合、教室によって手数料が違います。
たとえばプログリットでは、分割払いの際に手数料が91,640円(税込)がかかりますが、(年率14.75%の場合)イングリッシュカンパニーでは分割3回までは手数料無料、6~10回までは3,500円、15回以上は要相談となっているのです。
結局のところ総額でいくらかかるのか、支払い方法を選ぶ前に分割手数料のこともしっかりと聞いておきましょう。
短期集中型英会話はこんな人におすすめ
短期集中型は期間限定で英語力を一気に向上させたい人におすすめです。
では具体的にどんな人に向いているのか見てみましょう。
仕事で英語を要する人
海外出張や海外転勤の可能性がある仕事の人、すでに行くことが決まっている人は短期集中型英会話が向いています。
私の知人も急に海外赴任が決まり、慌ててプログリットのビジネスコースに申し込んでいました。
急に海外生活が始まり、それも仕事となると急いで英語を習得しなくてはいけません。
最近は短期集中型英会話のビジネスコースやTOEICコースを受けるサラリーマンが急増しているようです。
英語力が昇格に直結するような仕事をしている人
また海外営業やバイヤーなど、自分の英語力によって会社からの評価が変わり、昇格に繋がるようなを仕事をしている人にも短期集中型英会話は向いてます。
実際に英語力と年収は比例するといったデータがあり、年収が高い人ほど英語ができる人が多いことが実証されているのです。(参考:キャリアインデックス転職マガジン「CareerIndex年収・転職 実態調査 vol.7」)
将来的に年収が上がるのであれば、英会話教室への出費も痛くはありません。
将来の自分のための立派な自己投資になるでしょう。
留学が目先にある人
留学が目先にある人にも短期集中型英会話は向いています。
通常の英会話教室の場合は週1回のペースで進むことが多いので、留学するまでに海外で生活できる英語力に到達するのは難しいかもしれません。
一方短期集中型英会話では英語を一度に沢山インプットしていきますので、ハードですがその分成果を感じられるでしょう。
コツコツと長期的に取り組むことが苦手な人
コツコツと長期的に取り組むことが苦手な人には、短期集中型英会話が向いているでしょう。
短期間で成果を上げたいという人にピッタリの学習法なのです。
ただし短期間でプログラムを終了した後、全く英語を勉強しなくなると英語力は落ちますので気をつけましょう。
短期集中型英会話は自分のための自己投資
今回は短期集中型英会話のメリット・デメリットや注意点などについて説明しました。
英語は基本的には継続してコツコツと勉強し続けることが大事ですが、時には仕事の状況などで、短期的に英語を習得しなければならないこともあるでしょう。
また長期的なペースで続けていると返ってダラダラしてしまって、英語の成果が分からないという人も少なくありません。
そのような人の場合は、3カ月程度で一気に英語力を身に着けてしまうというのもありでしょう。
費用はそれなりにかかりますが、それ以上に得られることの方が多いはず。
むしろ自己投資すればたった2~3カ月で成果が得られるというのは非常にコスパが良いと言えるでしょう。