最近は、子どもの将来のために幼児期の教育に熱心な親も多く、幼稚園や保育園の頃から、自宅で勉強をしている子も珍しくありません。
でも、小学生に比べて集中できる時間も短く、できることも限られているので、どれくらいの時間勉強させて良いのか悩んでいる親も多いようです。
本記事では、幼稚園や保育園に通う幼児期の勉強時間や、幼児が勉強するうえで注意した方が良いことについて詳しく紹介します。
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幼稚園児(幼児・未就学児)の勉強時間や勉強するタイミング
では、さっそく幼児期の勉強時間について紹介します。
幼児の集中力に合わせて、勉強時間は1日15分くらいがちょうど良い
幼児の集中力が続く時間は、一般的に「年齢+1」と言われていて、時間的にもそこまで長くは持ちません(例:5歳の子どもなら、5+1で集中力は約6分)。
小学校に入学する前の未就学児の場合、15分間集中して椅子に座れていれば十分なので、最初のうちは5分、10分と短い時間でスタートさせて「椅子に座って何かをする」ことに慣らせていきましょう。
逆に、子どもが嫌がっているのに、長時間拘束してしまうとストレスになり、ダラダラ勉強になってしまったり、勉強が嫌いという子になりかねません。
無理強いせず、子どもの様子を見ながら、取り組むことが大切です。
勉強するタイミングは集中力や思考力が高い「朝」がベスト
勉強するタイミングは家族や、子どもの生活リズムに合わせるのも良いですが、できれば朝の時間帯を使って勉強するのが効果的です。
朝は、集中力や思考力が高く、まだ1日がはじまったばかりなので、子どもの体力もあります。
幼稚園や保育園が終わった夕方だと1日の疲れているので、本人的にも、気持ちのコントロールや勉強に意識を向けることが難しいでしょう。
夕方はご飯を食べたり、お風呂に入ったりと意外とやることもありますし、1日外で頑張った分、親にも甘えたい時間帯ですからね。
また、夕方は家族の予定も変動しやすく「毎日同じ時間に机に向かう」というリズムをつくるのも大変です。
朝であれば、寝坊さえしなければ予定が狂うことがないので、勉強の習慣を身に付けるのに最適です。
幼児期の勉強で、子どもが勉強嫌いにならないための注意点
幼児期の子どもは、まだまだありのままに、自分の思うままに生きたい年齢です。
そのような時期に、将来のためといって家庭でも時間を拘束されてしまうと、子どもは疲れてしまいます。
小学校にあがる前から勉強が嫌いになってしまっては元も子もありません。
ここからは、幼児期の勉強で子どもが「勉強嫌い」にならないための注意点について紹介します。
子どもが楽しそうでなければ意味がない
まず幼児期の勉強は、子ども自身が夢中になり「楽しい」と感じなければ、取り組む意味がありません。
幼児期の勉強は知識をつけるというよりも「机に向かう習慣を身に付ける」「集中力をつける」といった今後の小学校の勉強・自宅学習の準備ができれば良いのです。
また「何かを知ること、何かについてじっくり調べることって楽しいんだ」というような体験を積むことで、何より重要です。
子どもが楽しいと感じながら勉強に取り組むことで、椅子に座って何かをすることが苦に感じないようになります。
親は「子ども自身がこの時間を楽しんでいるのかどうか」を子どもの様子を見ながら、本人が楽しめるように工夫してあげましょう。
勉強しないときに怒るのは絶対にNG
3歳~6歳の子どもはまだ年齢的にも幼いですから、毎日勉強をする習慣が身に付かなくも当然と思っておいた方が親の気持ち的にはラクかもしれません。
幼児期の勉強で大切なのは、勉強をしていない子どもに対して「勉強しなさい」「勉強しないと〇〇だよ」と怒ったり、責めることだけはしないことです。
幼児期のうちから「勉強をしないと嫌なことがあるんだ」といった記憶を定着させてしまうのは、一番よくありません。
たとえ「毎日15分机に向かうこと」が親子のあいだで大切な約束にして、それを子どもが破ったとしても、決して親の言葉を軽んじているわけではないのです。
大人でさえも、毎日同じことを習慣化させるのは難しいのですから、幼児期の勉強習慣は、気長に取り組みましょう。
子どもが集中できる環境を作る(勉強に集中できる環境作り)
子どもが集中して勉強に取り組めるように、勉強中はテレビやスマホを見ない、話さないといった環境作りも大切です。
集中していたとしても、部屋の向こうで家族が楽しそうな話題で笑っていたら気になりますし、なんだか寂しい気分になりますよね。
また、テレビの音やYouTubeの動画など音が耳に入ると、興味がそちらにいってしまい、集中が切れてしまうので、子どもが勉強している15分間は、家族でも意識しましょう。
子どもが「勉強が楽しい」と思えるようにするためのコツとは
幼児期の勉強は楽しむことが大切と言いましたが、どのようにすれば子ども自身が勉強時間を楽しめるのでしょうか。
以下、子どもが楽しめるようにするコツについて紹介します。
子どもが好きなものから始める
幼児期の子どもの仕事は「遊ぶこと」。自分の好きなことをじっくり、集中して遊ぶことが大切です。
たとえば、幼児の勉強時間で取り組む内容の例は以下の通りです。
【幼児が勉強時間で取り組む内容例】
- 絵本を読む(2冊~3冊)
- 塗り絵・お絵描き
- 折り紙・シール貼りなどの工作
- 車・恐竜・虫の図鑑をじっくりみる
幼児期のうちの勉強は本人の好きなもの・集中できるものを選ばせてあげましょう。
ただ、この勉強時間は普段の玩具で遊ぶ自由時間とはちょっと違うよ、ということが分かるように「椅子に座ってできること」とルールを決めると良いですね。
そして慣れてきたら通信教材のようなものを使ったり、幼児向けのドリルを使うと良いですね。
他にも、遊び感覚で楽しめるプログラミング教材「シンクシンク(無料アプリ)」や「ワンダーボックス」というサービスもあります。
幼児教育向けのサービスが最近は充実していて、楽しみながら思考力や感性を磨くことができるのでおすすめです。
口コミもけっこう良いので、一度検討してみると良いかもしれません。
幼児期は「親も一緒」だとそれだけでも楽しい(集中力が上がる)
環境作りの一環として、親も一緒に勉強するのが効果的と言われています。
たとえば、大人でも図書館に行くと勉強が捗ったり、読書が捗るのと同じで、誰かも一緒に勉強しているという環境をつくることで、集中力が高まるのです。
資格取得やオンライン英会話、趣味の時間など、これを機に親も一緒になにか勉強に取り組むと良いでしょう。
時間にこだわらない、15分より短くても長くても気にする必要はない
幼児期の勉強は、椅子に座ってじっくり何かに取り組む習慣を作るのが大きな目的ですから「絶対15分」と時間にこだわる必要はありません。
途中で子どもの集中力が切れてしまったら早めに切り上げたり、15分でも切りが悪ければ、もう少し長く時間をとるなどして、子どもにストレスがかからないようにしてあげましょう。
ただ、基本的には15分としておいて、途中で切り上げることで「明日もまた勉強したいな」と思わせてあげるのもアリだと思います。
時間についてはそこまで執着する必要はないので、親子ともに、のびのびと取り組めると良いですね。
幼児の勉強時間は1日15分が目安、まずは学習習慣を身に付けよう
幼児期の自宅での勉強時間は1日15分が目安です。
記事内でも説明した通り、これはあくまでも目安なので、15分よりも短くても長くても、とくに気にする必要はありません。
大切なのは、子ども自身が勉強時間を楽しむこと、集中すること、机に向かう習慣をつけることです。
親が頑張りすぎると、親も子も疲れてしまうので、ストレスがない学習ができるように心がけましょう。