学習塾に通わせずに、幼児期のうちから学ばせたい場合、ご家庭でどのように進めたらいいのか分からなることはありませんか。
さらに、英語や漢字なら教えられても、算数はちょっと…という人もいるかもしれません。
そこで今回は、算数に特化した通信教材「RISUきっず」について紹介します。
RISUきっずには、タブレットを利用できるほか、東大生から動画が送られてくるといったサポートもあって、安心感抜群です。
RISUきっずの料金や評判、メリットやデメリットについてまとめました。
RISUきっずの特徴や料金
RISUきっずではなく、「RISU算数」の名前なら聞いたことがあるという人もいるでしょう。
RISU算数とRISUきっずの違いは、対象年齢の違いです。
RISU算数は、小学校低学年から高学年の内容が対象ですが、RISUきっずは主に小学1年生前半の内容までを対象としています。
【特徴】タブレット教材で小1前半の内容を習得+思考の柔軟性を育む
RISUきっずは、単に算数の基礎的な学習ができるだけではなく、「思考の柔軟性」も育むことを目的としたタブレット教材です。
全12ステージで、数の読み方・足し算や引き算・時計など、小学1年生前半までの内容を先取りすることで算数基礎力を養います。
算数や数学を頑張ると「好きなことができる
算数や数学の基礎的な力RISUきっずの代表取締役である今木CEOは、算数を学ぶことについて、著書で次のように述べています。
なんのために算数を頑張るのか。いいものが安く手に入る時代に、人間の幸福がどこからくるのかを考えると、それはやはり「好きなことができる」というところにあると考えています。
(中略)
自由に職を選ぶためにも、社内でいいポジションを獲得するためにも、業務を効率的に進めて自分の時間をつくるためにも、無駄なコストを省くためにも、算数・数学の基礎的な力は、生きていくうえで大いに役に立つのです。(引用:10億件の学習データが教える理系が得意な子の育て方)
つまり、RISUきっずにおいて算数を学習することは、良い成績を上げることが目的ではなく、将来やりたいことのために算数の基礎力を確実に付けることを目的にしている目的というわけです。
どの教科よりも一つ一つの積み重ねが必要な算数こそ、自分の将来に向けて子どもの頃から取り組むべきだという考えのもと、RISUきっずのような算数に特化した通信教材を出しているんですね。
思考力を問う問題は、生涯使える能力を身に付けることができる
では、「思考の柔軟性」とはどのようなことを言うのでしょうか。
教育界では昔から時代の流れに乗って、「知識詰め込み」に傾倒する時期と、「解決力や実行力」を重視する時期を行ったり来たりしていて、近年は後者が重要視されている時代です。
新学習指導要領でも、「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」という3つポイントに沿って、学び方そのものや、学びを生かすことに重きが置かれています。
(参考:文部科学省 中央教育審議資料より)
基礎的な力を身に付けるのはもちろんですが、RISUきっずは思考力を問う問題を通して、「論理的思考力」や「読解力」、「応用力」など生涯使える能力を身に付けるのが最大の目標です。
【料金】1年分33,000円一括支払い、1か月あたり2,750円
RISUきっずの料金は、契約時に1年分の料金33,000円を一括で支払う必要があります。
高い気もしますが、1か月あたりに換算すると月2,750円です。
コーヒーを1日1回飲むよりも安く子どもの教材費を出せるなら、そう悪くないですよね。
なお、入会金や教材費などは掛かりませんが、ステージが上がってRISU算数に移行すると別途料金が発生してしまう可能性があるので注意が必要です。
RISUきっずの内容
RISUきっずは、12ステージからできており、全てのステージを終えると数の大小や足し算・引き算、時計の読み方まで身に付けられるようになっています。
ステージ名 | 内容 |
---|---|
かずを かぞえよう1 | 1~15までの数え方と並び |
かずを かぞえよう2 | 30までの数え方と並び |
かずを かぞえよう3 | 50までの数え方と並び |
たしざんを しよう!1 | +1~3までの足し算 |
たしざんを しよう!2 | +5までの足し算 2桁+2までの足し算 |
ひきざんを しよう!1 | -1~3までの引き算 |
ひきざんを しよう!2 | -4までの引き算 2桁-2までの引き算 |
おおきいのは どっち? | イラストの大小比較 |
くらべてみよう! | 大きさ・長さなど様々な比較 |
とけいを よんでみよう! | 時計の読み方 |
なかまわけ しよう! | イラストの仲間わけ・判別 |
さいごのテスト | ・総復習 |
例えば、ステージ10では、デジタル時計とアナログ時計を見て、時計が進む順番に並べるといった感じです。(以下図参照)
(引用:RISUきっず公式)
どれも、単に解くだけではなく、一旦頭を使わないと答えられないような問題など良問が多く、そのちょっとした難しさが子どもにとってはたまらないようです。
RISUきっずのメリット
早速、RISUきっずを実際に使って感じたメリットについてまとめてみました。
タブレット教材だから子どもが進んでやりたがる
届いたのはタブレット・タッチペン・充電アダプター・説明書。
始め方がちょっと不安でしたが、Wi-Fi設定をするたけですんなり開始できました。
届いた瞬間から、子どもは「やるやる!」と興味津々。
やはり子どもにとってタブレットで学べるというのは、ゲーム感覚でやる前から興味がわくんでしょうね。
あと、タブレットカバーがとてもしっかりしているので、子どもの使い方でも傷つきにくそうなのがありがたいと感じました。
カラフルなイラストや音声の読み上げがあって飽きずに取り組める
実際にやらせてみると、算数とはいえ計算ドリルのような画面ではなくて、とにかくカラフルで、文字が大きくイラストも多くて楽しそうです。
答えは数字をタッチして入力するだけで、子どもも自然に入り込めました。
それに音声読み上げ機能のおかげで、ひらがながまだ読めない子どもでもスムーズに進めることができたようで、問題を解くことが止まってしまうことはなかったです。
音声は、とてもゆっくり読み上げてくれるので、問題がよく分かるだけでなく、このひらがなはこうやって読むんだなどひらがなの理解も深まっているようです。
スモールステップなのでつまづきにくい
目標までが細かく設定されていて、一つひとつクリアしていきます。
問題一つは5分程で解き終わる2~4問で構成されていて、全問正解で終わると「100点」と表示されるのが、子どもにとって達成感があるようです。
たくさん解いていくうちに、「100点」がたくさん画面に出ることが、さらに励みになってやる気が出るんでしょうね。
また、分からなくなったり、つまづいた時に、どういうところが分かりにくかったのか、振り返ることができるのはいいなと思いました。
現役東大生のチューターがヒントや動画を送ってくれるサービスがある
最初はあまり重視していなかったのですが、始めてから驚いたのが、東大などトップ大学の現役学生がチューターになって動画を送ってくれるサービス。
なんでも、RISUの全学習記録は、全てタブレットからサーバーへと送られているそう。
「どこにつまづいているか」「どのくらいの学習ペースか」などを把握してアドバイスをくれるのが嬉しいらしく、私が教えるよりも真剣になってお兄さんの話を聞いていました。
解説がとても分かりやすいようです。
ちなみに、動画を観るタイミングは、こちらで選べるので、子どもに「動画届いたから観ようか」と確認して落ち着いて観ることもできます。
問題に挑戦すると、プレゼントと交換できる「がんばりポイント」がもらえる
さらに嬉しいのが、問題を解いてポイントが貯まるとプレゼントと交換できる「がんばりポイント」がもらえるところです。
どんなプレゼントと交換できるのか見てみると、ペン・色鉛筆・レターセットなどの文房具や、双眼鏡やルービックキューブ、さらにはスマホまでありました。
「双眼鏡がもらえるには、あと何ポイントかな」と、問題を解くモチベーションにも繋がっているようです。
RISUきっずのデメリット
このようにメリットも多いRISUきっずですが、使っていて気になる部分がいくつかありました。
- 問題文に漢字が出てくることがある
- 回答欄や選択ボタンが小さくて押しづらい
- RISUきっずの全ステージをクリアすると自動的にRISU算数へ移行する
子どもはそこまで気にしている様子ではありませんでしたが、今後改善してほしいなと思うことについて挙げていきます。
幼児向けの教材にも関わらず問題文に漢字が出てくることがある
問題には読み上げ機能がついているので、意味が分からないということは無いのですが、よく使う「最初に戻る」や「答え合わせ」などのボタンが漢字なのが残念なところです。
画面に漢字が出てくると、苦手意識を感じてしまう子もいるかもしれませんね。
回答欄や選択ボタンが小さくて押しづらい
画面はとても大きくて見やすいし、問題も広々とした中に大きな数字やイラストで出てきます。
ただ、回答欄や選択ボタンが小さく、最初は押しにくそうにしていました。
また「どちらの数字が正しいでしょうか?」などの問題が出ると、感覚的に数字を押してしまい、小さい丸をタッチしないといけないところがやりにくそうな感じ
RISUきっずの全ステージをクリアすると自動的にRISU算数へ移行する
RISUきっずの全ステージをクリアすると、特に手続きをしなくても、小学生向けのRISU算数へ進みます。
基本料金はRISUきっずと同じ1年間33,000円です。なお、月2,500円の分割払いも可能となっています。
基本料金に加えて進度別に利用料金が必要
それなら続けてもいいか…と思いますが、ちょっと気を付けたいのが、基本料金とは別に、ステージクリアのスピードによって利用料金が発生する仕組みです。
RISU算数は月1ステージ以上のペースで学習が進んでいる場合のみ、学習速度に応じて別途「利用料」が発生します。
ですから、一か月の学習ペースが1ステージに満たない、ゆっくりした学習ペースは追加料金はありません。
では、ペースを早めるといくら利用料金がかかるのか見ていきましょう。
月に1~2ステージの少し早い学習ペースは、基本料金+1,100円、利用者の中で多いのは、1.7から2ステージ未満の+3,300円です。(学校の1.3から1.5倍の速度)
さらに、2.5ステージは、+5,500円で学校の1.9倍速度となります。
ちなみに最高は、月に3ステージ以上(学校の2.3倍の進度)で、9,350円の追加料金が必要です。
別途掛かる利用料を抑えるならクリア目標は月1ステージ未満
では、具体的にどのように進めていったら利用料を追加せずに継続できるかというと、取り組むのを月1ステージ未満にするだけ。
追加料金をかけずに 進めるための目安 | |
---|---|
初月 | 1ステージ未満 |
2か月以降 | 1ステージクリア 2ステージ未満 |
3か月以降 | 2ステージクリア 3ステージ未満 |
初月は1ステージクリアしなければ無料、2か月目以降は「継続した月数に満たない数だけクリア(2か月目なら1ステージクリア・3か月目なら2ステージクリア)」にすることで、利用料は掛かりません。
本人の気持ちを優先したいのは山々ですが、費用が気になるならあらかじめゴールを伝えておき、他の通信教材を組み合わせながら知識を定着させていくと良いでしょう。
こどもちゃれんじの「思考力特化コース」(詳細)なんかは、子どもの思考力を高めるのに適した教材です。
ちなみに、RISUきっずやRISU算数を解約したい場合、解約手数料は特にかかりません。タブレットの返却も不要です。
RISUきっずの口コミや評判
RISUきっずの口コミや評判を紹介します。
【公式より】
以前は市販ドリルで学習を進めていましたが、集中力も続かず、すぐ飽きてしまうのでどうすればよいか悩んでいました。RISUはゲーム感覚で学習できるようで、時間を忘れて取り組んでいます。
テレビ大好きだった息子が、今では「テレビよりRISU」のため驚いています。(引用:RISUきっず公式)
確かに、市販のドリルだとあっという間に集中力が切れてしまう子は多いものです。
タブレットというだけでも子どもの食いつきがいいので、ハマる子はハマりそうですね。
【Twitterより】
あれ?娘、もうrisuきっずのステージ全クリ間近だというメールが来た。
この内容で29800円か。もっとステージあると思ってた笑
RISUきっずを10日ほどで終わらせた息子。
年中さんでプレイルームを1年やってきたおかげか、内容の8割は知っているものでサクサクできました。
知らない内容は、足し算の式、引き算、時計の進み方だけ。
壊滅的にできない部分の克服には若干問題量が少ないと感じた。
小学コースはどうだろね
年中児、RISUきっずの最終ステージに入りました。5月半ばからスタート。思い出した時に声かけしてゆるゆるっとやってきたので、まぁいい感じのペースかな・・・
RISUきっず、大きい数の数えかたとか、どう数えればいいか教える方法がよくわかんなかったから、チュートリアル動画がとっても助かった。けど、時々音量MAXでも聞こえない先生いるから調節してほしい。
全体的に「ステージ数が少ない(足りない、もっとあると思っていた)」「動画が良かった」といった声が多く聞かれました。
あっという間に終わってしまうと、約3万円の料金はちょっと高いようにも感じてしまいます。
ただ、家庭ごとのペースがあるので、そのままRISU算数に移行するなり、ゆっくりと進めていくなり、焦らず確実に基礎知識を身に付けていきたいですね。
まとめ:算数の基礎知識や思考力を身に付けるならRISUきっず
RISUきっずの料金やメリット・デメリットについて改めてまとめると、以下の通りです。
【料金】
- 基本料金は1年分一括払いで33,000円
- RISU算数に移行すると、ステージをクリアする進度に合わせて別途料金が掛かる
【メリット】
- タブレット教材だから子どもが進んでやりたがる
- カラフルなイラストや音声の読みあげがあって飽きずに取り組める
- スモールステップなのでつまづきにくい
- 現役東大生のチューターがヒントや動画を送ってくれるサービスがある
- プレゼントと交換できる「がんばりポイント」がもらえる
【デメリット】
- 問題文に漢字が出てくることがある
- 回答欄や選択ボタンが小さくて押しづらい
- RISUきっずの全ステージをクリアすると自動的にRISU算数へ移行
最近は英語教育やプログラミング教育ばかり注目されていますが、子どもたちが生きていくうえで必要になってくることが多いのは、積み上げが必要な算数の基礎力や柔軟な思考力です。
タブレット学習に抵抗を覚える方も多いと思いますが、RISUきっずは良問が多く、実際に使ってみると子どもがみるみるハマっていくのがよく分かります。
RISU算数に移行すると料金が気になる…という場合は、せめてRISUきっずのステージをクリアするまでやってみると良いでしょう。