英語の能力を評価するための英語検定試験は、世界に数多くあります。例えば、アメリカに留学を希望するならTOEFL、オーストラリアやニュージーランドなどのイギリス英語圏やイギリス本国に留学するならIELTS、ヨーロッパを中心にして世界的に有名なケンブリッジ英検などあります。しかしながら、日本ではあまり知られておらず、受験者数も少ないようです。

ここでは日本で英語を実際にビジネスに使っている、あるいは使おうと思っている人向けに、取っておくと会社での能力評価や昇進にも影響してくる英語資格を厳選してご紹介します。ご紹介する資格を取ると、実際のビジネス上でも必ず役立つ資格です。

目次
1. 英語検定試験を受けるメリットとは
(1) 英語レベルを自覚することができる
(2) 受験によって英語学習のモチベーションが上がる
(3) 公的に評価された英語力を資格として示すことができる
2. TOEIC
3. ビジネス通訳検定
4. ビジネス英語翻訳士
5. 日商ビジネス英語検定
6. 観光英語検定

1. 英語検定試験を受けるメリットとは

英語資格があれば、会社の能力評価や昇進にも影響してくるのは間違いありません。試験を受けるのは、自分の英語能力を証明するためでもあり、それ以外にもメリットが出てきます。ここでは最初に、それらのメリットについて考えてみましょう。

(1) 英語レベルを自覚することができる

英語を必要とする会社に就職を希望している学生や、すでに会社でビジネスに英語を使っている社員にとって、自分の英語力が実際にどの程度なのかを知らいない人が意外と多いのです。
検定試験を受ければ、自分の英語能力がきちんと評価されますし弱点も見えてきます。それを英語の勉強のモチベーションにつなげて、ビジネスを行っていくために自分の弱点を強化していくための英語レッスン方法を考えるヒントにもなるでしょう。このような場面で、オンライン英会話を利用する方法もあるでしょう。

(2) 受験によって英語学習のモチベーションが上がる

特に目標がなく英語を勉強していると、だんだん意欲が落ちてくることがあります。英語検定試験を受けるという明確な目標ができれば、モチベーションが上がります。少し大袈裟な言い方になってしまうかもしれませんが、生活スタイルも変わってくるのです。これは、経験されている人であれば、分かっていただけるのではないでしょうか。生活の中で英語の勉強をする時間帯を定めて、どのような英語の勉強をしていかを具体的に決めることができます。受ける検定試験によって、文法、リスニング、スピーキングのいずれに重点を置くべきかもはっきりしてきます。

(3) 公的に評価された英語力を資格として示すことができる

会社の履歴書には、資格を書き込む欄があります。その欄に英語力のレベルを書き込むことができます。また、これから会社に就職しようと思っている学生なら、履歴書に公的資格として示すことができます。留学したことがありますとか、1年間海外在住した経験がありますとか言っても、実際にどの程度の英語の実力があるのかは、就職面接官や会社の上司にははっきりとはわかりませんね。それを明確に示すことができるという大きなメリットがあるのです。

2. TOEIC

日本で「英検」と並んで有名な英語検定試験が、TOEIC(Test of English for International Communicationの略)です。英検は学校に通っている学生が受験することが多いのに対し、TOEICは会社に就職を希望している人、または既に会社に勤めている会社員が受験することが多いようです。というのは、日常場面とビジネスのシチュエーションの両方を想定して英語によるコミュニケーション能力を測定する試験となっているからです。
運営は、アメリカのEducational Testing Service(教育試験サービス)が行っていますが、
日本では国際ビジネスコミュニケーション協会が試験を実施しています。いくつかの試験の中でビジネスパーソンが受けるであろうテストは、以下の2つテストです。
・TOEIC Listening & Reading Test
・TOEIC Speaking & Writing Tests

TOEIC Speaking & Writing Testsは2007年から始まったテストで、TOEIC Listening & Reading Testのマークシートテストでは測定しきれないプレゼンテーションや論文作成の能力評価を行う事を目的としています。

TOEICテストの良い点は、能力がスコアとして表示されることです。前回受けた時からスコアが上がっていれば英語能力が向上したことが目に見える形で分かりますので、勉強を続けるモチベーションを維持するのにとても役立ちます。

3. ビジネス通訳検定

ビジネス通訳検定は、通訳技能向上センターが実施しています。企業内で英語から日本語、日本語から英語の通訳をする通訳者の能力を検定する試験ですので、受験者は基本的に高い英会話力が求められます。4級から1級の4レベルに分けられており、各レベルのおおよその基準は以下の様になっています。
・4級
ビジネスコミュニケーションのサポートができるレベルです。例えば、外国人との商談で英会話での補助をします。

・3級
一般的な社会知識、ビジネス知識を持ち、短い区切りでの通訳ができるレベルです。

・2級
通訳を行う上でビジネス上の知識や用語について知っており、ある程度まとまった会話の通訳を精度を損なわずに(話者の意図を正確に、と置き換えても良いかもしれません。)通訳ができるレベルです。

・1級
通訳を行う上でビジネス上の知識や用語について知っており、日本語と英語の両方で適切な表現で通訳ができる。ビジネス上で、逐次通訳や同時通訳ができるレベルです。

ここで逐次通訳と同時通訳という言葉が出てきました。試験も、逐次通訳試験と同時通訳試験の2種類があります。

4. ビジネス英語翻訳士

翻訳に携わる人のための団体には、日本翻訳者協会、日本通訳翻訳学会、日本翻訳連盟、BESビジネス教育学会などの複数の団体があります。ここでは、BESビジネス教育協会のビジネス英語翻訳士(R)検定試験について紹介します。
翻訳士の資格は、ビジネス英語翻訳主任者、ビジネス英語準翻訳士、ビジネス英語翻訳士の3段階になっています。各々のレベルは、次のようになっています。

・ビジネス英語翻訳主任者
ビジネス上の英文を日本語文に、日本語文を英文に大意を誤解なく翻訳できるレベルです。

・ビジネス英語準翻訳士
ビジネス上の英文を日本人が書くのと同水準の日本語文に、日本語文をネイティブの書くのと同水準の英文に翻訳できるレベルです。

・ビジネス英語翻訳士
ビジネス上の幅広い知識を持ち、プロ(翻訳を職業とする)として翻訳のできるレベルです。

5. 日商ビジネス英語検定

日商ビジネス英語検定は、商工会議所が主催しており英文のライティングをメインにした検定試験になっています。貿易取引だけではなく、報告書や履歴書、電子メールなどの英語のビジネス文書に主眼を置いています。レベルは以下のように、3段階となっています。
・3級
就職前に知っておくべき基礎的ビジネスコミュニケーションを有するレベルです。

・2級
就職前あるいは就職1,2年の内に知っておくべきビジネスコミュニケーションを有するレベルです。英文電子メール、英文レターや国際マーケティングの知識が問われます。
・1級
海外との十分な取引経験を有し、英語によるビジネスコミュニケーションを十分にできるレベルです。契約書の作成や英語でのプレゼンテーション、交渉に関することも問われます。

6. 観光英語検定

観光英語検定は全国語学ビジネス観光教育協会が主催する検定試験で、海外での観光旅行や国内での外国人への観光案内を業務とする人に対する検定試験となっています。そのため、観光案内での英語の言い回しや専門用語も問われる試験となっています。レベルは以下のように、3段階となっています。
・3級
観光旅行に必要となる初歩的な英語や日常英語が問われます。筆記試験とリスニングテストがあります。
・2級
出入国手続きや、フライト、ホテルの予約、手続き業務、食事などの観光業務に必要となる基本的な英語と日常英語が問われます。筆記試験とリスニングテストがあります。

・1級
観光旅行での各場所、状況に応じた実務英語や海外観光旅行に関する専門用語、略語、手続き等が問われます。記述式の筆記試験とネイティブによる面接試験があります。

まとめ

ビジネスに関係した英語検定試験といっても、多くの種類があります。自分が行っている仕事の内容に合わせて、ぜひ検定試験にチャレンジしてください。

参考記事:ビジネス英会話をネイティブ講師系オンライン英会話で学ぶ
参考記事:ネイティブ講師によるビジネス英会話レッスンの意味


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