カナダは国土が広く自然にも恵まれているため、留学を希望している人が多いのではないでしょうか。そのようなカナダでは、どのような英語が話されているのか興味が湧きますね。留学するなら誰でも、あらかじめカナダ英語の特徴について知っておきたくなるのは当然のことと思います。そこでここでは、カナダ英語の特徴についてご紹介します。

 

目次

1.カナダ英語の歴史的背景

2.カナダ英語とアメリカ英語の異なる点

(1)単語

(2)発音

(3)文法

 

1.カナダ英語の歴史的背景

カナダ英語は、過去200年に亘る歴史によって形づけられたと言って良いでしょう。カナダの地域に大きなインパクトがあった最初の出来事は、1775年に勃発したアメリカ独立戦争でした。アメリカの中北部に居たイギリス出身のトーリー党員が、当時は英領北アメリカ植民地であったカナダの地域に大勢で逃げてきたのです。この人達が、英語系カナダの基礎を築きました。次の出来事は、1812年に起こった米英戦争です。戦争後にカナダで反英感情が広がる事を恐れたイギリスが、多くのイギリス人をカナダに移民させたのでした。しかし言語上は、トーリー党員の話し方が優勢を保ったのです。一方、アメリカでは同じ中北部にいたアメリカ人が国土を開拓し、この人々のアメリカ英語が広範囲に広まっていきました。このためカナダ英語は、アメリカ英語と似たものとなったのです。

 

2.カナダ英語とアメリカ英語の異なる点

カナダ英語はアメリカ英語と類似していますが、イギリス英語の影響も少なからず残っているのも事実です。また、ケベック州で使われているフランス語も、南オンタリオを中心とした地域の英語に影響を及ぼしています。

 

(1)単語

カナダでイギリスの英単語が、一般的に使われているケースがあります。それらをピックアップし、アメリカで使われている英単語と比較してみました。カナダとアメリカは隣国ですが、単語について言えばいかに根強くイギリス英語が影響しているかを分かっていただけると思います。

 

意 味 カナダ英語 アメリカ英語
colour color
メートル metre meter
中心 centre center
反則 offence offense
防衛 defence defense
flavour flavor
小切手 cheque check

 

また、ケベック州ではフランス語を話すカナダ人が多いので、地域や道の名前はフランス語のまま呼ばれているそうです。

 

単位表記についても違いがみられます。温度はカナダでは日本と同じ摂氏(℃)が使われていますが、アメリカでは華氏( °F)が使われています。車の時速もカナダではキロ表示なのに対し、アメリカではマイル表示、長さや重さの単位は、カナダとアメリカの両国ともインチ、ポンド、フィートが多く使われています。長さに関しては、カナダは公式にはメートル法となっていますが、従来の習慣からそのようになっています。日本人がカナダ人とコミュニケーションを取っている時に、経験から言うと単位の換算が結構重荷になることが多いです。

 

(2)発音

カナダ英語の歴史の欄でご紹介したように、カナダ英語はアメリカ英語とほぼ同じアクセント、発音をします。あるネイティブにも尋ねてみたのですが、ほとんど同じという答えが返ってきました。ところが一部についてはアメリカ英語と異なるところがありますので、ご紹介します。

 

・アルファベットのZの発音

初めて会ったネイティブと話す時などは、出身国によって話す話題が変わってきます。カナダ人かアメリカ人か分からない時に、もっとも簡単に出身国を知るにはアルファベットのZの発音に注目すれば良いのです。カナダ人であれば、ゼットと日本人には分かりやすく言いますし、アメリカ人が発音すると、ゼィー、とかズィーというふうに聞こえます。

 

・Oの発音

例えば、potの「o」は、カナダ英語では「オ」に近い音に聞こえ、アメリカ英語では口を大きく開いて「ア」に近い音に聞こえます。ちょっとした違いなのですが、なにを言っているのかを理解するのに一瞬戸惑ってしまう事があります。これもしばらく滞在していれば、耳が慣れてきますので聞き取れるようになるでしょう。

 

・OUの発音

houseやaboutの単語に含まれる「ou」の発音が、カナダ英語では発音記号でいうところの[əʊ]と発音されます。アメリカ英語では[aʊ]と発音されますので、aboutならアバウトと分かりやすく聞こえます。カナダ英語の発音は、アバウトという発音とは違っていますので、カナダに留学したい方はカナダ出身の英会話講師に発音してもらって慣れておきましょう。

 

(3)文法

日本人なら学校で不可疑問文として、「don’t you?」や「aren’t you?」を習いましたね。ところが、カナダ人は、付加疑問文の最後が「eh?」となります。最初に聞いた時に付加疑問文なのだろうという推測はできたのですが、これも慣れの問題になります。ちなみにアメリカでは、文の最後に「right?」を付けて確認を求めてくる時があります。

 

まとめ

同じ英語圏のネイティブの国と言っても、国によってさまざまな英語があることがわかりますね。やはりカナダに留学や海外出張をされる方は、戸惑わないようにカナダ出身のネイティブ英語講師から事前に英会話レッスンを受けておくことをおすすめします。

 

参考記事:ネイティブ講師 カナダ編


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