ネイティブキャンプでは、オリジナル教材と市販教材それぞれを使って英会話レッスンを受けることができます。
種類が豊富なので、どの教材が自分に合うのかわからないという人もいるかもしれません。
本記事では、ネイティブキャンプの教材の選び方やおすすめのテキストなどについて、詳しく紹介していきます。
なお、ネイティブキャンプの基本情報については以下の記事で紹介してますので、あわせてチェックしてみてください。
ネイティブキャンプの教材の選び方・進め方
ネイティブキャンプでは、旅行英会話やビジネス英会話、各種試験対策など個々のニーズを満たせる教材が30種類近くあります。
せっかくなら自分に合った教材を使って、効率的に英語力を伸ばしましょう。
ネイティブキャンプの教材の選び方や注意点は、以下の通りです。
- ネイティブキャンプには基本的に無料だが有料教材もある
- 公式サイト「コース・教材診断」から教材を選ぶ
- 自分の目的から目的・英会話レベルに合わせて教材を選ぶ
以下、それぞれの項目について詳しく説明します。
ネイティブキャンプには基本的に無料だが・有料教材もある
ネイティブキャンプの教材は基本的に無料ですが、中には有料教材もあります。
無料教材でも十分、英語学習はできるので「無料教材では物足りない」「無料教材で気に入ったものがない」というときに、有料教材を検討すると良いでしょう。
有料教材の料金は、以下の通りです。
教材 | |
---|---|
Callan Method (カランメソッド) | 1冊2,100円 (全12冊) |
Callan for Business (ビジネスカラン) | 1冊3,300円 |
Callan for Kids (カランキッズ) | 1冊2,800円 (全6冊) |
LET’S GO (レッツゴー) ※児童向け | 1冊2,200円 (全8冊) |
Let’s Go Phonics (レッツゴーフォニックス) ※児童向け | 1冊2,200円 (全3冊) |
SIDE by SIDE (サイドバイサイド) | 1冊2,800円 (全4冊) |
イラストで学ぶ英文法 (ENGLISH FOR EVERYONE) | 1冊3,200円~ (全4冊) |
実戦!仕事の英語 | 1冊5,280円 (全4冊) |
上記の表から分かる通り、有料とされている教材は主にカランメソッド、児童教材、市販教材です。
簡単に有料教材について説明すると「NATIONAL GEOGRAPHIC LEARNING」の教材は文化や旅、社会的なテーマや科学などを写真で学べるもの。
「実践!仕事の英語」の教材は、英語でのミーティングやプレゼンテーションスキルを伸ばせる市販教材です。
カランメソッドの教材やSIDE by SIDE (サイドバイサイド)の教材については、記事内で後ほど詳しく説明します。
公式サイト「コース・教材診断」から教材を選ぶ
公式サイトで試せるコース・教材診断を参考に教材を選ぶのもいいでしょう。
診断の流れは以下の通り。
- 現在の英会話レベルを選択する
- 英会話学習の目的を選択する
- 得意な学習方法を選択する
- 診断結果を確認する
レベルの選択は、「できること」に書かれている項目をもとに選びます。
はっきり選べないという人は、TOEICやVERSANTのスコアを参考にすると良いでしょう。
学習の目的は「日常会話をマスターしたい」など全8種類から選択し、カリキュラムに沿って学習するか、1つの教材をコツコツ進めるのが得意かどちらかを選ぶと、おすすめのコースや教材が表示されます。
便利な機能ですが、コースや教材の結果は1つに絞られてしまうので、あくまで目安として考えるのがいいかもしれませんね。
自分の目的から目的・英会話レベルに合わせて教材を選ぶ
ネイティブキャンプが設定しているレベルは、以下の通りです。
ネイティブキャンプのレベル | |
---|---|
level1 | 挨拶・お礼などの基本的な表現が使える |
level2 | 簡単な自己紹介ができる (120-165) |
level3 | 身近な話題について受け答えができる (170ー220) |
level4 | 海外旅行で簡単な英語が使える (225ー355) |
level5 | 日常生活で最低限必要な英語が使える (360-545) |
level6 | 一般的な話題について、自分の考えが表現できる (550-655) |
level7 | 英語での会議に参加することができる (660-780) |
level8 | 専門用語を使って複雑な議論や説明ができる (785-850) |
level9 | 性格な英語を流暢に話せる (855-940) |
level10 | ネイティブスピーカーに近いレベル (945-990) |
公式サイトの「教材の種類から選ぶ」で各教材のレベル範囲が表示されているので、自分に合ったレベルの教材をピックアップできます。
候補に上がった教材から、自分の学習テーマに合ったものを選びましょう。
たとえば、レベル4の人が海外情勢についての知識を集めながら英会話を学びたいという場合、レベル4をカバーしている「ニュース」や「デイリーニュース」といった教材が候補に上がります。
ネイティブキャンプでは、サンプルを見ることができる教材も多いので、確認しておくと良いでしょう。
ネイティブキャンプの教材でおすすめなものを紹介
ネイティブキャンプの教材は、以下の通りです。
ネイティブキャンプの教材の種類一覧 |
・初めてのレッスン |
上記のなかでも、おすすめな教材を紹介します。
文法|今まで英会話を全くしたことがないというレベルの人から使える教材
文法は、初心者から中級者向け(レベル1~8)の教材です。
今まで英会話を全くしたことがないというレベルの人から使える教材なので、初心者にもおすすめ。
各ユニットのタイトルを見れば「学習を通してできるようになること」が分かり、ユニット内では、キーフレーズ、キーフレーズを使った英文の例、語彙などを紹介しています。
たとえば、入門レベルの「出身について話す」というユニットのキーフレーズは「Where are you from?」です。
このユニットを学習すれば「人に出身地を尋ねられる」「自分の出身地を答えられる」ようになります。
文法の教材を使ったレッスンでは、旅行者と会話するロールプレイを講師と行い、内容の理解度をチェックするクイズを解きます。
その後、写真を見て穴埋め問題を解き、学んだフレーズを使いながら講師と自由会話を行うという流れです。
中上級レベルもレッスンの流れは同じですが、状況設定がより具体的になり、カフェやガソリンスタンドなど、特定の場所で使える句動詞などの文法事項を学ぶことができます。
知識としての文法だけでなく、会話のための文法を学ぶことができるのがおすすめのポイントです。
SIDE by SIDE|カラフルなイラスト付きで、4技能をバランスよく学べる
SIDE by SIDEは全世界で3,000万人以上が使っている人気教材で、初心者から中級者(レベル2〜6)が対象となっています。
カラフルなイラストが入っていて、中学から高校前半程度の基礎文法や語彙、リーディングや発音等を総合的にバランスよく学べる教材です。
内容は中学で習う英語の学習進行に近く、学生時代に勉強したことを思い出しながら学ぶことができます。
SIDE by SIDEでは、日常会話で使われるフレーズを丸っと覚えながら学習を進められます。
たとえば「A: Did you sleep well last night?」「B: Yes, I did. I was tired.」こういった実践的なフレーズを絵を見ながら勉強できるので、頭の中で翻訳しなくてもスッと理解しやすいのです。
また、side by sideはリピート練習が多く、理解度を深めながら身につけられる構成になっています。
一度目にしただけのフレーズは、なかなか身につかないもの。
SIDE by SIDEでは、すでに導入されている文の人物や内容を入れ替えたりして、何度も繰り返し学習します。
実践発音|カタカナ英語を矯正、外国人にも通じやすい発音を身につける
実践発音はカタカナ英語を矯正して、外国人にも通じやすい発音を身につけられる教材で、初心者から上級者(レベル3〜10)までが対象です。
まず、約30秒程度で読める長さの英文を自分のやり方で音読したあと、発音にミスがあったワードを講師が指摘してくれます。
正しく発音できるようになるまで反復練習を行います。
音声を注意深く聞いて真似をするステップでは、一文ずつからはじめ、最終的には全文通して真似することができるようにトレーニングします。
タイムトライアルでは、目標タイムを3段階に設定。たとえば最初は35秒、次は30秒、最終的には25秒といったようにだんだん時間が短くなるよう設定します。
最後は、音声とほとんど同時にスクリプトを音読するトレーニング(オーバーラッピング)。
単語だけではなく、まとまった文を読むときのリンキングサウンドなども学べる、実際の会話で役に立つ発音トレーニングが受けられます。
スピーキング|テキストの絵を見て、それについての質問に答える・説明する
スピーキングは中級者から上級者(レベル4〜10)が対象の教材で、テキストに描かれている絵を見て、それについての質問に答えたり説明したりします。
スピーキングのテキストは1〜3まであり、1の序盤ではヘルメットや時計などの絵が単体で描かれているシンプルなもの。
だんだんと難易度が上がり、スピーキング3ではより複雑な絵が使われていて、いろいろな解釈ができるようなものも増えてきます。
答えがある程度限定されるようなものから始まり、レベルが上がるにつれて自由度の高い、高度な英文を話せるように工夫されたテキストです。
デイリーニュース|日本で報道されたニュースを使って英会話を学べる
デイリーニュースは初心者から上級者(レベル3〜10)が対象の教材で、日本で報道されたニュースを使って英会話を学べる教材です。
レッスンではボキャブラリー、リーディングスキルに加え、時事問題について自分の意見を英語で表現するためのディスカッション力を身に付けることができます。
教材の新聞記事を予習しておくと、効率良くレッスンができるのでおすすめです。
教材には、キーワードや難しい単語のボキャブラリーリストもついていますが、他にわからない単語があれば事前に調べておきましょう。
ディスカッションが上手くなるコツは、自分の意見を伝えることにフォーカスすること(レッスン中)。
デイリーニュースでは、他の教材以上に予習に時間をかけるようにしましょう。
カランメソッド(有料)|通常の4倍速く英会話が習得できる教材
カランメソッド は初心者から上級者(全レベル対象)が対象の教材です。
教材はステージ1〜ステージ12まで分かれていて、ステージ1はbe動詞や一般動詞などの基礎的な内容から始まりますが、ステージ11以降は英検1級に相当するレベルの難易度となっています。
カランメソッド は講師が通常の会話より速いスピードで質問し、生徒も高速で答えることで、母国語で翻訳しなくても瞬発的に英語を話せるようになるトレーニングです。
ラスト5分に行われるリーディングトレーニングのときに、教材が必要になるのですが、市販の教材がなくても、無料のネイティブキャンプアプリを使えば、カランメソッドのリーディングパートを読むこともできます。
また、カランメソッド運営元のカラン機構は、内容を覚えてしまうと効果が半減するため、予習を推奨していません。
ここまで聞くと、カランメソッドのテキストは必要ではないと思ってしまいそうですが、カランメソッドでは復習が非常に大事なので、個人的にはテキストは購入した方が良いと思います。
カランメソッドのレッスン中は、生徒から講師の質問が認められておらず、答えられなかったとしてもどんどん先に進んでいってしまいます。
レッスン後に復習をしなかった場合、間違えた箇所の確認をする機会がないまま先に進んでしまうことに。
一生懸命カランメソッドに取り組んだのに効果が出なかった、なんてことを避けるため、ぜひテキストを購入して復習をしましょう。
ネイティブキャンプの教材は、レベルや目的に合わせて選ぼう
ネイティブキャンプでは、レベルや目的に応じて選べる教材の種類がたくさんあります。
選択肢が多くて迷ってしまうかもしれませんが、しっかり分析すれば、自分に合ったものはきっとみつかるはず。
無料の教材も多いので、興味あるものはどんどん試してみて自分にぴったりな教材をみつけましょう。
なお、ネイティブキャンプの基本情報については以下の記事で紹介してますので、あわせてチェックしてみてください。