幼児教育でよく聞く「モンテッソーリ教育」は、実際どのような教育が行われているかご存知でしょうか
最近では、こども園などでモンテッソーリ教育を取り入れるところも増えてきています。
そこで今回は、モンテッソーリ教育とは何か、モンテッソーリ教育を受けるにはどうしたらいいかといったことについて丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
なお、モンテッソーリ教育について紹介するにあたって、「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」公式と、「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」(2018)の本を参考にしました。
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「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」(2018)
(著)堀田はるな
モンテッソーリ教育とは?
※引用:「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」公式
モンテッソーリ教育とは、医師であり教育家でもある、イタリアのマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「子どもは自ら自分を育てる力が備わっている」ことを前提としており、目の前の子どもの発達段階に応じて環境を用意し、個別の対応を行います。
モンテッソーリ教育が生まれてから100年以上たった今でも世界中で実践されており、世界をリードする人達がモンテッソーリ教育を受けていたということで、注目を集めています。
【特徴】子どもの自主性を尊重する教育
「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」※ことが、モンテッソーリ教育の目的です。
※引用:「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」公式
その目的を達成するために、子どもの興味や発達を正しく理解し、子どもが自ら「さわってみたい」「やってみたい」と思える環境を用意し、子どもの自発的な活動を促します。
【歴史】モンテッソーリ教育を考案した「マリア・モンテッソーリ」
モンテッソーリ教育の生みの親、マリア・モンテッソーリは、イタリアで医学博士号を取得した初めての女性です。
当時は女性差別が強く残る時代でしたが、彼女は向上心が強く、逆境を乗り越えてローマ大学を卒業した後、障害児の治療教育に携わりました。
ある日、一人の障害児に対して、その子が夢中になって遊ぶ、手や指先を使うおもちゃを使った治療を行ったところ、数ヵ月後に行った知能テストの結果から、明らかに知能指数が伸びている結果が得られたそうです。
そうしてマリア・モンテッソーリは、その実践が障害児だけでなく障害のない子どもたちも当てはまるのでは、と仮説を立てたのです。
その後、ローマの貧困家庭の子どもたちの保育を行う「子どもの家」という施設が生まれ、そこで実践し確立された教育方法が、「モンテッソーリ教育」です。
モンテッソーリ教育の内容
モンテッソーリ教育の特徴を、大きく3つに分けると以下の通りです。
- 子どもの自主性を最大限サポートする
- 子どもたちに生き方の基礎となる体験を提供する
- 「敏感期」にもとづいた関わりをする
先ほども触れた通り、モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。
自立のためにはまず、子どもの興味や発達を促すために大人が最大限のサポートをして、環境や知育玩具を用意し、満足できるまで遊びに取り組むことを目指します。
その過程で失敗や学びも経験することで、物事に対して諦めることなく、学び続ける強い心が育つのです。
敏感期|能力を獲得するのに適した時期のこと
「敏感期」とは、もともと生物学の用語で、生物には生長する過程「ある特定の機能」を成長させるために、「特別な感受性」を持つ時期があります。
この特別な感受性を持つ時期が「敏感期」です。
「敏感期」の働きによって、本能的にさまざまな刺激に触れ、自らを成長させるようになっているのです。
子どもが成長する過程で、いくつもの敏感期が現れては消えていきます。
敏感期の代表的なものが次の4つです。
名称 | 年齢 | 内容 |
---|---|---|
秩序の敏感期 | 2~3歳頃 | いつも同じ結果になるとわかってる遊びなど 手順がわかっているものに安心する |
感覚の敏感期 | 3~6歳頃 | 五感を始めとした感覚が最も鋭敏になり、 手に触れたり実体験を通して物事を理解する |
運動の敏感期 | 0~4歳半頃 | 体全体を大きく動かしたり、腕や手を動かしたり、 細かく指先を動かしたりして運動の仕方を学ぶ |
言語の敏感期 | 0~6歳頃 | 誕生から2歳ごろまでは無意識での言語の学習期間。 2歳~6歳ごろまでは人の話す言葉を 繰り返しまねて、語彙を増やす |
参考:「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」堀田はるな著
おしごと|日常生活の練習
モンテッソーリ教育のなかで使われる「おしごと」は、子どもが発達・成長するなかで自発的に行う日常的な活動のことです。
教具を使う「おしごと」もありますが、例えば、自分が脱いだ靴をそろえる・洋服を自分で脱いだり着たりする・靴下を履く・自分で食べ、食器を片付ける、ということも「おしごと」です。
また子どもは、大人がやっていることを自分でやってみることにも、とても興味があります。
親子で一緒に料理をしたり、野菜を育てたりしながら、手をしっかりと動かす「おしごと」は、子どもの発達につながっていくそうです。
「5つの教育分野」と「教具」
子どもの自己教育力を発揮させる環境として、次のように5つの教育分野があります。
分野 | 内容 |
---|---|
日常生活の練習 | すべての基礎になる大切な土台 指先をたくさん使い脳神経の成長を助ける |
感覚 | 周りの環境を自分の感覚でとらえる力を培い、感覚を洗練させる |
数 | 抽象的な「数」を理解するために、感覚的に教具に触れて確かめる |
言語 | 「書く」「読む」「文法」の順で学ぶ |
文化 | 体験をもとに、自然科学・社会科学・人文科学を感じて学ぶ |
そして、5つの教育分野それぞれに「教具」と呼ばれる木製のおもちゃがあります。
教具の特徴は次のようなものです。
(引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所)
- 大きさや形・重さが子どもが扱うのに適している
- 目的が一つに絞られているもの
- 子どもが活動中、自分で間違いに気がつけるような作りになっている
- 美しく魅力的である
- 本物であること、壊れてしまうもの
- 汚れがわかり、洗ったり磨いたりできる
教具は、各部屋に1つずつ用意されることも、モンテッソーリ教育の特徴です。
部屋に1つしかないため、誰かが使っていたら自分は待たないといけません。
それにきちんと置き場所に戻しておかないと、他の人が使うときに困りますよね。
遊びを通してこういった体験をすることで、社会性やマナーを身に付けることができます。
日常生活の練習
「日常生活の練習」は、自分が思ったように体を動かす能力を身に付ける内容の活動です。
この領域では、日常生活に必要となるあらゆる動作や身だしなみ、他社との関わり方、社会のルールを学びます。
身だしなみを自分で整えることを目指して、服のボタンをかけたり、靴を履き替えて靴箱に片づけたり、自分の持ち物をロッカーに片づけたりする活動があります。
ボタンやファスナーをスムーズに使えるようになる手助けとなるのが、下図のような教具です。
(引用:Montehippo公式)
また、自分自身のことだけでなく、飾られている花の水替えをしたり、食事の時間にみんなのお茶を用意したりなど、みんなが気持ちよく過ごせるよう、教室の環境を整えることも学びます。
感覚教育
身の回りにある色を見たり、音を聞いたりして、感覚を使って十分に感じることで、少しずつ周りのものを理解したり、知識を整理したりしていきます。
「対応づけ」「段階づけ」「分類」といった操作をするのが感覚教育の教具。
例えば「ピンクタワー」という、少しずつ大きくなる箱を積み上げて遊ぶ教具では、大小を認識し、それによって段階付けを学びます。
(引用:Montehippo公式)
また、「茶色の階段」という教具では、「太い」「細い」という太さの違いを、「赤い棒」では、「長い」「短い」という長さの違いを感覚的に身につけることが可能です。
(引用:Montehippo公式)
このことによって、観察力や考える力を身に付け、言語や数、文化の基礎をつくっていきます。
言語教育
モンテッソーリ教育では、子どもの発達に合わせて、「書く」「読む」「文法」の順に教具が用意されています。
例えば「鉄製教具」という教具は、まず鉛筆を持ち、目で見て思った通りに手を動かして書く活動を行うことで、文字を書く準備をするものです。
他にも、「シンボル合わせ」や「カード」などの教具を使って、順番に子どもの言語能力をUPさせていきます。
算数教育
「今は〇歳」「おやつはクッキーが〇枚」「今日は〇月△日」など、生活の中で数が出てくる場面はたくさんありますよね。
そして、ある時期から、車のナンバープレートや、スーパーの商品の値札などに興味を持つ「数の敏感期」が現れます。
(引用:Montehippo公式)
その時に、子どもたちが数を感覚で触れて確かめられる教具を使うことで、抽象的な数の概念の理解につなげることが可能です。
文化教育
「文化」の領域では、主に科学をテーマとしての活動が中心となります。
「自然」「地理」「美術」「音楽」などで、子どもの「これはなに」「なぜ、どうして」といった、疑問や探求心に対して、自分で調べたり観察したりするような活動内容です。
(引用:Montehippo公式)
例えば、惑星の模型・世界の国旗・時計や地図のパズル・地球儀・動物や植物のパズル・動植物の標本などから、身の回りの世界を知ることができます。
モンテッソーリ教育のメリット
モンテッソーリ教育の特徴を一通りみると、全ての活動が子どもの自立を目指して行われていることがよく分かりますね。
ここでは、そんなモンテッソーリ教育のメリットをまとめました。
- 自主性が身に付く
- 物事に取り組む集中力が付く
- 教具を使って遊ぶことで手先が器用になる
- 個性を伸ばせる
一つずつ見ていきましょう。
自主性が身に付く
モンテッソーリ教育では、大人から活動が与えられるのではなく、子ども自身がやりたいことをみつけて取り組むため、自ら考えて行動に移す自主性が身に付きやすいです。
例えば、子どもが「切り絵をしよう」と思ったとき、まず用意するものは何かを考えます。
ハサミと紙が必要だと思ったら自分で取りに行き、その後作り終わったときに、「天井からつるして飾りたい」と思いついたら、ひもが必要です。
思い通りのひもがみつからなければ、ひもを出してもらうよう親や教員に頼みに行くのも自分です。
あらかじめ材料が用意され、決められた製作を行う場合であれば、子ども自身がそこまで考えることはないでしょう。
物事に取り組む集中力が付く
最近注目を集めている、将棋の藤井聡太棋士のお母さんは、彼が将棋に集中している時は極力邪魔をしないよう決めておられたそうです。
そうして時間で区切られることなく、自分が満足するまで好きなことを好きなだけ取り組めるので、集中力を付けることに繋がるというわけです。
これはモンテッソーリ教育の教えの一つで、子どもが集中している時、大人は見守るようにすることで、集中力を高めるというもの。
教具を使って遊ぶことで手先が器用になる
モンテッソーリ教育は、指先を使うことを重視しています。
そのため、モンテッソーリ教具は小さな子どもでも使いやすいよう、水を注ぐピッチャーやコップ、包丁など、あらゆるものが子どもの手の大きさに合わせて作られているのです。
そして、各敏感期に合わせたさまざまなものが用意されており、中には、小さなビーズをたくさん並べるようなものもあります。
子どもが自分の興味に合う教具を使い、しっかり手先を使いながら日々遊びこんでいくうちに手先が器用になっていくのです。
個性を伸ばせる
モンテッソーリ教育では、子どもを「違った気質や個性・興味・得意不得意を持っている固有の存在」であるとし、ありのままに受け入れます。
園によって多少変わりますが、「子どもが朝登園してからお昼までの時間」「お昼から帰るまで」など、自分の選んだ教具を使って遊ぶ時間をしっかり取っている園が多いでしょう。
とことん自分の好きなことに集中できる環境があるからこそ、モンテッソーリ教育を受ける子どもたちは、自分の好きな分野に関する能力をどんどん伸ばしていくことで、個性を高めることができます。
モンテッソーリ教育のデメリット
一方、モンテッソーリ教育のデメリットには、次のようなものが挙げられます。
- 協調性に欠ける
- 集団行動が苦手になる
- 室内活動が多く、運動不足になる
- わがままな子になる
一つずつ確認していきましょう。
協調性に欠ける
モンテッソーリ教育を受けている子どもたちは、比較的自分のやりたいことが明確で、自分のしたいことをはっきりと主張したり、他人に流されたりせず自分の意見を伝えたりする子が多いです。
ただ、こういった態度が、協調性に欠けると捉えられることがあります。
また、他の子に合わせることよりも、各こどもの個性を尊重される環境で過ごすことで、小学校に入った途端、「周りに合わせない子」として、問題視される可能性もあるでしょう。
ただ、子どもは順応性が高いので、普段から園以外の友達とも遊ぶようにしておけば、協調性については心配することはありません。
集団行動が苦手になる
モンテッソーリ教育の場合、一人でじっくりと取り組む活動が多いため、「グループで1つの目標に向かって頑張る」「みんなで同じダンスの発表をする」など、集団での活動は少なくなりがちです。
そのため、一斉行動などが求められる場面では戸惑いを感じることもあるはず。
ただ、ある程度時間が経てば、集団行動にも慣れていくので、戸惑いの多い最初のうちに、ある程度サポートするようにしましょう。
室内活動が多く、運動不足になる
モンテッソーリ教育用に作られた教具は、室内で遊ぶものばかり。そのため、教具で遊んでいるだけでは、外遊びをする時間がなくなってしまい、運動不足になりかねません。
一方、モンテッソーリ教育を取り入れた園でも、自然物の観察などで公園に出かけたり、運動会などの行事のあるなど、外遊びを積極的に導入しているところもあります。
園の方針次第なので、運動量が気になる人は、入園前に1日の過ごし方などをよく調べておくようにしましょう。
参考:線上歩行とは?効果やメリット、家庭で取り組む時のやり方を紹介
わがままな子になる
自分の好きなことを思う存分することが日常となり、小学校に上がった時に、自分の好きなことだけしようとすると、わがままと見られてしまうことがあります。
ただ、自立するためには「社会のルールを守ること」などを学ぶことも大切なので、年齢に合わせて少しずつ社会の決まりを教えていくことも大切です。
モンテッソーリ教育の保育園や幼稚園
世界を見渡すと、モンテッソーリ教育を導入する小学校は数多くあり、大学にまで取り入れている国もあります。
ただ、日本でモンテッソーリ教育を受けられるのは、保育園や幼稚園がメイン。モンテッソーリ教育を受けられる保育園や幼稚園に関していくつかポイントをまとめました。
- モンテッソーリ教育のある園に共通するもの
- モンテッソーリ教育を受けられる保育園や幼稚園の特徴
- モンテッソーリ教育を受けられる保育園や幼稚園の探し方
一つずつ見ていきましょう。
モンテッソーリ教育には資格が必要
モンテッソーリ教育が各地に広がるなかで、マリア・モンテッソーリは教師の質を落とさないように保っていくことの重要性を感じ、1929年、国際モンテッソーリ協会を発足させました。
そこで、教員の養成コースや資格の取得制度を作り、次の内容を学べるようにします。
- 教具などの扱い方や管理する技術
- 子どもを注意深く観察し子どもたちの発達や欲求に沿った教育を提供すること
- 子どもの集中を妨げず自主性・自発性を待つこと
教師養成は現在も行われていて、取得できる資格※や授業の進め方は、それぞれの団体によって異なります。
※国際モンテッソーリ協会(AMI 国際資格)、日本モンテッソーリ協会(JAM 国内のみの資格)、日本モンテッソーリ教育綜合研究所(研究所独自の発行)など
モンテッソーリ教育の保育園や幼稚園の特徴
モンテッソーリ教育を実践する保育園や幼稚園の特徴はいくつかあります。
- 子どもたちが自分でやりたい活動を選ぶ
- モンテッソーリ教育の考え方に沿った5領域それぞれの教具がある
- 異年齢の子どもと生活する縦割りクラス
特に、普通の保育園や幼稚園と大きく異なるのは、「子どもたちが自分でやりたい活動を選ぶ」個別活動が中心であることです。
普通の保育園や幼稚園でも、自分のやりたいことをする時間はありますが、クラスのみんなで一斉に製作をしたり、歌ったりして、一斉に同じことをする活動が年齢が高くなるほど多くなります。
一方、モンテッソーリ教育の保育園や幼稚園では、子ども自身が教具のなかから自分でやりたいものを選んで、それぞれに集中して取り組むため、各個人の時間をしっかり確保できるというわけです。
また、「縦割りクラス」も特徴一つ。人数が少ない園で行われていることもありますが、モンテッソーリ教育では、1日を異年齢児の縦割りクラスで過ごします。
そこで、年下の友達に対して、相手のできることに合わせたお手伝いをしたり、待ってあげたりするなかで、思いやりの心が育つのです。
あるいは、年上の友達のしていることをみて、「自分もあんなふうにできるようになりたい」「大きくなったら、自分も友達みたいになれるんだな」と目標や見通しを持てるようになります。
モンテッソーリ教育の保育園や幼稚園を探す方法
モンテッソーリ教育の保育園や幼稚園を探すのに一番手っ取り早いのは、インターネットで検索する方法です。
モンテッソーリ教育を取り入れている保育園や幼稚園を一覧で紹介しているサイトや、GoogleMapから最寄りのモンテッソーリ導入園を探してみると良いでしょう。
あるいは、知人にすでに自分の子どもをモンテッソーリ保育園や幼稚園に通わせている人がいれば、詳しく話を聞くこともできます。
気になる施設があれば説明会や見学会に参加して、どのような指導をしてもらえるのかを確かめることが大切です。
まとめ|モンテッソーリ教育は環境と教具で子どもの自立を促す
モンテッソーリ教育の特徴やメリット・デメリットについて紹介してきました。
モンテッソーリ教育は、子どもの自立を目指して、好きなことを集中して取り組ませたり、教具を使って遊びながらスキルを身に付けさせたりする教育法です。
教具はどれも割高ですが、子どものことを真剣に考えて作られていて、どれも子どもの成長を促してくれるものばかり。メルカリなどで中古を手に入れるのも良いでしょう。
協調性が無くなる、わがままになるといったデメリットもありますが、子どものうちは環境に順応するのが早いので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
家庭で簡単に取り入れてることを考えているのであれば、まずは教具を手に入れること、子どもが好きなことをしている時は声を掛けずに好きなだけ取り組ませることなどを意識してあげてください。