小学校受験さえ超えれば、中学から大学まで内部進学できるといったことや、幼いうちからしっかりした環境で教育を受けてほしいといった願いから、近年、我が子に小学校受験を進める親が増加しているそうです。
小学校受験対策といっても、子どもにどんなことをさせたらいいのか悩みますよね。
そこで今回は、私立・国立小学校受験において大きな成果を上げている「こぐま会」を紹介します。
こぐま会独自の指導法や、オリジナル教材などについても見ていきましょう。
こぐま会とは?
(引用:こぐま会公式)
「こぐま会」とは、受験を大きな目標としながら、合格した後も学習の楽しさを持ち続けられるような基礎教育を行うことを目指した、会員制の教室です。
2歳から小学3年生までの幼児・児童を対象にした基礎教育
「こぐま会」を利用できるのは、2歳から小学3年生までの幼児・児童です。
私立・国立への合格者を多数出している幼児教室であるものの、小学校受験を目標にしているわけではなく、年齢に応じた基礎教育を行うことをモットーにしているとのこと。
こぐま会には、幼児のためのクラス、就学準備クラス、小学生のためのクラスがありますが、ここでは4つある幼児のためのクラスについて、詳しく見ていきます。
2歳児|プリムローズ
(引用:こぐま会公式)
「プリムローズ」は、2~3歳の子どもが、幼稚園という新しい環境に無理なく入って行けるようになるための準備クラスです。
母親と少しの間離れて、同年代の友だちと一緒に楽しく過ごすことで、徐々に社会性を育み、母子分離ができていくことを目指しています。
年少|そらクラス
「そらクラス」は、生活習慣や成長発達などの個人差が大きい、年少の子どもたちを対象にしたクラスです。
最初は母子分離から始め、幼稚園生活にむけて、衣服の着脱など基本的な生活習慣を身に付け、「自分のことは自分で行う」ことを目指します。
そして、集団での活動や遊びの中でルールや約束を守ることを知り、覚えていくとった経験を積むことができます。
年中|ゆりクラス
年中の「ゆりクラス」は、自然物や身近な道具などを使い、6領域を学習します。
(※6領域については後ほど触れます)
実際に本物に触れながら、自分で考え、答えを出していくことにより、基礎力が身につき、思考力が自然に育っていくことを目指しているクラスです。
年長|ばらクラス
年長の「ばらクラス」は、基礎学力の習得を重点におき、将来の教科学習の土台を作り上げるとともに、全ての小学校入試に欠かせない必須課題内容の学習を行います。
子どもの学力を確実に高め、本物の学力を身につけることが目標で、最終的にはどの学校にも対応できる難しい学習内容に挑戦するようです。
恵比寿や吉祥寺などの教室に通えなくても知育教材を購入可能
こぐま会の教室は、恵比寿本校・大森校・吉祥寺校・横浜たまプラーザ校の4校です。
もし、「地方に住んでいて教室に通うのが難しい」という場合でも、こぐま会オリジナルの知育教材や、入試問題集、会員限定のセミナーやオンライン講演会などで利用することができます。
こぐま会の特徴
こぐま会の概要がわかったところで、今度はこぐま会の特徴について詳しくみていきましょう。
こぐま会の教育は、3つの考えに基づいて行われています。
- 子どもの発達段階に合った体験を積み上げていく教科前基礎教育を行う
- 実際に物を使った授業による事物教育を実践
- 自分の考えの根拠を自分で説明できるようになるための対話教育の実践
(参考:こぐま会公式)
こぐま会ではこれらに沿って指導を行い、「読み」「書き」の前に、「聞く」「話す」力を重視しているのが大きな特徴です。
子どもの思考力を高める「KUNOメソッド」
「KUNOメソッド」とは、子どもの発達段階に合わせたオリジナルのカリキュラムや、教具・教材を用いた教育により、子ども自身が事物に働きかけ思考力を高める、こぐま会独自の教育法です。
指導の方法として、以下の「3段階学習法」というものがあります。
- 身体全体を使う活動
- 手を使い事物に働きかける個別学習
- 認識を定着・発展させるペーパーワーク
同じテーマの学習を3段階で学習していくことによって、幼児が物事を理解するための橋渡しをしているいうわけです。
(参考:こぐま会公式)
また、こぐま会の理念の1つ「教科前基礎教育」は、6つの領域(未測量・位置表象・数・図形・言語・生活 他)に分けられます。
領域は、分かりやすく言えば小学校で言う「教科」のようなもの。学習を細分化することで、学びと学びを関連させながら、学習を積み上げていけるというシステムです。
このシステムのもと、年少から年長にかけて徐々に身に付けていけるように、1年単位で独自のカリキュラムが作られています。
小学校受験のサポートが手厚い
こぐま会では、小学校受験合格への近道について次のように説明しています。
小学校受験は「子育ての集大成」です。特別なことをする必要はありません。お子さまの発達に合わせた教育を行い、事実に基づいた情報をお伝えし、教室とご家庭の教育方針を共有する、これが合格への一番の近道です。
(参考:こぐま会公式)
会員限定で貴重な入試情報を公開し、4か月以上在籍して定期的に授業を受けた生徒だけを合格者数として発表するなど、小学生受験へのサポートやその姿勢はかなり丁寧。
オンライン講演会、父母のためのゼミなど、家庭との連携を重視しているなど、子どもをこぐま会に任せたいと思えるような手厚いサポートを受けられるのは、助かりますね。
参考:こぐま会公式「2020年入試 合格者数」
こぐま会の教具や教材は手作り!
(参考:こぐま会公式)
こぐま会では、授業意図に則したオリジナルの教具・教材が使われています。
それは、「子ども自身が実際に物に働きかけて、試行錯誤して得たものはしっかりと身につく」というこぐま会の考え方によるもの。
子どもの発達に合わせた「教具・カード」、理解の定着を確認し、応用としても取り組む「ペーパー教材」など、必要なものをすべて1つひとつ丁寧に手作りしていることも、こぐま会の教具の特徴です。
こぐま会の費用
小学校受験に向けた準備はしたいけれど、気になるのは費用の問題ですよね。
こぐま会の会員制度と、費用や月謝について見てみましょう。
こぐま会の会員制度
(参考:こぐま会公式)
こぐま会は独自の会員制度を設けています。
会員になると、次のようなメリットがあります。
- 保護者専用図書館「こぐまクラブ」を利用できる
- 入試対策クラス・季節講習会・テストを優先で申し込みできる
- 会員対象セミナーに参加できる
- 教材を会員価格で購入できる
特に、こぐまクラブでは、各小学校の入学案内や願書、学校別入試問題の分析などの資料を閲覧することができるため、小学校受験を考えている人は有効利用できそうです。
こぐま会の費用や月謝
公式サイトでは、費用や月謝などの詳細が公開されていません。
ただ、口コミサイトなどを見ると、入学金は6万円から8万円、月謝は90分×40分で5万円ほどと言われています。
さらに、模試や夏期講習・冬期講習の料金はこれとは別に掛かってくるため、入学した年は70万円ほど掛かる計算です。
詳しくは各校舎に問い合わせて確認してください。
校舎 | 電話番号 | 所在地 |
---|---|---|
恵比寿本校 | 03-3715-4700 (10:00~16:00) | 東京都渋谷区 |
大森校 | 03-6809-0510 (12:00~17:00) | 東京都大田区 |
吉祥寺校 | 0422-29-7572 10:00~18:00 | 東京都武蔵野市 |
横浜たま プラーザ校 | 045-482-7701 (10:00~17:00) | 神奈川県横浜市青葉区 |
こぐま会の入会方法
小学校の入学試験が10月から12月にかけて行われるため、こぐま会の年度は、各年齢とも11月から翌年10月までを一区切りとしています。
受付方法はクラスによって変わり、ばらクラス・ゆりクラス・そらクラスと、小学部の算数・国語・英語クラスは、各校受付窓口にて申し込みます。(プリムローズは、電話受付のみ。
申し込みをした後、ばらクラス・ゆりクラス・そらクラス・プリムローズは、入会面談と体験授業を行い、子どもの様子や進路希望などを伝えます。
その後、入会申込書を提出し、クラス決定通知が届いたら、入会金・月謝を支払い、会員証を受け取って入会完了です。
こぐま会の口コミや評判
こぐま会の口コミや評判を集めました。
全体の印象としては、オリジナル教材に良問が多く、子どもの考える力がついているのを感じ取っている保護者が多いこと。
朝のルーティン。
圧倒的に成果を感じられたのは・こぐま会の木のブロック
(8個入り×2)
・三角パズル前者は積み木数えだけでなく、1〜16の数値感覚が身につく。16を4人でわけると何個?とか。
後者は四角と三角の関係が理解される。小さい三角二つで四角、もしくは大きい三角ができるなど。
こぐま会の教材。
これ、物の名前だけでなく、仲間集め、仲間外れ、同頭音、しりとり、記憶として遊べてお気に入り。
こぐま会の教材おもしろいな…🤔🧸💸😇
こぐま会の「ひとりでとっくん」。苦手分野の問題集とかなんだかんだで買いすぎたかな…と思ってたんだけど、コツコツやってたら意外と残り少なくなってきていてびっくりした。入試まで迫ってきてるんだな、と視覚的にも感じた。
もちろん、問題集のような場合は子どもに学習する習慣がある程度ないと難しいところもありますが、教材に取り組んで子どもの力が伸びていくことを感じられるのは、嬉しいですよね。
参考:こぐまオリジナル知育教材
まとめ:関東で有名私立・国立小学校受験ならこぐま会もあり
こぐま会の概要や特徴、料金について解説してきました。
こぐま会は、青山学院諸島部、学習院初等科を始め、数多くの有名私立・国立小学校において合格者を出しています。
こぐま会としては、小学校受験は大きな目標の一つであって、身に付けてほしいのはその先にある学びを楽しいと思う心を養うこと、試行錯誤しながら自分で取り組む姿勢を育むことです。
小学校受験となると、専門の塾などを検討する人もいるかもしれませんが、子どもに受験だけではない力をつけさせたいと考えている方にこぐま会は向いているでしょう。
評判のいい、オリジナル教材を使うのもいいですね。
料金や開校状況については、こぐま会の各校舎に問い合わせて確認してみてください。