英会話教室やオンライン英会話で英語をしっかり勉強しているのに、なぜか英語が上達している気がしないという人は少なくないと思います。
実際に英語が必要な場面で上手くコミュニケーションが取れなかった、という経験がある人もいるでしょう。
本記事では、英語が上達しない理由とその改善策について詳しく紹介していきます。
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なぜ?英語が上達しない理由と改善策を紹介
英語の勉強を真面目にしているのに上達しないという人は、上達しない理由が必ずあるもの。
以下、英語が上達しない理由として代表的なものをいくつか紹介します。
英語が上達しない理由1|発音練習の頻度が少ない、発音練習をしてない
英語を勉強している人の中には、発音なんか気にしないでとにかくたくさん英語を話すことが上達のコツ、といったようなことをアドバイスされたことがある人もいるでしょう。
ミスをおそれずにたくさん話すというのは確かに大切ですが、発音を軽視するのは間違っています。
世界にはいろいろな言語がありますが、その中で英語と日本語は言語学的に見ても共通点がほとんどなく、全く違う言語です。
名古屋大学大学院文学研究科教授 町田健さんの「日本語の音」を参考にすると、発音に関して言えば、日本語は母音が5個で子音が13個。
英語は母音が22個で子音が20個あると言われています(アメリカ英語、イギリス英語など地域によって異なる)。
必要な音の数は英語の方が日本語より圧倒的に多いのがわかりますね。
また、英語は言葉と言葉のつながりによる音声変化なども日本語よりずっと多彩です。
日本人が発音の練習をしないで日本語の音だけで英語を話すと、ネイティブにとっては、もはや英語を話しているとは認識できないことすらあります。
日本人が話す英語に多少の日本語訛りがあることは仕方ありませんが、言語の性質の違いを踏まえて、英語の発音の基本はしっかり学ぶ必要があるでしょう。
英語が上達しない理由2|教材ばかりで自然な英語を聞く機会が少ない
英語の学習教材で使われている音声は、アメリカ英語でもイギリス英語でもスタンダードなものが使われています。
教材で使われている英語は、訛りが少なくスラングなども使われていないため学習者にも聞き取りやすいものです。
英会話教室でも、講師は日本人学習者に聞き取れるようにゆっくりとはっきりした英語を話すので、教室内では自由に英語が使いこなせていると感じることもあるでしょう。
しかし、実際にネイティブスピーカーと話してみると、話すスピードも人それぞれで、出身地ごとに異なるアクセントがあり、スラングを多用したりする人もいます。
自分が勉強している英語と実際に使われている英語のギャップを少なくするためには、リアルな場面で使われている英語をたくさん聞くのがおすすめです。
たとえば、YouTubeでは海外のスポーツ選手やアーティストのインタビュー動画なら、無料で見られます。
学習者を対象にしたものではないので、はじめはなかなか聞き取れないことも多いかもしれませんが、このような音声に慣れておくと、実際に外国人と英語を話した時に戸惑うことは少なくなるでしょう。
英語が上達しない理由3|自分の得意・好きな勉強ばかりをしている
英語を勉強している人には、それぞれ好きな勉強法があると思います。
英語の小説を多読するのが好きな人もいれば、シャドーイングなどの口を動かすトレーニングが好きな人、オンライン英会話でたくさんしゃべるのが好きな人もいるでしょう。
これらの勉強法はどれも効果がありますが、得意な勉強法だけに偏るのは考えものです。
英語を上達させるには読む、書く、聞く、話すの4技能をバランスよく伸ばす必要があります。
コミュニケーションに読み書きはいらないのでは、という人もいるかもしれません。
しかし、英語を聞いて内容を理解するにはリーディング力が不可欠であり、英語を話すには頭の中で英文をまとめられるだけのライティング力が必要になります。
英語でコミュニケーションを取るのが目的の人であれば話す、聞くを重点的に勉強するのは間違っていませんが、他の技能を全く勉強しなくてもいいということではありません。
総合的な英語力を付けたい人は、食わず嫌いすることなく、いろいろな勉強方法を試してみるのがいいでしょう。
英語が上達しない理由4|「できないこと」ばかりに目を向けている
ストイックな人にありがちなことですが、自分の苦手なことやミスにばかり気を取られてしまうことには気を付けましょう。
たとえば、オンライン英会話でフリートークをしているとき、すごくいい流れで話せていたのに、途中でミスをして途端にリズムが悪くなってしまう人は少なくないと思います。
その結果、レッスン終了後には自分がミスしたところばかりが思い出されてしまい、自信を失ってしまうということもあるでしょう。
そういった人は、自分の英語力を客観視するためにレッスンの音源を録音しておくのがおすすめです。
自分の中では大失敗だったレッスンでも、後で音声を聞いてみればそんなに悪くなかった、むしろ上出来だったなんてこともあるでしょう。
レッスン後に、その日の自分の出来について講師からフィードバックをもらうのも効果的です。
改善点だけではなく、自分では気づきにくい良かった点を指摘してもらうことで自信にもつながります。
また、講師から褒めらたときは、素直に受け取るようにすると良いですよ。
英語が上達しない理由5|目標に対して、勉強する時間が足りない
英語学習の最終目標は人によって違うもの。
海外旅行で困らない程度で十分という人もいれば、ビジネスでバリバリ英語を使いこなせるようになりたいという人もいるでしょう。
当然ですが、目標が高ければ高いほど勉強時間はたくさん必要になります。
たとえば、ビジネスコミュニケーションで英語を使えるというのは、実際のところかなり高い目標と言えます。
ミーティングやプレゼンテーションを英語でできるというのはもちろん、商談の前のスモールトークもスムーズにこなせないといけないので、幅広い会話に対応できる必要があるからです。
ビジネス英語を身につけたい人が、旅行英会話ができるようになりたい人と同じぐらいの勉強量だとしたら、時間が全然足りていません。
日本で英語教育を受けてきた人が英語を身につけるまでに必要な学習時間は、約1,000時間というデータがあるので、まずはそれを目安に勉強するのがおすすめです。
目標がそれほど高くない場合であれば、1,000時間勉強する前に達成できるかもしれませんし、目標が高い人はさらに勉強しなければいけないこともあるでしょう。
総勉強時間の目安があれば、毎日の学習プランも立てやすくなります。
英語を上達させるためにした方が良いこととは?
ここからは、英語を上達させるためにした方が良いことを5つ紹介していきます。
中学レベルの文法を固める
中学レベルの英文法の知識があれば、日常会話はほとんどカバーできるというのは有名な話です。
逆を言えば、中学レベルの知識に穴があれば、それだけで英語上達の妨げになってしまうこともあります。
たとえば、中学英語で習うbe動詞や否定文、疑問文などはどんな場面でも必要になる文法知識です。
これらがあやふやだと、簡単なコミュニケーションにさえ支障が出てしまいます。
カジュアルな日常会話などでは、文法が多少ブロークンでも相手が意味を汲み取って理解してくれることもありますが、メールなどを送るときには、文法がしっかりしていないと意思の疎通ができません。
また、ビジネスなどのフォーマルな場でブロークンな英語を使う人が社会人としての信用を得るのは難しいですし、マナーとしてもよくないですよね。
きれいな英語が話せていないという自覚がある人は、とりあえず中学文法を復習してみるのがおすすめです。
同じ教材を何度も繰り返して勉強する
英語の勉強をしている人の中には、いろいろな教材を試したいという人もいるかもしれませんが、単語帳でも文法書でも、教材は1冊を何度もやり込むのがおすすめです。
たくさんの教材に手を出したとしても、すぐに内容を忘れてしまっては意味がありません。
考えることなく英語で言いたいことが口から出てくる、相手の英語を日本語に翻訳しなくてもダイレクトに理解できる、という状態に持っていくためには、過剰なぐらいの反復練習が必要です。
同じ教材を何周やればいいかは人それぞれですが、できれば教材の中に出てくる英単語や英文を完璧に暗唱できるぐらいまでやるのが理想的。
教材については広く浅くではなく、狭く深くというスタンスをとりましょう。
中級レベル以降はアウトプットを増やす
言語習得の基本は、大量のインプットと少量のアウトプットと言われています。
初級〜中級レベルまでの間は、リーディングやリスニングをたくさんこなしてインプットに精を出すのがいいでしょう。
ただ、普段の生活で英語を使うことがほとんどない日本では、意識していなくてもインプット偏重になってしまいがちです。
インプットをたくさんこなしているはずなのに、英語力が伸び悩んでいると感じてきたら、アウトプットの割合を増やしていきましょう。
十分なインプットをして語彙や発音、文法知識の基礎をしっかり固めてからスピーキングなどの練習を増やすことで、「知覚できる英語」から「自分で使える英語」に移行することができます。
アウトプットを増やす具体的な方法としては、オンライン英会話がリーズナブルでおすすめです。
また、英語で独り言を話すのも有効です。
独り言だと誰かに伝える意識を持ちづらいという場合には、たとえばテーマを決めた3分間スピーチといった形で、できるだけ他人に伝えるイメージをもって練習するといいでしょう。
段階的に目標を設定する
英語学習では最終目標だけでなく、細かく中間目標を設定しておくのもコツです。
たとえば、英語を学ぶ目的が洋画を字幕なしで観れるようになること、という人の場合を考えてみましょう。
映画の内容にもよりますが、SF映画のように日常的に使われないようなボキャブラリーが連発されるような作品を字幕なしで観られるということになると、かなり高度な英語力が要求されます。
TOEICで900点以上取っているような人でも、娯楽映画で使われるような語彙や表現をカバーしていなければ、字幕なしで洋画を完璧に理解するのは不可能に近いです。
最初からそのような高い目標を設定していると、いつまでたっても学習のゴールが見えず、結果的に挫折してしまうことも多いでしょう。
そこで、最終目標の間に中間目標を設定しておけば、モチベーションを維持しやすいです。
たとえば、まずは5分間程度のTEDトークを字幕なしで理解できるようになるといった、小さな目標を立てていきましょう。
頑張ればギリギリ達成できるレベルの目標を設定して、少しづつステップアップしていくのがおすすめです。
学習をサポートしてくれる人を探す
英会話に限らず、自分だけで目標を達成するというのはなかなか難しいものですよね。
目標達成をサポートしてくれる人がいれば、英語学習は格段に効率よくなります。
サポート役は自分の最終目標と照らし合わせても十分な英語力があり、日本語で詳しく学習のアドバイスができる人がいいでしょう。
周りにそのような人がいれば問題ありませんが、そうでない場合は日本人コーチがいるコーチングスクールを受講するのがおすすめです。
コーチングスクールのコーチは、自らも苦労して英語を身につけた経験のある人が多いもの。
適切な参考書の選び方や効率的な時間の使い方、生徒が伸び悩んでいる時の気持ちを理解してアドバイスをくれたりもします。
回り道をせずに目標を達成したい人は、コーチングスクールを検討してみてもいいのではないでしょうか。
英語が上達しない理由と対処法を知っておけば、もう大丈夫
英語が上達しない理由とその対処法を紹介しました。
目標がどのようなものであっても、第二言語を習得するのは決して簡単なことではありませんが、目標から逆算して必要な勉強をしていけば、必ず達成することができるはず。
伸び悩んでもすぐに諦めたりせず、試行錯誤しながら前に進んで行きましょう。