英会話教室に通う中で、英語が思うように身に付かないと「英会話教室って意味ないかも」と思ってしまいますよね。
しかし、それは自分にその英会話教室が合っていない、もしくは英会話教室に頼りすぎてしまい自習をしていないなど、英語学習において見落としていることがあるからかもしれません。
本記事では、英会話教室に通う意味がないものになってしまう原因や、その解決策について紹介します。
英会話教室に通うのって意味ないの?
英語習得を目的に英会話教室に通っているのに、いつまで経っても英語スキルが身に付かないと「英会話教室に通っても意味がない」と感じてしまいますよね。
また、英会話教室に通う前の段階で「自分にとって英会話教室に通う意味はあるのかどうか」と悩んでいる人もいるかもしれません。
では、どんな人やどんな場合に英会話教室に通う意味がないのか、まずは原因を説明します。
「英会話教室に通う意味がない」原因や理由とは
「英会話教室に通う意味がない」(英語スキルが身に付かない)原因(理由)は、以下のとおりです。
- 自身の英語スキルや目標に対して、レッスン頻度や勉強量が少なすぎる
- 英語学習を短期間で辞めてしまうと英語スキルが十分に身に付かない
- 自習をしていない、英会話教室に通うだけで英語スキルを身に着けようとしている
- 受身で英会話レッスンを受講するだけでは、英語スキルは身に付かない
- 英会話教室に通う目的がない、モチベーションが足りない
それぞれの項目について詳しく説明します。
自身の英語スキルや目標に対して、レッスン頻度や勉強量が少なすぎる
せっかく英会話教室に通ったけど「自分には意味がなかったかも」と感じている人は「自分にとって、設定した目標が適切だったかどうか」振り返ってみましょう。
日本人が英語習得に必要とされる時間は2,500時間と言われています。
学生時代の英語の授業や自習時間を含めて、既に1.500時間学んでいるとしても、まだ1,000時間も学習時間が足りていないのです。
たとえば、1レッスン1時間の英会話教室に週2回通ったとして、年間トータルで96時間。このペースだと、1,000時間に到達するまで10年かかります。
上記から分かる通り、初心者が英会話教室に1年や2年通っただけで英語が話せるようになる、のは難しいでしょう。
もし、英会話初心者が「1年で英語を話せるようになる」という目標を設定した場合、英会話教室のレッスン頻度の回数を増やしたり、それなりの勉強量が必要です。
英語学習を短期間で辞めてしまうと英語スキルが十分に身に付かない
英語を習得するには、期間も重要です。
たとえば、留学や英会話教室で短期英語習得コースで英語を身に付けても、そこで英語勉強を辞めてしまうと時間が経つにつれて、せっかく覚えた英語も忘れてしまいます。
英語スキルが十分に身につけるためには、定期的に英語を勉強する・英語を話すことが大切。
そのため、英語習得者である程度英語レベルが高い人でも、定期的に英語勉強をしたり、アウトプットの場を設けて英語を忘れないようにしている人が多いです。
自習をしていない、英会話教室に通うだけで英語スキルを身に着けようとしている
先ほども触れた通り、英語を話せるようになるためには、それなりの勉強量が必要です。
そのため、英会話教室のレッスンを受講する時間だけで、十分な英語スキルを身に付けるのは難しいでしょう。
英会話教室では、リスニングやスピーキングなど自習で学ぶことが難しい部分を集中して学ぶという意識を持った方が学習効率が高まるはず。
実際に、英語習得者の多くは、英会話教室やオンライン英会話を利用している他にも、自習時間を確保して英語勉強をしています。
毎日同じ勉強時間や勉強量を確保するのは難しいかもしれませんが、英会話教室に通っている時間以上に自習学習時間を持つくらいのモチベーションがあると理想的です。
受身で英会話レッスンを受講するだけでは、英語スキルは身に付かない
「英会話教室にいくだけで英語が身に付く」という感覚で、英会話教室に依存してしまう意識だと、英語スキルの習得は難しいかもしれません。
受身ではなく「自分からどんどん英語を学ぶ」という姿勢があると、英語を習得するのも早いですし、英語スキルも確実に上がっていきます。
英会話教室では自習学習では学べない部分を得るつもりで、基本的な語彙力や文法などの知識は徹底的に自習学習で増やすことも必要でしょう。
英会話教室に通う目的がない、モチベーションが足りない
たとえば、子どもに英会話を習わせるとしたら、自分から学びたいと言って英会話教室に通う子と親に言われたからとりあえず通う子では、英語学習へのモチベーションが全然違います。
おそらく、自分から学びたいと言った子の方が意欲的に英語勉強をするので、英語を身に付けるにも早いでしょう。
英語勉強以外にも言えますが、能力を身に付けようとするときは、高い目的意識やモチベーションが必要です。
「とりあえず英会話教室に行ってみっか」よりも、断然「海外の友達と話せるようになりたい!」という思いで英会話教室に行く方が、勉強にも身が入ります。
高い目的意識やモチベーションがなければ、学習効果も低くなってしまうのです。
英会話教室を、意味があるものにするために気をつけること
英会話教室を意味あるものにするために気を付けることは、以下の通りです。
- 英語学習へのモチベーションを高めるために、目的を明確にする
- 目安として1,500時間の英語勉強時間を確保する(英会話初心者の場合)
- 目標に対して自分の勉強量やレッスン量が適正か見直し、学習計画を立てる
- 英会話教室のレッスンだけでなく、スキマ時間などを利用して英語勉強をする
- 自分に合っていないと感じたら、他の英会話教室を検討する
- 英会話教室自体が合わないなら、他の英語サービスや学習ツールを利用する
以下、それぞれの項目について詳しく紹介します。
英語学習へのモチベーションを高めるために、目的を明確にする
目的もなく、英会話学習を始めても学習効果は低くなりがちなので、割と近い未来に目標やマイルストーン※を設定した方が集中力やモチベーションを維持できます。
※マイルストーンとは・・・物事の進捗を管理するために途中で設ける節目
たとえば、半年後に海外旅行の予定を入れて「旅行までに軽い日常会話はできるようになる」と目標を定めてしまうやり方です。
ポイントは、「半年後」というようにまず一定の「期限」を設けること。
期限を区切ると「そこまでに終わらせなきゃ」と人間の集中力は極限まで高まります。
これは「試験終了まで残り5分」という状況下で誰もが体験したことがありますよね。
目標やゴールが見えていないとモチベーションの維持が難しいので、まず3ヶ月後や半年後くらいにどの程度までレベルを上げるか目標設定することをおすすめします。
目安として1,000時間の英語勉強時間を確保する(英会話初心者の場合)
先ほども触れた通り、ある調査データでは、日本人話者が高いレベルの英語力を獲得するためには約2,500時間の勉強が必要であると言われていて、中学や大学で約1,000時間英語を学んでいるとしても、まだ1,000~1,500時間足りないのです。
Results indicate that Japanese speakers need around 2,500 hours to attain a high level of English proficiency and at least twice as much to attain native-like English vocabulary. Given that Japanese students normally have approximately 1,000 hours of exposure to English in secondary school and university, the findings suggest that, first and foremost, we should be realistic about the outcome of English language teaching in Japan without expecting too much from it.
引用先:「How Long Does It Take for Japanese Speakers to Learn English?」
そう考えると、週1~2回の英会話レッスンを受講するだけで英語が身につかないのは、ある意味当然だと思えるかもしれません。
まずは目安として1,000時間を勉強する覚悟を決めて、英語学習に取り組みましょう。
目標に対して自分の勉強量やレッスン量が適正か見直し、学習計画を立てる
1,000時間の学習を目安にした場合、逆算してどのくらいの期間で1,000時間を達成できるか計算してみましょう。
具体例として、1日2時間の学習時間を確保できた場合は、1年で720時間になり、1,000時間には1年5ヶ月ほどで到達できます。
1日2時間の勉強時間を確保するのは簡単なことではありませんが、達成までに何年も要するようだとモチベーションや学んだことの記憶維持が難しくなるので、極力1~2年くらいのスパンを区切って毎日どれくらい学習時間を確保する必要があるか考えると効果的です。
英会話教室のレッスンだけでなく、スキマ時間などを利用して英語勉強をする
仕事以外で1日2時間の学習時間の確保が難しいならば、通勤・通学などの「スキマ時間」でアプリや音声学習で学ぶこともできますね。
また、スマホで遊んでいる時間などを勉強時間に充てることもできれば、さらに学習時間は確保できます。
他にも、おすすめしたいのが「朝活」。
朝は最も集中力が高い時間帯なので、朝起きて1時間くらい毎日英会話学習すると、高い学習効果が期待できます。
また1日の終わりに勉強する予定をいれると、予定が崩れてしまう(サボってしまう)ことも多いですが、朝起きてすぐ作業することで勉強時間を確保することができるでしょう。
【朝活英会話】朝活のメリットやおすすめなオンライン英会話と英会話教室3選
自分に合っていないと感じたら、他の英会話教室を検討する
英会話教室と一言でいっても、英会話教室にも種類一つではありません。
イーオンやECC外語学院などの大手英会話教室や、個人経営の英会話教室、短期間で英語を身に付けられるように学習時間を管理してくれるライザップイングリッシュやプログリットのようなコーチングスクール。
それぞれ用意するカリキュラムやコース、講師の特徴、サービス内容が異なります。
教室によってコースやプランは様々、自分自身のレベルや目標に応じて最適な教室・コースを選ぶことが大切です。
通っていて英語力が高まっている実感がなかったり、レッスン自体に強い違和感を感じるようであれば思い切って他の英会話教室に「転校」することをおすすめします。
英会話教室の種類と特徴をチェック!無料体験レッスンの流れを確認してみよう
英会話教室自体が合わないなら、他の英会話サービスや学習ツールを利用する
根本的に英会話教室に合わなければ、他の学習方法を検討しても良いでしょう。
オンライン英会話や学習アプリ、動画配信サービスなど、最近ではスマホ1台あれば、気軽に英会話レッスンを受講することができます。
また、余裕がある人なら短期留学に行き、英語漬けの環境に身を置いて集中して学べば、1,000時間に一気に近づくことができ、日本で学ぶより何倍も効果があります。
上記でも触れた通り、英会話教室が自分に合っていない、楽しくないというときは、まずは他の英会話教室で良いところがないか探し、それでもピンとこない場合には、オンライン英会話以外の英語学習サービスを利用する。
そうやって自分に合う英語学習スタイルを見つけるしかないのです。
実際、英語習得者でも「最初から最後まで同じ英会話教室だった」「最初から最後までずっと一つの方法で勉強してきた」という人は少ないでしょう。
一発で自分に合う英語学習スタイルを見つけるのが理想ですが、もし「これでは英語にかけるモチベーションが下がりそうだ」というときは、他のサービスの利用を試してみるのも良いかもしれません。
自分に合う英語学習スタイルが見つかれば、英語学習もはかどる
「英語を身に付けたい」と思っていても、英語学習自体が楽しいもの、好きなものでなければ続けることは難しいですよね。
英会話教室が合わない、思うように英語スキルが身に付かないと、気持ちが落ち込み、英会話教室を否定したくなる気持ちも分かりますが、それで英語学習を辞めてしまっては勿体ない。
無理して勉強する必要はありませんが、英語を身に付けたいという気持ちがあるなら、やはり自分に合う英語学習スタイルが見つかるまで、探すしかないのです。
記事内でも触れた通り、英会話教室はたくさんありますし、英会話教室以外の英語を習得するサービスも他にありますから、気になるものから試してみましょう。