英語は今や、幼児期の習い事の定番ですね。
「できたらすごい!」から「できなかったらマイナスポイント」といったように、英語力は「求められるもの」から「備わっているもの」へと変化してきました。
ただ、英会話教室に通っていても、家庭でかけ流しを必死にやっていたとしても、子どもの英語が上達しないこともあります。
せっかくお金を掛けているのに目に見えた成果がないと焦ってしまうのも分かりますが、ここは一旦落ち着いて、冷静にその原因を探ってみましょう。
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子どもの英語が上達しない理由は?
子どもを思うからこその不安と焦りが出ると、どうせ子どもがしっかり取り組んでいないからだろうと、子どものせいにしてしまいがちです。
ただ、子どもの英語がなかなか上達しない要因は色々と考えられます。
なぜ上達しないのかの理由をいくつかまとめてみました。
- 英語に触れる環境が少なすぎるから
- インプットが圧倒的に足りないから
- 聞くばかりで実際にアウトプットする機会がないから
- 英語に対して子ども自信の興味や関心がなくやる気がないから
一つずつ見ていきましょう。
英語に触れる環境が少なすぎるから
日本は世界の中でも語彙豊かな国と言われています。
ひらがなやカタカナ、漢字など覚えることが膨大で、日本語を習う外国人に苦労する人も多いんだとか。
ただ、赤ちゃんから大人になるまで生活や国語の時間を通して身に付けてきたほどの学習量は相当なものです。
では、子どもが英語に触れている時間は、日本語の学習量と比べてどれくらいでしょうか。
家族の会話、テレビやYouTubeから聞こえてくるのは日本語ばかり。たとえかけ流しやDVD学習などをしていたとしても、1日の中のほんの一部分にしか過ぎません。
そう考えてみると、英語を上達するために必要な学習時間が圧倒的に足りないことに気付きますよね。
つまり、子どもの英語がなかなか上達しないのは、単純に時間も機会が不足しているのが原因の一つであると考えられます。
インプットが圧倒的に足りないから
先ほど触れたように、日本語を母語とする人のほとんどは、かなりの日本語を音声や視覚からインプットして、自分のものにしてきたはずです。
一方で、英会話教室に通っていたとしても、せいぜい週2日程度では、英語の音を聞き、言葉を頭に入れていくための時間が足りなすぎます。
あらゆる英語に関わる情報のインプット量が少ないと、英語力が身に付かないのは当然です。
会話力の土台になる種(語彙数)がなければ、芽を出す(発音)もうまくいかず、会話の花を咲かせることも難しいでしょう。
聞くばかりで実際にアウトプットする機会がないから
インプットに加えて重要なのは、アウトプットする経験です。
いくら語彙を脳に詰め込んでも、日常生活で会話をしたり、文章を書いてみたりしないことには、本当の力がつきません。
海外の空港や道案内で使えるような英語を中学校で習っても、授業以外で使う経験はほとんどないですよね。
大人になって初めて海外に行った時まで使うことがないと、いざ使おうと思ってもすっかり忘れてしまって何も話せないなんてことは日本人によくある話です。
それは子どもも同じことが言えます。いくら暗記力のいい子どもでも、アウトプットする場がなければ定着することもなく、あっという間に忘れていってしまうでしょう。
英語に対して子ども自身の興味や関心がなくやる気がないから
英語をスラスラと話すようなバイリンガルにしたいと思って、できるだけ早くから子どもに英語を習わせようと考える人は多いです。
確かに、学習指導要領の改正で、小学3年生からは外国語活動が始まっていますし、今後ますます英語が欠かせない世の中になっていくことでしょう。
ただ、親の願いばかりが先行して、子どもの気持ちを置き去りにしていないでしょうか。
英語の学習量が足りておらず、インプットやアウトプットのままならない子どもに対し、英語をペラペラと話すことに期待してしまうのは酷です。
親の情熱ばかりで、子ども自身の興味や関心が無くなってしまうと、他の子よりも英語に触れる時間が長かろうと、音も情報も右から左に流れてしまい、英語の習得に結び付くことはありません。
子どもが英語を話せるようになるために家でできること
親の期待に応えられないと、子どもも苦しいものです。
親の反応を見て、うまく英語を話せないことに嫌気がさし、英会話教室をやめたがったり、英語の音楽を掛けることに拒否反応を示すことも珍しくありません。
子どもが英語に対して関心をもち、英語嫌いにならないようにしながら上達を目指すために、家族が協力できることはたくさんあります。
家庭で取り組めることを、いくつか紹介していきます。
参考:子どもが英語を嫌がる理由は?おうち英語や英会話教室を続けるために親ができること
音の出る英語の絵本を使って音と意味を結び付ける
英会話教室に通ったからといって、すぐに英語が話せるようになるものではありません。
それに、少しでも先生の話や言葉の意味が分からなくなると、一気についていけなくなります。
英語を学んでいくためには、英語の音を聞くこと、そして音と意味を結びつけることが大切です。
楽しみながら自然と取り入れるなら、音の出る英語絵本を使うのがおすすめ。
親が英語に自信がないと、子どもに話しかけたり、英語絵本を読み聞かせするのも結構億劫になってしまいます。
しかし、音の出る絵本なら、ネイティブの発音を聞きながらイラストと合わせて読んでいくことができるので、心配は要りません。
音と意味を結びつけることができると、インプットが進みやすくなるので、英語絵本はおうち英語の手始めにまずやってみると良いでしょう。
YouTubeの動画やDVDを英語で見る
今やYouTubeにどハマりしている子どもがたくさんいます。
動画なら集中して見てくれるという場合は、簡単な英語でクイズ形式になっている動画、子ども向けのアニメなど、子どもの英語力が伸びそうな動画を選んで見せてあげてください。
海外のアニメを見ているうちに、すっかり英語好きになっているなんてことがあります。
ただ、スマホやタブレットを取り上げた途端、駄々をこねやすくなるので、定期的に動画の終わりがあるDVD教材を用いるのがおすすめです。
フレーズを繰り返し使って記憶に定着させる
日本の絵本でも、「どこにいったのかな?」「あそこにいるのはだれだろう?」といった繰り返しの台詞が出てくるものは多いですよね。
外国の英語絵本を使えば、「Who are you?」などの質問を繰り返し聞くことになるので、子どもはあっという間にフレーズと意味を覚えてしまいます。
単語そのものを聞くよりも、音が繋がって聞こえるフレーズを聞いたほうが、実際の会話にも使いやすいです。
また、手遊び歌も繰り返しが多いので、身体を動かすことが好きな子どもにおすすめです。
英語で子どもに話しかける
親自身が英語に自信がないと、なかなか英語を使う気持ちになりにくいかもしれません。
ただ、簡単な言葉でいいので、英語で子どもに話しかけてみるようにしてください。
子どもは聞いていないようで、大人が使っている言葉をよく聞いています。
知らないうちに大人の口癖をすっかり真似していることもありますよね。
日常生活を通して時折使っていくことで、英語は英語の勉強をしている時にだけ話すものではないと捉えるようになっていくはずです。
検定やサマースクールなど目標をもたせる
やる気を出させるには、目標をつくるのが手っ取り早い方法です。
英語なら、英検Jr.(英検ジュニア)やJET(ジュニアイングリッシュテスト)といった検定などを目標に掲げてみると良いでしょう。
また、サマースクールやサマーキャンプに参加してみると、子どものなかで世界が広がります。
ただし、あまりにも高いレベルのものを選ばないよう、注意してください。
最初から飛ばし過ぎたり、過度なプレッシャーを与える、子どもがやる気を出し始めていたとしても水を差してしまいます。
関連:【英検ジュニア】子どもの英語レベルがオンラインで分かる!
交流サイトを利用してネイティブの友達をつくる
ネイティブの友達をつくること自体は、SNSを使えばとても簡単にできます。
日本語がうまくなりたい子を見つけて友達になれれば、こちらは日本語を教え、向こうからは英語を教えてもらうことだって可能です。
英会話教室で習っている時と、友達相手に英語を実践するのでは、わくわくや伝わらないもどかしさなど味わえないことも多いでしょう。
HelloTalkなど、有名なサイトやアプリはたくさんあるので、親子で探してみてください。
公式:HelloTalk
オンライン英会話を始めてみる
今やオンライン英会話は語学学習の主流となってきています。
英会話教室を専門に行っていた企業でも、最近はどんどんとオンライン英会話分野に参入してきているくらいです。
ネイティブにこだわってみるのもいいですし、せっかくなら経験豊富な講師や元気でノリが良いフィリピン人講師など、色々なタイプの先生とお話してみるのも面白そうですよね。
一度オンライン英会話を利用しただけでは、子どもに合っているかどうかなんて分かりません。
オンライン英会話の無料体験をしている教室も多いので、積極的に利用してみてください。
子ども向けのオンライン英会話だと、hanasokidsや、リップルキッズパークなどが有名です。
子どもの英語が上達しないと思ったら辛抱強く待ってみよう
子どもの英語が上達しない理由と、家庭で取り組める英語学習について紹介してきました。
【英語が上達しない理由】
- 英語に触れる環境が少なすぎるから
- インプットが圧倒的に足りないから
- 聞くばかりで実際にアウトプットする機会がないから
- 英語に対して子ども自身の興味や関心がなくやる気がないから
CMを見ていると、大人でも目を見張るような発音でスラスラと話す子どもの映像が流れてくることがありますが、誰もがその域に到達することはそう簡単なことではありません。
あまり理想を高く求めてばかりでは、子どもの頑張っている姿を認められず、もどかしさや悔しさをバネにしようとしていることに気付けない可能性があります。
家庭で一生懸命英語のかけ流しをしたり、英会話教室に通わせたりしていても、すぐに英語の上達を求めないようにしましょう。
まず辛抱強く待つこと、子どもが英語学習に取り組める環境を整えてあげること、やる気を出すためのサポートをすることが大切です。
他の子と比べてばかりにならないよう、子どもが今できていることや、伸びていることを積極的に褒めるようにしていきたいですね。