絵本の読み聞かせはいつからする?お腹の子や赤ちゃんにも効果はあるの?

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皆さんは普段からお子さんに絵本の読み聞かせをしていますか?

幼児期の読み聞かせは子どもの発達において重要と言われるのは、絵本の読み聞かせは子どもの脳の発達ととても関係が深いからです。

今回は、絵本を読み聞かせることによってどのような効果が得られるのか、絵本の読み聞かせはいつから始めるのがいいかについて紹介していきます。

目次

絵本の読み聞かせには効果があるの?

み聞かせの効果

絵本の読み聞かせというと、なんとなく良いイメージを持っている方もいると思います。

実際にはどんな効果があるのかを、まとめてみました。

  • 心を落ち着かせる効果がある
  • 母親の声は子どもに安らぎを与える
  • 親子のコミュニケーションになる
  • 想像力が養われる
  • 読書が好きになる

一つずつ見ていきましょう。

心を落ち着かせる効果がある

寝る前の読み聞かせは、子どもの寝かしつけによく使われます。

それは、音楽を聴くことでリラックスするのと同じように、絵本の読み聞かせをすることで副交感神経が優位になるためです。

泣きじゃくって落ち着かない時や、友達と喧嘩して拗ねてしまった時に読み聞かせに誘ってみると、気分を変えるきっかけになるかもしれません。

母親の声は子どもに安らぎを与える

赤ちゃんがお腹の中にいるときから一番聞くのは、母親の声ですよね。

母親の声が子どもに安心感を与えることは、様々な研究から科学的に照明されています。

それらの研究によると、赤ちゃんは母親の声を聞くことによって、心拍や呼吸が安定するそうです。

「母親が絵本を読んであげる」ということはそれだけで意味のあることなんですね。

ただ、父親が絵本を読むことで想像力を育むことができるという研究も報告されているので、母親が読むことにこだわる必要はありません。

関連:パパが絵本を読み聞かせすると効果がある?子どもの考える力や想像力をのばそう!

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親子のコミュニケーションになる

絵本は親子のコミュニケーションになる

絵本を読むときは、自然と親子が近い位置に寄り添い、同じ目線で絵本に向き合うことで、自然とスキンシップを取りやすい状態になります。

膝に乗せて抱っこしながら読んであげたり、隣に寝そべったりしながら楽しむのも良いですね。

絵本の内容についてちょっとした話し合いをしてみたり、自分だったらどうするかといった話をして、親子のコミュニケーションを取ってみましょう。

想像力が養われる

絵本の読み聞かせはその子のペースや興味に合わせて読むことで、子どもなりに想像を膨らませることができます。

一見すると、絵本の読み聞かせは子どもたちは受け身で聞いているだけのように見えますが、自ら絵本の世界に入り込んでその世界を体験しているのです。

絵本の読み聞かせは、言葉を知ること、想像力を豊かにすることができる方法と言えます。

読書が好きになる

昨今、子どもの読書離れが進んでおり、生活の中で本を読まない子どもが増えているそうです。

本来勉学で忙しいはずの大学生では、約半数の48%が1日に全く本を読まないというデータまで出ており、社会人でも読む人と読まない人の差が大きくなっています。

出典:「第55回学生生活実態調査」概要報告(2020)

一方、大人になっても本を読む人に読書好きになった理由を聞いてみると「子どもの頃の読み聞かせ」を挙げる人が多いそうです。

読み聞かせの時間が心地よく、自分の世界を広げてくれるものだと知ることで、子どもは自ら本を読み始めます。

絵本の読み聞かせはいつから始める?

読み聞かせはいつから始める

今のところ、絵本の読み聞かせを始めるタイミングが子どもに与える影響について、詳しいことはまだ分かっていません。

ですから、絵本の読み聞かせを始める時期に正解はないと言えます。

逆に言えば、いつから始めるかは、子どもに「読み聞かせをしてあげたい」と思うタイミングでいいんです。

今回は、始めやすいタイミングとして3つのケースを挙げました。

ケース1|胎教として、胎児の聴覚が完成する妊娠20~25週あたり

妊娠20~25週あたりの時期は、脳や脊髄の神経細胞が発達し刺激が伝わるようになります。

そして聴神経もこのころに発達し耳が聞こえるようになり、脳の記憶をつかさどる部分も発達していくため、赤ちゃんは胎内で聞いていた母親の声や音を覚えているそうです。

それに、母親がリラックスすると副交感神経が優位になり、赤ちゃんへの血流が安定します。

絵本に限らず、母親がリラックスして読める好きな本を読み聞かせてあげるのもいいでしょう。

ケース2|シナプスが発達する0~1歳に始める

情報伝達の役割をもつシナプスは、0~1歳頃に著しく発達します。

絵本の読み聞かせをして聴覚や視覚の神経を刺激し、神経の成長が著しい0歳から1歳の時期に刺激を与えてあげることでてさらに発達が進みます。

生後6か月頃までは視力よりも聴覚のほうが敏感なので、見せるよりも聞かせることを意識するのも一つのやり方です。

ケース3|言葉が出始めて語彙力がどんどん増える1歳を過ぎてから

赤ちゃんの頃は「うーうー、だぁだぁ」などの喃語という、まだ言葉とは言えない音声を話しますが、1歳を過ぎると有意語という意味のある言葉を話せるようになってきます。

これは1歳ころに言葉や思考をつかさどる大脳皮質の成長が始まるためです。

この時期に言葉のシャワーをたくさん浴びせてあげることで、脳が刺激され語彙力を高めることができます。

読み聞かせる絵本はどんな内容を選んだらいいの?

では「さっそく読み聞かせを始めよう!」と思ったときに、どんな本を読んであげたら良いのだろうかという疑問がわいてきます。

読み聞かせに合う絵本の内容は、年齢や発達度合いによって違うので、子どもに合わせて選んであげてください。

お腹にいる時

お腹にいる時は、リズム感のある絵本や、わらべうたなどの童謡が含まれた絵本が向いています。

母親の声を聴いてお腹を蹴ってくるなど、お腹にいる赤ちゃんの反応を楽しみながら読み聞かせをしてみましょう。

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0歳~1歳

このころは身の回りのものに興味が出始めるので、食べ物や動物・乗り物など身近なものが出てくる絵本が向いています。

長い時間集中して聞いていることはできないので、長いお話の絵本よりはシンプルなものを選ぶと子どもも聞きやすいです。

また低月齢の赤ちゃんは視力が弱いので、色使いのはっきりしたものを選んであげると良いですね。

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1歳~2歳

この時期には絵本に興味を示して自分から触れたり、絵本のマネをして楽しんだりすることができるようになってきます。

色々な素材でできていて触感を楽しめるものや、手遊びが入っているもの、リズム感のいいものなどがいいでしょう。

3歳~5歳

このころには、少し長めの物語調の絵本も楽しめるようになってきます。

物語調の絵本のひとつに昔話がありますが、昔話は長い年月をかけて語り伝えられてきたお話です。そのため子どもたちにも親しみやすいお話になっています。

昔話にはさまざまな教訓や道徳も込められていて、楽しみながらそれらを学ぶこともできるのでおすすめです。

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絵本の読み聞かせはいつから始めてもいい!

絵本の読み聞かせによる効果や、年齢別におすすめの絵本について紹介してきました。

読み聞かせによって得られる効果は大きいものがあります。

幼児期の子どもは発達のスピードが著しく、できるだけ早く読み聞かせを始めようとする人もいますが、いつ始めるかは実際のところ親と子のタイミング次第です。

「やらなきゃ」ではなく「やりたい」と思えるくらい肩の力を抜いて、親子で絵本の世界を楽しむようにしましょう。

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