通勤時間は毎日あるものだから、それをポジティブに英語勉強に活用できれば、グッと英語と向き合う時間が確保できるし、それが習慣になってしまえれば、もはや「こっちのもの!」。
とはいえ、当然「運転」に集中するべきなので、自分の英会話レベルや好みに合わせて、無理のないよう車通勤中にベストな英語勉強スタイルを見つけましょう。
本記事では、車の通勤時間を英語勉強にあてるメリットや、実際に車の通勤時間を使ってどんなふうに英語勉強をすれば良いのかについて、具体的に紹介します。
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車の通勤時間を英語勉強にあてるメリットとは?
車の通勤時間を勉強にあてるメリットは、以下の通りです。
- 日本人の平均通勤時間は30分から1時間、有効に使えば十分英語勉強ができる
- 英会話レッスンの他に、英語勉強時間を確保できればグッと英語力が上がる
- 習慣になってしまえば、継続的に英語勉強の時間を確保することができる
- 「車の中」だからこそ、集中できるし、声も出せる(勉強に最適な空間)
それぞれの項目について、詳しく紹介します。
日本人の平均通勤時間は30分から1時間、有効に使えば十分英語勉強ができる
総務省統計局によると、日本人の通勤時間は平均すると30分から1時間程度の人が多いとのこと。
たとえば、片道1時間かけて車で通勤する人の場合、1日のうち往復2時間は車の中にいることになりますね。
その人が年間およそ250日働くと仮定すると、1年で500時間は車の中で過ごす計算になります。
学校教育を受けてきた日本人が英語を習得できるまでにかかる時間は、約1000時間というデータがあります。
1年間、車の中で勉強するだけでその半分の学習時間がまかなえてしまうのです。
(さすがに「1日も欠かさず通勤時間を英語勉強に使う」というのはハードすぎるかもしれませんが・・・)。
リスニング用に作られている英語教材やポッドキャスト、ニュースなど30分から1時間程度でちょうどいいボリュームのものも多いので、ぜひ活用しましょう。
英会話レッスンの他に、英語勉強時間を確保できればグッと英語力が上がる
英語はコミュニケーションツールですから、オンライン英会話などで実際に人と会話してアウトプットすることはとても大事なこと。
一方、新しい表現が使えるようになったり、リスニングの精度を上げたりするためには、自主学習でインプット量を増やすことも必要です。
車で通勤中にたくさんの英語をインプットして、実際の英会話で使うことで、より効果的な学習効果が期待できます。
また、勉強の仕方によってはインプットだけでなく、スピーキングなどのアウトプットトレーニングも可能。
車内での学習方法の詳細については後述します。
習慣になってしまえば、継続的に英語勉強の時間を確保することができる
車での通勤時間を利用すれば、かなりまとまった学習時間をとれるのは説明した通りですが、その第一歩を踏み出すのが億劫だったりしますよね。
「これから仕事に行くというのに、わざわざ頭を疲れさせたくない」、「仕事が終わったら、好きな音楽を聞きながらのんびり帰りたい」というような人もいるかもしれません。
まずは短い時間でもいいので、とりあえず最初の1回をやってみましょう。
1回できたら次は1週間、1ヶ月と少しづつ続けていくうちに、習慣化したらこっちのもの。
朝起きて歯磨きをしたり、仕事から帰ってシャワーを浴びるといった習慣のように、「やらなければ気持ちが悪い」という状態にまで持っていくことが理想的です。
うまくいけば、特に意識しなくても、継続してたくさんの英語勉強時間が確保できるようになるでしょう。
「車の中」だからこそ、集中できるし、声も出せる(勉強に最適な空間)
車の中は、場合によっては自分の部屋以上に理想的な学習環境と言えます。
そもそも、同じ空間に他の人がいないというような状況は思いのほか少ないものです。
家族と住んでいる人なら、たとえ家の中でも誰かが近くにいたり、自分の部屋で英語を読んだり、スピーキングの練習をしていても、「家族に聞こえているかも」と思うと落ち着かない人もいるでしょう。
その点、車の中というのは完璧なプライベート空間です。
走行中の車の中でいくら大きな声を出しても、他の人には聞こえないですし、人目を気にする必要のない場所だから集中もできます。
他にも、テレビやベッドなどの「サボらせるキッカケ(誘惑)」となるものもないのも「車の中だからこそ」です。
ただし、勉強に集中するあまり運転がおろそかになることだけには注意しなければいけません。
車での通勤時間を上手くつかった英語勉強方法
当然のことですが、運転中は周囲に気を配らなければいけないので、音源さえあればテキストなしで行えるトレーニングがおすすめ。
ただ集中力が必要なトレーニングもあるので、慣れていない道で迷ってしまったり、混雑したところでは危険な自体を引き起こすので、注意しながら取り組みましょう。
車で通勤中にできる英語勉強方法は、以下の通りです。
【車で通勤中にできる英語勉強方法】
- リスニング
- シャドーイング
- スピーキング
学習は「リスニング→シャドーイング→スピーキング」の流れがおすすめです。
特にシャドーイングは、集中力が必要なトレーニングなので、初めて聞いた英文で挑戦するよりも、何度もリスニングしたもので挑戦しましょう。
十分に内容を理解した英文でシャドーイングすることによって、運転にも集中しながら、英語勉強をすることができます。
また、スピーキングに関しては英語で独り言を呟くのがおすすめです(恥ずかしいという人はマスクを着用すれば完璧)。
以下「どんな教材を使ってどのように勉強するのが良いのか」学習者のレベルごとにより具体的に説明していきます。
初心者編|ポイントは「簡単すぎる」と思うくらいの教材を使うこと
初心者は、まず英語の音に慣れるため、聞き流しからはじめるのがいいでしょう。
ここで大事なことは、言っていることが理解できる素材を使うこと。
初心者のうちにいきなりネイティブ向けの英語ニュースなどを聞いても理解できないので、最初は「簡単すぎるかな」と思うくらいがちょうど良いです。
NHKゴガク語学講座アプリや子どもの童謡の聞き流しで英語特有のリズムに慣れる
NHKゴガク語学講座アプリは、さまざまなレベルの語学学習系ラジオ講座を聴くことができます。
特に基礎英語1〜3という講座は、中学生レベルの英語が使われているので、初心者に最適です。
他にも、車の中で「英語の歌」を歌うのもおすすめの勉強法です。
英語の歌と言っても、ポップスのような難しいものではなく、最初は子ども向けの童謡などから始めましょう。
「子どもの歌なんて」という人もいるかもしれませんが、この方法は大人の学習者にとっても非常に効果的です。
英語が流暢に話せない人は、そもそも英語のリズムをよく知らないというケースが多いもの。
子ども向けの歌なら、使われている言葉も簡単で、英語特有のリズムに慣れながら正しい発音も自然に身につけることができます。
もちろん、慣れてきたら自分の好きなアーティストの歌を練習するともっと楽しいでしょう。
人前ではなかなかやりづらい勉強法ですが、車の中なら気にせず歌えますね。
目についたものを英語で言う
先ほど触れた通り、スピーキングに関しては、英語の独り言が有効です。
とはいえ、初心者のうちは簡単な文章をパッと思いつくのも難しいもの。運転中なら尚更です。
文章が難しい場合は、目についたものを英語で言うのがいいでしょう。
たとえば、視界に郵便局が入ったら「Post office」と呟いたり、カラスがゴミをあさっていたら「Crow」というだけでも十分練習になります。
他にも簡単な英文を作るためには、瞬間英作文トレーニングもおすすめです。
日本語を聞き、それを瞬時に英語に翻訳することで、少しづつ英文を作ることに慣れることができます。
英語学習教材で有名な「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」など、初心者向けの教材もたくさん出版されているので、ぜひ活用していきましょう。
初心者~中級者編|Podcastを活用する・アナウンサーになりきり実況中継をする
中級者であれば、Podcastで英語学習関連の番組を聞くのがおすすめです。
英語のニュースなどを聞くのもいいのですが、ネイティブ向けの番組を聞き取るのは上級者でないとなかなか難しいもの。
英語学習者向けの番組なら、ホストもゆっくりと分かりやすい英語で話してくれるので聞きやすいです。
中級者向けでおすすめの番組は「Go Natural English」。
メインパーソナリティーのGabby wallaceさんはアメリカ人のネイティブスピーカーですが、学習者向けにやさしめな英語を使っています。
トピックは、アメリカで実際に使われるスラングや日常的な表現についてなど、学習者に役立つ内容が盛り沢山。
何度も同じエピソードを聞いて、内容が頭に入ったらシャドーイングに移るのがおすすめの学習法です。
中級者の独り言は、アナウンサーになったつもりで今起きていることを以下のように実況するのがおすすめです。
- I’m heading to the company by my car.(わたしは今、車で会社に向かっています)
- The guy is walking along the street.(男の人が通りを歩いています)
- I will turn right at the next traffic light.(次の信号を右に曲がります)
目の前で起こっていることについて話すので、ネタ切れになることがないのがこのトレーニングのメリットと言えるでしょう。
中級者~上級者編(タイトルは未定です)
上級者のリスニングやシャドーイングには、TEDトークがおすすめ。
内容が学術的なものが多かったりと難易度は高いですが、上級者にとってはちょうどいいトレーニングになるでしょう。
TEDはトークの内容自体も面白いものが多いので、聞いていて飽きないのもいいところ。
また、上級者であればネイティブ向けのニュースが聞けるアプリを使うのもいいでしょう。
たとえば、VOA(Voice of America)の公式アプリVOA Newsはナチュラルなスピードの英語ニュースを聞くことができます。
スクリプトを読むこともできるので、分からなかったところは家に帰ってから確認することができるのがうれしいですね。
上級者の独り言は、何かを英語で説明するトレーニングがおすすめです。
たとえば、自分の会社で販売している商品を取引先にプレゼンするといったものや、日本経済の見通しなどをテーマにするのもいいでしょう。
できるだけ細かく説明することはもちろん「結論を先に話す → 理由を話す」という英語の基本は必ず押さえておくことが大事です。
説明をするトレーニングをしている時は、常に相手の存在をイメージして、その人を説得するようにするとより効果が高くなります。
しっかりと聞き手をイメージできれば、独り言でも説得力のあるスピーキング力が身につけられるでしょう。
【まとめ】車の通勤時間中を活用すれば、グッと英語力が伸びる!
通勤に時間がかかる人ほど、その時間を有効に使わないのはもったいないですよね。
とはいえ、車の運転は安全第一。脳に負荷をかけすぎないようにトレーニング内容を工夫して、うまく通勤時間を有効活用しましょう。