幼児教室や通信教材など、子ども向けサービスはさまざまな種類があります。
その中でも、乳幼児から利用可能で、よく比較されるのが、「ベビーくもん」と「こどもちゃれんじ」です。
双方とも有名なので、家庭学習の教材として検討したことがある方も多いのではないでしょうか。
今回はベビーくもんとこどもちゃれんじの料金や教材内容などを比較し、それぞれのメリットと、どのような方に向いているのかについて詳しくまとめました。
ベビーくもんとこどもちゃれんじの違いを比較
ベビーくもんは公文式が運営する乳幼児向けの教室と教材、こどもちゃれんじはベネッセが運営する通信教材です。
ベビーくもんで教室に通うのは月1回、基本的には自宅で親と学習することになります。
最近では教室に行かなくても、Zoomで公文の先生とお話することもできるようになりました。
対してこどもちゃれんじでは、特定の先生に指導してもらうようなことは無く、届いた教材をもとに進めていくような感じです。
それでは早速、両者の違いについて比較していきましょう。
対象年齢
対象年齢はベビーくもんが0歳から2歳。これから赤ちゃんが生まれる予定の妊婦さんも対象となります。
一方、こどもちゃれんじは0歳から6歳までを対象としており、ベビーくもんよりも長い期間をカバーしていますが、これは途中から公文式学習に移行するため。
ベビーくもんを終えたらそのまま同じ教室で公文式学習を始められるようになっています。
ちなみに、公文式学習ではとくに年齢制限が設けられていません。
公文の通信学習では「3歳以上」「数が30くらいまで数えられる」「ひらがながいくつか読める」「10分~15分くらい机に向かえる」ことを始める目安としています。
料金
ベビーくもんの料金は、月額2,200円の一律ですが、こどもちゃれんじは、年齢によって多少値段が変わります。
ベビーくもん | こどもちゃれんじ | |
1ヶ月あたりの 料金 | 2,200円 | baby:2,040円~ ぷち:3,140円~ すてっぷ:3,690円~ |
年間 | 26,400円 | baby:生まれつきによる ぷち:48,860円~ すてっぷ:49,830円~ |
入会金 教材費 | なし | なし |
(税込表示)
どちらも入会金は無く、教材費は料金は受講費に含まれています。
特徴
ベビーくもんとこどもちゃれんじは、どちらも知育に力を入れていますが、より細かく分けるなら、ベビーくもんは「ことば」「かず」重視、こどもちゃれんじは知育に加えて生活習慣も重視しています。
ベビーくもん | こどもちゃれんじ | |
学習 スタイル | ・脳科学や発達心理学に基づいて 歌や読み聞かせを取り入れる | ・知育玩具や絵本を取り入れる ・DVDや絵本で生活習慣を身に付ける |
目的 | ・親子のやりとりを通して 学ぶ力や考える力を引き出す | ・知育玩具で知性や運動能力を引き出す ・好奇心や意欲を引き出す ・生活習慣を身に付ける |
サポート | ・月に1回先生との面談 | ・育児情報誌 |
つまり、3歳以降の勉強に繋げたいなら「ベビーくもん」、知育だけでなく生活習慣も身に付けてほしいなら「こどもちゃれんじ」といった感じでしょう。
教材内容
ベビーくもんでは、「ことば」のやりとりを中心とした絵本や歌の教材がメインです。
ベビーくもんの絵本はオリジナル教材なので、市販の絵本と内容が被ることはありませんが、絵本やCDなどはもう十分にあるという場合、ベビーくもんを利用する意味を感じられない可能性も。
ベビーくもん | こどもちゃれんじ | |
教材 | ・やりとりブック ・やりとりカード ・オリジナル絵本 ・うたブック&CD ・育児冊子 | ・知育玩具 ・映像教材(DVD・アプリ) ・絵本 ・ワーク |
一方、こどもちゃれんじでは、知育玩具や映像教材などが手に入るので、ベビーくもんの教材は要らないという方でも、使いやすいです。
英語
ベビーくもんは「ことば」と「かず」をメインに据えていて、英語の要素が入ってくるのは公文式学習からです。
反対にこどもちゃれんじでは、DVDなどに少しずつ出てきます。
ベビーくもん | こどもちゃれんじ | |
英語 | ・ベビーくもんでは取扱いなし | ・こどもちゃれんじでも少し取扱いあり ・より力を入れるならこどもちゃれんじEnglishの追加受講を |
また、「こどもちゃれんじEnglish」も追加で受講できるので、より英語に親しめますね。
もちろん、公文式学習やこどもちゃれんじにこだわらず、他の英語教材を使って学んでいる人も多いので、何を選んでいくかは時間や費用との相談になりそうです。
教材の受け取り
ベビーくもんは基本的に教材の受け取りを教室に指定しています。
最近ではZoomで先生と相談できる「おうちでBaby Kumonタイム」を実施している教室もあり、その場合は教材を郵送してもらえますが、受講費とは別途郵送費が必要です。
こどもちゃれんじは郵送で教材が届きますし、送料は月額料金込みなので、外出が億劫な時でも受け取るだけなのがありがたいですね。
ただ、受け取りにいく手間がない分、気がついたら数ヶ月分ためている…なんてこともあるので、子どもが幼いうちは親が率先して開封するようにしましょう。
ベビーくもんのメリットや効果は?
ここまで比較してきたうえで、こどもちゃれんじよりもベビーくもんを選んだほうが良い理由を挙げてみました。
- 月1回の面談で先生になんでも相談ができる
- 教材の使用目的が明確
- ことばに特化した教材で、言語習得が早いとされている
- ベビーくもん卒業後はそのまま公文式学習に移行できる
育児はとにかく悩みが尽きませんよね。
困っている時ほど次から次へと悩みが出てきて、さらに子どもがイヤイヤ期なんかに入ると、さらにストレスがたまってしまいます。
近くに相談しやすい親や友人がいれば少しは話を聞いてもらえるかもしれませんが、親しいからこそ気を遣ってしまうことも。
ですから、ベビーくもんのように、第三者として相談したり、指導をしてくれる先生がいるのは何かと心強いです。
月1回の指導なので幼児教室のように周りのママ友を気にすることもありませんし、ゆっくりと知育をしていきたい方に向いています。
気を付けてほしいのは、教室の先生によって当たり外れがあること。
ベビーくもんを検討している場合は一度教室に見学に行ってみると良いでしょう。雰囲気が掴めるのでおすすめです。
こどもちゃれんじのメリットや効果は?
対して、ベビーくもんよりもこどもちゃれんじを利用するメリットをまとめました。
- しまじろうが子育てのサポートをしてくれる
- 生活習慣を身につけることができる
- 知育玩具やDVDが豊富で優秀
- 英語の要素も入っている
子どもがしまじろうのことを好きになってくれれば、もうこっちのものです。
しまじろうと一緒に手洗いやうがい、着替えを取り組んでいけば、自然と組生活習慣が身に付いていきます。
また、知育玩具や絵本、ワークもバランスよく教材に含まれているので、受講を続けることでしっかりと知識やスキルを身に付けられるのもこどもちゃれんじの良さです。
小学校までに基礎的な学力や生活習慣は身に付けさせたい方、教室に通う時間はないけれど家である程度取り組ませたい方に向いている教材と言えるでしょう。
まとめ|選ぶ基準は「必要かどうか」
ベビーくもんは歌や絵本を使って子どもを育てるのが初めての方向け、こどもちゃれんじは絵本などが手元にあり、子育てのノウハウをある程度持っている方向けの幼児向け教材だと言えます。
どちらかで悩んだら、今の自分と子どもにとって、その教材やサービスが必要なのかどうかを考えましょう。
近くに相談相手がいたり、童謡の音源や絵本などがあるなら、ベビーくもんに通わなくても十分。
もしこどもちゃんれんじが無くても基礎学力や生活習慣を身に付けられているなら、よりレベルの高い教材を選べばいいのです。
他の教材について知りたい方は、おすすめの通信教材についてまとめているこちらの記事をぜひ参考にしてください。