TEDトークは英語学習者にも人気があるプレゼンテーション動画の無料配信サービスですが、「TED-Ed」という学習教材があることは、あまり知られていないかもしれません。
TEDトークは内容がアカデミックで難しすぎるという声もありますが、TED-Edは英語初心者にも勉強しやすい内容です。
本記事ではTED-Edの概要や特徴、どのような点で初心者にむいているかなどを詳しく紹介します。
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TED-Edとは
(画像引用:TED-Ed)
TED-Edは、アメリカのニューヨークに本部がある有限責任会社TED(Technology Entertainment Design)が提供する、教育支援のためのビデオ教材です。
TED-Edの合言葉は「Stay curious」。世界中のあらゆる種類の学習者の好奇心を刺激するという目的で、2012年からサービスを開始しました。
英語学習に特化した教材ではありませんが、英語の習得にも活かせるサービスです。
以下、TED-Edの概要を説明します。
無料のアニメーション動画チャンネル
TED-Edは無料で利用できる、アニメーションを用いた動画チャンネル。
サービスの対象は小学生からですが、決して内容が子供っぽいわけではなく、比較的やさしい英語が使われている教養番組です。
大人が見ても十分楽しめる内容なので、大学生や社会人の英語学習者も、問題なく利用することができるでしょう。
1回の動画再生時間はわずか5〜6分程度
TED-Edの公式サイトで公開されている動画は全部で約2,200本あります。
そのうちのおよそ70%にあたる、1,600本の動画は6分以内の短い動画です。
動画によっては3分以内のものもあるので、会社や学校に行く前、仕事の休憩中などのスキマ時間に利用することができます。(参考:TED-Ed公式サイト)
ジャンルが幅広い
TED-Edは取り扱うジャンルの数が多いことも魅力。
健康やアート、科学など大きく12のジャンルに分かれています。
さらにジャンルごとに細分化されていて、たとえば健康なら、栄養やフィットネス、メンタルヘルスなどに分類。
数多くのテーマから、自分が興味のあるものを見つけて楽しく学習することができます。
TED-Edの公式サイトで見たい動画を見つけるには、DiscoverからLessonsをクリック。ジャンルから動画を探すことができます。
特定のワードから探したい場合は、サイト右上の虫眼鏡アイコンから動画の検索もできるので、そちらを利用しましょう。
公式サイトではさまざまなアクティビティが利用できる
TED-Edの公式サイトでは動画を見る以外にも、以下のようなアクティビティが用意されています。
- Think
- Dig deeper
- Discuss
Thinkでは動画に関する選択式、または自由回答式のクイズに挑戦することが可能です。
Dig deeperは動画の内容を補足する文章を読むことができるサービス。
動画はベーシックな内容であることが多い分、ここではより詳細な内容が語られていることもあります。
Discussは動画について他のユーザーと話し合うことができるチャット機能です。TED-Edに無料の会員登録をすれば利用することができます。
Youtubeでも動画が公開されている
TED-Edは公式サイトの他にYoutubeやアプリでも利用できます。
公式サイトとYoutubeの動画視聴に関する機能はほとんど同じですが、Youtubeチャンネルではスクリプトを表示することが可能。
日本語字幕が利用できる動画は日本語スクリプトにも対応しています。
公式サイトではスクリプトが利用できないので、スクリプトを利用したディクテーションなどの学習がしたいという人は、Youtubeチャンネルを利用するのがいいでしょう。
TED-Edのアプリに関しては後述します。
TED-Edが初心者の英語学習におすすめな理由
(画像引用:TED-Ed)
TED-Edは初心者の英語学習に適したサービスです。
おすすめの理由は以下の通り。
- アニメーションなので目でも楽しめる
- 音声速度の調整ができる
- TEDトークより発音が聞き取りやすい
- 日本語字幕や英語字幕で見れる
- 1本1本の再生時間が短いので飽きにくい
具体的な理由を説明していきます。
アニメーションなので目でも楽しめる
TED-Edの動画は、個性的なアニメーションを利用しているので、単純に見ているだけでも楽しめます。
また、アニメーションを見ながら英語を聞いていると、多少英語が聞き取れなくても内容を推測することが可能です。
初心者のうちは、耳だけを頼りにリスニングするのは難しいので、目からも情報を取り入れるほうが効率がいいと言えます。
音声速度の調整ができる
公式サイトとYoutube版のどちらも、再生速度は0.25倍~2倍まで8段階で調節可能。
シャドーイングやディクテーションといった練習をする時に、早すぎると感じたらゆっくりにしたり、反対に負荷をかけるためにスピードを上げることもできて便利です。
TEDトークより発音が聞き取りやすい
TEDトークはネイティブ以外にもさまざまな国の人が話しているので、聞き取りずらいこともよくあります。
ただでさえ話の内容が難しいのに、聞き馴染みのない発音では理解するのも大変ですよね。
TED-Edははっきりとした発音で話されるクセの少ない英語なので、聞き取りやすいのがうれしいところ。
ただし、それほどゆっくり話されているわけではないので、英語学習初心者はスピードをゆっくりにしたほうが分かりやすいかもしれません。
【英語学習サイト・アプリ】TEDトークを使った英語学習はプレゼンにも効果的?アプリの機能や使い方も紹介
日本語字幕や英語字幕で見れる
TED-Edでは、最新作を除くほとんどの動画に英語のサブタイトルがついています。また、日本語サブタイトルが利用できる動画も。
公式サイトのLessonsクリックし、「filter by」のsubtitlesからjapaneseを選択すると、日本語字幕がついているものだけをピックアップすることができます。
ちなみに現在公式サイトから確認できる日本語字幕が利用できる動画はおよそ1,500種類。
「Filter by」では他にコンテンツのレベル(対象の学年)やタイプ、再生時間から動画を選ぶこともできます。
1本1本の再生時間が短いので飽きにくい
TEDトークでは、1本あたり20分を超える動画もあり、初心者のうちは全部を集中して見ることが大変です。興味のある分野だとしても、途中で飽きてしまうこともあるかもしれません。
TED-Edは1本あたり5〜6分の動画が多いので、英語に慣れていない人にとってもそれほど負担にはならないはずです。
TED-Edのアプリの特徴や機能
(画像引用:グーグルプレイ)
「TED-EDアニメ動画でディクテーション英語学習アプリ」は、TED-Edを利用して勉強できるアプリです。(Android)
名前の通り、ディクテーションを前面に押し出した内容となっています。
取り扱われている動画の数は、公式サイトやyoutubeと比べると少なめ。
以下、アプリの詳しい説明をしていきます。
80ヶ国語以上の言語に対応している
アプリは80ヵ国語以上に対応していて、動画のほとんどは字幕、スクリプト共に日本語対応しています。
日本語で検索ができるので、自分好みの動画を素早く見つけられるのもうれしいポイントです。
2種類のディクテーションができる
ディクテーションは普通モードとeasyモードの2種類から選ぶことができます。
普通モードのディクテーションはノーヒント。聞こえてくる音声を、画面下半分のキーボードから直接入力します。
easyモードではキーボードの代わりに単語が並べてあり、正しい順番に入れ替える問題です。
自分に合った難易度を選んで学習を進めましょう。
ディクテーションはリスニングに効果的!正しいやり方やおすすめの音声教材(アプリや本、サイト)を紹介
動画再生モードでは日英のスクリプトが同時に読める
動画再生モードでは、日本語と英語両方のスクリプトが段落ごとに表示されます。
Youtube版でも、スクリプトを読むことができますが、1種類の言語しか表示させることができません。
アプリなら、リスニング中に内容が理解できない部分があった時に、いったんストップして日英スクリプトを見比べることもできますね。
グーグルプレイでしかインストールができない
こちらのアプリはiOS版がリリースされていません。
iOS端末を使っている人は、公式サイトかYoutubeで動画を見るようにしましょう。
TED-Edのアニメーションで楽しく英語学習をしよう
TED-Edは無料でアニメーションが見れる教養番組。
英語学習は楽しくないと続かないので、3分~6分程度の英語アニメを見る習慣をつけて、少しづつ英語に慣れていくのもありでしょう。
TEDトークを試してみたけどレベルが高すぎると感じた人は、TED-Edによる英語学習から始めてみるのがおすすめです。
また子供がいる家庭では、子供が英語に対する興味を持つきっかけになるかもしれません。
スマホアプリではAndroid版でしか対応していないのが残念ですが、公式サイトやYouTubeからでも視聴できるので、ぜひ試してみて下さいね。