社会のグローバル化により英語学習の重要度は高まっており、2020年から小学校で英語の授業が必修化されました。
そういった背景から早期に英語学習を始める家庭は増えており、明光義塾「子どもの英語学習に関する全国調査」によると35.5%が小学校就学前に、54.9%が小学校3年生までに英語学習を始めているそうです。
また英検の公式サイト「日本英語検定協会」でも小学生のうちに英検5級の合格を目指すこと推奨されていて、小学生での英検受検者も年々増加しているみたいです。
そして我が家でも小学校入学から英語学習を開始していたということもあり、せっかくだからということで小1の冬に英検5級を受検させてみました。
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小1で英検5級に合格!
さっそく結果になりますが、無事合格!
しかもリーディングは25問中22問、リスニングは25問中25問で全問正解。英検バンド(点数が合格基準点からどれだけ離れていたかの指標)は+14と中々の好成績でした。
ちなみに持って帰ってきた問題用紙を見るとリーディングで1問しか間違っていなかったので、どうやらマークミスした模様です。
とにもかくにも無事合格したことには変わりなく、受検した本人が大喜びしていたのでやってみて良かったです。
英検5級のレベルについて
5級は、英語の学習を始めて最初の目標となる級で、レベルはおよそ中学初級程度とされています。初歩的な英語を理解することができ、それを使って表現することが求められます。基礎的でかつ重要な内容が出題されます。
問題文には振り仮名を振ってくれているし、単語も本当に基本的なもの。中学生初級程度とみるとちょっと不安にもなりますが、小1であればわからない日本語がでて困るようなこともなく、英語の理解度を高めれば十分合格できる内容です。
英検にチャレンジした理由
我が家が英検にチャレンジしてみた理由は2つ。
- これまで勉強を続けてきた成果として、わかりやすく形に残る結果を出させてあげたかった。
- 何かしらの目標を持たせたかった。
中学受験に有利になる、テストを受けることで得意・不得意がわかるといったよくある理由ではなく、本人の英語学習に対するモチベーションアップが主な理由です。
算数や国語であれば学校のテストで100点を取る、全国統一小学生テストで高得点を取るといった目標を立てることができますが、まだ授業として始まっていない英語はそういったものがありません。
小学生になってオンライン英会話(DMM英会話)を始めたということもあり、本人の頑張りを何かしらの結果として見せて上げたかったんですよね。
加えて「英検に合格する」っていう目標ができれば、さらに意欲的に取り組むようになるかなという期待もありました。
もちろん本人が別に受けたくないというのであれば、それはそれで良しとして受けさせないつもりでした。無理に受けさせる必要性は全くないと思っていたので。
ただ聞いてみると思ってた以上に本人がやる気だったのでさっそく申し込んだというわけです。
ちなみに英検5級が受かった現在、本人が4級も受けたいと言ったのでさっそく始めています。受かって終わりではなく、次の目標にも繋がってくれたので良かったです。
英検5級合格までに行った勉強の内容
ここからは実際に勉強してきた内容についてあらためて振り替えてみようと思います。
「英検に受かる為の勉強」はほぼなく、英語を好きになる・英語に抵抗がなくなるという点に重きをおいています。
幼稚園時代
我が家の英語学習は幼稚園時代から。
と言ってもがっつりやらせるわけではなく、幼稚園時代は遊びを通してできる範囲でやってきました。
幼稚園で英語遊び
自分が子供の頃は中学校に入るまで英語に触れあったことがたぶん一度もありませんでしたが、今は幼稚園や保育園でも英語学習を取り入れていているところが多いですよね。
子供が通っていた幼稚園でも外国人講師がいて、ゲームなどをしながら英語に触れあう時間がありました。また普段も常に英語しか話さない(本当は日本語も話せるらしいけど親と話す時も英語のみの徹底ぶり)ので、英語遊び以外の時間も子供が英語でコミュニケーションをとるという機会に恵まれました。
こどもちゃれんじEnglish
自宅で行っていたのはこどもちゃれんじEnglish。英語ではないこどもちゃれんじをやっていたこともあり、1ヶ月3,000円程度だったので利用していました。
DVDやおもちゃ、絵本などで勉強という感じではもちろんないし、子供が好きなしまじろうが出てくるということもあってか全く抵抗なし。
DVDは車にリアモニターを設置して乗る時に常に流していましたが、何回も見たはずのDVDでもずっと見てくれていました。
英語の絵本
とりあえずちょくちょく図書館で英語の絵本を借りてきて、家に英語の絵本がある状態をキープしていました。
全く読まないまま返すこともありましたが、ふとした時に「読んで」と持ってくるので置いておいた価値は十分あると思っています。
両親ともに英語の発音はだめだめです。けれど発音なんてどうでもいいと割り切って読んであげていました。
ちなみにしばらくすると子供から「発音が違う」と指摘されるようになります。
小学校に入ってから
続いて小学校に入ってから。幼稚園の頃に比べ、少し勉強という要素を取り入れました。
進研ゼミ小学講座
幼稚園でこどもちゃれんじをやっていた流れで、進研ゼミ小学講座のチャレンジタッチを利用しています。
国語や算数だけではなく英語学習も可能で、リーディン・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能全てについてレッスンあり。
ゲーム感覚なので特に抵抗なくやってくれるし、やりたければやりたいだけレベルアップして問題を解いていける(月ごとにどこまでしかできないという制限がない)ので、かなり重宝しています(自然と単語も覚えてくれる)。
正直、今回英検5級に受かったのはこれを入学から続けてきたおかげだと思っています。
たぶん3級くらいまでは全然これでいける。語彙力、文法、リスニングが全て網羅できますから。
公式:進研ゼミ小学講座
オンライン英会話(DMM英会話)
小学校1年生からオンライン英会話であるDMM英会話に入会し、週4日程度マンツーマンレッスンを受けています。
子供に英語学習をさせる上で最も大事にしたのが「実践的に使えるようになる」ことです。
テストでは良い点はとれるが会話となると全然できないなんてことにはしたくありません(私自身めちゃくちゃ痛い目を見た)。
そこで、外国の講師と会話をする機会はやっぱり必要だなということで最初は英会話教室をいくつか検討しました(いくつか体験もしてみた)。
ただ最終的に選んだのはオンライン英会話。英会話教室ではなくオンライン英会話を選んだ理由は以下の4つです。
- 料金が安い(月6,480円)
- 自宅でできるので送迎が不要
- 好きなタイミングでレッスンを受けることができる
- 英会話教室よりもたくさん受けることができる
普通の英会話教室だと週1回で1~2万円程度はする(しかも入会金もかかる)のに対し、DMM英会話は1日1回、毎日マンツーマンレッスンを受けても6,480円。かなり安い料金で利用できます。
また送迎も不要でレッスンは好きなタイミングでOK。習い事の送迎って割と大変だし、曜日・時間が決まっていると突発的な用事や体調不良で振替等をしなきゃならなくなることもあって面倒。
またDMM英会話であれば同じ料金内で受けようと思えば毎日受けることもできるので、英会話教室よりも英会話できる時間が長い。
そういった点からオンライン英会話はかなり良かったです。
「英検」に対しての直接的な対策ではないし、英検に受かる為だけのことを考えればなくても問題ないとは思いますが、将来のことを考えて今後も続けていく予定です。
ちなみに教材は子供向けのものがたくさんあるし、なにより講師が子供を楽しませる工夫を色々としてくれているので、かなり楽しくやっています(空き時間に自分でやりたいと言ってくるくらい)。
公式:DMM英会話
対策用テキスト、過去問
具体的に英検の対策を始めたのは受検の1ヶ月くらい前から。
まずは対策用テキストから初めてみましたが、時々わからないことがあったものの基本的にはサクサク進めることができていたので、早い段階で過去問に移行しました。
おそらく進研ゼミのおかげ。テキスト自体はわかりやすかったのですが、わざわざやる必要はなかったかなと思っています。
ただ過去問はやってみることをおすすめします。
テストに慣れるということもそうですが、結果から本人が自信をもつことができたので、当日も不安そうな表情なく受検することができました。
小1で英検5級を受けさせてみて思ったこと
今は英検よりもTOEICだし、実践的に使うということを考えるとわざわざ受ける必要はないと正直思っていました。
ただ実際にやってみると本人のその後のモチベーションアップにつながってくれたので、こういう使い方なら大いにありだというのがわかりました。
ただ同時に小学校低学年での受検は注意も必要だなと思う点もいくつか。
- 不合格だった場合に英語が嫌いになってしまうかもしれない
- 英検対策の勉強はたぶん楽しくやれない
不合格だったから次頑張ろうと思ってくれれば良いけど、もしかしたら不合格だったことにショックを受けて英語自体を嫌いになるかもしれない。
性格的なことを考えると我が家はおそらく後者で、せっかく英語自体は好きでいてくれて進研ゼミやオンライン英会話を楽しくやってくれているのに、それを崩す原因になったら元も子もありません。
ですので、我が家はとりあえず低学年のうちは過去問等で確実に受かるレベルになってから次の級を受けるという形をとる予定です。
また、英検対策の勉強は進研ゼミやDMM英会話と違って「THE・勉強」という感じ。今回はすらすら解ける問題ばかりだったので抵抗なくできていましたが、わからない問題が増えてくるとおそらく楽しくやれずに嫌になってしまいそう。
当面はこれまでと同じように英検合格を目標にするのでなく、楽しくできる範囲で続けてその延長線上に英検があれば受けてみるという形を続けていくのが良いと思いました。
もちろんあくまで我が家ではの話なので、それぞれのお子さんに合った形で進めていくのが大事ですよね。