小学校で2020年度より必修化されたプログラミング教育は、物事を論理的に考えるプログラミング的思考を育むために導入されました。
子どもの習い事としてプログラミング教室を検討する親も増えてきていますが、高額なイメージもあり、なかなか手を出しづらいこともあるでしょう。
そんな時は、家庭でプログラミング学習ができる無料ツールを使うのがおすすめです。
今回紹介する「ブロックリーゲーム(Blockly Game)」は、プログラミングの基礎を無料で学ぶことができるゲーム。
難しい操作はなく、マウスを動かしたり数字を打ち込んだりするだけで、ゲームを進めることができます。
ブロックリーゲーム(Blockly Game)とは?
(引用:Blockly Game公式)
ブロックリーゲームは、直感的な操作でプログラミング学習ができる無料学習ツールです。
ビジュアルプログラミング言語を使用しており、初めてプログラミングを体験する子どもでも楽しめるようにできているのがポイント。
8種類の用意されているゲームで遊ぶことで、プログラミングに必要な思考力を身につけることができます。まずは概要を見ていきましょう。
ビジュアルプログラミング言語の一つであるGoogle Blocklyを使ったゲーム
ブロックリーゲームは、Google社が提供している「Google Blockly」を使って開発されたツールです。
プログラミング言語には「テキストプログラミング言語」や「ビジュアルプログラミング言語」などの種類があり、Google Blocklyは後者にあたります。
ビジュアルプログラミング言語とは、プログラミングに必要な要素を視覚的にパーツ化したもので、子どもや初心者でも扱いやすいように作られているのが特徴です
一方の「テキストプログラミング言語」は一般的に知られたプログラミング言語ですが、文字でコードを入力していく必要があります。
難しいコードを覚えなくてはいけないテキストプログラミングとは異なり、ブロックリーゲームはプログラミングに詳しくなくても、視覚的なパーツをたよりに操作できるツールです。
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ブラウザにアクセスすれば無料で遊べてプログラミングの基礎を学べる
ブロックリーゲームは、SafariやChromeなどのブラウザにアクセスすればいつでも、何度でも、無料で遊ぶことができます。
専用のソフトやアプリをインストールする必要もありません。
ゲームは全部で8種類のステージがあり、いずれも日本語対応で、ルールも簡単なものが多いため、子どもでも遊びやすいです。
ゲームを進めながら、物事を順序立てて考える力を養うことができるでしょう。
ブロックリーゲームのメリットは?
それでは、ブロックリーゲームのメリットを順番に見ていきましょう。
- パズルや迷路、鳥など様々なステージが用意されている
- 操作に困ってもヒントが出てくるから頑張れる
- 実はダウンロードさえすればオフラインでもできる!
- YouTubeに回答や解説動画があるので独学できる!
パズルや迷路、鳥など様々なステージが用意されている
ブロックリーゲームに用意されているゲームの種類は、パズル、迷路、鳥、タートル、動画、音楽、ポンド、ポンドチューターの8ステージ。
様々なステージがあるので、多様な視点からプログラミングの要素を体験することができます。
プログラミングは、「順次」「分岐」「反復」の3つの要素から成り立ち、これらはプログラミング的思考を理解する上で重要な概念です。
例えば迷路のステージでは、「どちらか一方を選択する(=分岐)」や「動作を繰り返す(=反復)」といった要素が盛り込まれています。
「分岐」や「反復」という言葉が分からなくても、ゲームで遊ぶうちにこれらを感覚的に体験することができるというわけです。
操作に困ってもヒントが出てくるから頑張れる
ビジュアルプログラミング言語を使ったツールは使っているうちに慣れていくものの、操作がいまいち分からず、何をどのように始めたらいいか分からないことがあります。
せっかくプログラミング学習を始めようとしても、ここで困ってしまうわけです。
一方でブロックリーゲームなら、操作につまずいても画面上にヒントが出てくるため、あきらめずに頑張って進めてみようという気持ちになれます。
実はダウンロードさえすればオフラインでもできる!
ブロックリーゲームは通常オンラインでのゲームですが、ダウンロードすればオフラインでプレイすることもできます。
参考:Blockly Games Offlineダウンロードページ
下のほうに「日本語」の文字があるので、ここからファイルを選択してダウンロードしましょう。
また、オンラインで子どもが一人でゲームをプレイするというのは、ゲーム外のページにアクセスし、個人情報の流出や金銭トラブルなどに巻き込まれてしまう恐れもあります。
そういった意味でも、オフラインであればトラブルを未然に防ぐことができるので安心できますよね。
ただし「音楽」「ポンド」「ポンドチューター」のステージに関しては日本語版が作られていない点に注意してください。
YouTubeに回答や解説動画があるので独学できる!
ブロックリーゲームは、画像や動画で解説してあるサイトがいくつもあります。
とくにYouTubeには回答や解説動画が多く投稿されているので、動画を見ながら親子で進めていくのもいいですね。
もちろん、ある程度ネットの使い方が分かってきた年齢であれば、子ども一人でステージをクリアすることもできるでしょう。
ブロックリーゲームの注意点は?
ブロックリーゲームのステージ一覧を見ても分かるように、「迷路」や「動画」などあちこちに漢字が使われています。
ステージ内でも「縦につないでゴールに連れて行ってください」といったヒントをもらえるものの、未就学児や小学校低学年の子にとっては、それすら難しいはずです。
最初のほうは親がついて教えてあげる必要はありますが、子どもは、あっという間にプログラミングの基礎知識だけでなく漢字も覚えてしまうので、しばらくすれば問題なく遊べるでしょう。
まとめ|ブロックリーゲームをプログラミング学習の取っ掛かりに!
ブロックリーゲームの概要について紹介してきました。
我が家でも4歳の娘と一緒にやってみましたが、パズルや迷路であれば何となく直感的に分かるようです。
少しずつレベルアップしながら進められて、しかもゲームで遊ぶのにお金は掛かりません。
プログラミングの基礎知識習得を目指して、まずは遊んでみると良いでしょう。