Z会と言えば、難関の高校や大学の受験対策というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、Z会には幼児向けのコースもあります。
Z会の教材は難しいとよく言われますが、幼児向けコースはどうなのでしょうか。
今回は、Z会幼児向けコースの特徴や料金、メリットやデメリット、口コミ・評判について紹介します。
Z会 幼児向けコースの特徴
Z会 幼児向けコースの対象は、年少・年中・年長の子どもです。
幼児向けコースならではの特徴について、詳しく見ていきましょう。
【Z会 幼児向けコースの特徴】
- ワーク教材の学習と体験型教材で学ぶ楽しさが身に付く
- 「あと伸び力」がつく
- バランスよく学べる
ワーク教材の学習と体験型教材「ぺあぜっと」で学ぶ楽しさが身に付く
(引用:Z会 幼児コース公式)
Z会 幼児コースでは、ことばや数などの学力の基礎や、生活習慣・知的好奇心を引き出す体験など、幼児期に体験したい領域を、ワーク学習と実体験で学んでいきます。
種類 | 名称 | 内容 |
ワーク | 考えるちから | 子どもが一人で取り組めて、 知識の幅を広げられる |
体験型 | ぺあぜっと | 家にある身近なもので 五感をフルに使う |
ワークや体験学習は、子どもの発達に合わせた内容なので、「できた!」という経験を積み重ねやすいのもポイント。
特に、親子体験型教材「ぺあぜっと」は、ハサミを使って工作をしたり、親と一緒に料理を作ったりすることを通して「やってみたい」という気持ちを広げることができます。
学んだその後に続く「あと伸び力」がつく
幼児期は、身の回りのあらゆることに疑問をもつ年齢です。
この頃の子どもは、「何で電車はガタゴト音がするの?」「どうしてクモの脚はいっぱいあるの?」と、次々と質問攻めにしてきます。
ただ、周りの出来事や物に対して、そうやって「なんでだろう」「どうして」と疑問を持てる姿勢は、後になって学習に対する態度に影響してくるそうです。
それは、「知りたい」「調べたい」といった気持ちが育ち、学ぶことの楽しさを知ることができれば、その後も自分から学ぼうとする力(=「あと伸び力」)が付くから。
自分なりに試行錯誤したり、考えることが面白いと感じたりしながら、子どもが主体的に学ぼうとする姿勢をつくことができるように、Z会は疑問をもたせ、思考力を問うような問題が多くなっています。
子どもの好きなことや得意な分野が偏らないようにバランスよく学べる
Z会では、幼児期に大切な5領域として、「言葉」「数・形・論理」「表現・身体活動」「生活自立」「自然環境」を挙げています。
そして教材ではこの5つの領域を、まんべんなく学べるようにしてあるのが特徴の一つです。
領域 | 内容 |
---|---|
言葉 | ・年少はひらがなの読み、年中はひらがなの書き、年長は文章を読む ・国語の土台となる語彙力や文章を読む力をつける |
数・形・ 論理 | ・数や図形を使った遊びで概念を身に付ける ・自分の知っていることを使って考える取り組み ・年長では、足し算や引き算の基礎、時計の読み方 |
表現・ 身体活動 | ・家庭にある身近なものを使った工作 ・親子で楽しむからだあそび |
生活自立 | ・日常生活をテーマにした課題や食育に取り組む ・子どもの自信と挑戦意欲を育む |
自然環境 | ・身近な季節や動植物に目を向ける課題 ・科学的な考えや自然への興味を身に付ける |
家庭で幼児教育に取り組もうとすると、国語や算数などの狭い領域ばかり取り組んでしまって、表現することや、生活、自然環境などがおざなりになりやすいですよね。
Z会は、学ぶ領域が偏らないように教材の内容が工夫してあるので、子どもの好みや親のこだわりに左右されずに、バランスよく学べるようになっています。
Z会 幼児向けコースの料金
Z会 幼児向けコースの料金をまとめました。
12ヶ月一括払いをしたほうが、毎月約400円(年4,800円)安くなっています。
(税込価格)
入会金・再入会金 | |||
0円 | |||
年齢 | 12ヵ月 一括払い | 6ヵ月 一括払い | 毎月払い |
年少 | 2,465円 | 2,755円 | 2,900円 |
年中 | 2,635円 | 2,945円 | 3,100円 |
年長 | 2,978円 | 3,325円 | 3,500円 |
年少から年長に上がるにつれ、料金が少しずつ高くなっていくので注意してください。
幼児向け通信教育・通信教材おすすめランキング!子どもに最適な教材の選び方は3つの軸で決める!
Z会 幼児コースの評判や口コミ
Z会 幼児コースの評判や口コミを集めました。
ぺあぜっとのおかげでワークや机上の学習では得られない経験ができる
Z会を取り入れている方の口コミを見ると、ぺあぜっとに取り組むことで、子どもの成長を感じている人が多いを印象を受けます。
#Z会 #ぺあぜっと スイカジュースづくりのページがあったから一緒にやってみた☺️手指にスイカの繊維を感じながら、どうやったらもっと潰せるかな?親指と人差し指で挟もうか、立って上から押したら?手の甲を使おうか。味はどう?いつものスイカと違う?
教材がシンプルだから、学習にこだわる人にぴったり
Z会を選ぶ理由として挙がるのが、余計な知育おもちゃがないということ。教材がシンプルなので、学びこだわる親子にはぴったりですね。
登園自粛してたので時間を持て余してしまう為、Z会入会したけど入会してよかった。しまじろうよりはるかに「お勉強」ができる。余計なおもちゃはこないし、ワークもちょっと考えないとできないし。
復職してから長女のワーク見るのが土日なんだけど、表現力のページには特別に力が入っている。#かんがえるちからワーク #Z会 #年長
Z会 幼児コースとこどもちゃれんじ、ポピーとはどう違うの?
幼児向けで人気が高い通信教材に、こどもちゃれんじやポピーがあります。
そこで、Z会 幼児コースとこどもちゃれんじ、ポピーが料金や教材の内容、難易度でどのような違いがあるかを比べてみました。
サービス | 年少 | 年中 | 年長 | 教材 | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|
Z会 幼児コース | 2,465円 | 2,635円 | 2,975円 | ・体験型教材 ・親子用ワーク ・絵本 ・情報誌 | ★★★ |
こども ちゃれんじ | ほっぷ 2,460円 | すてっぷ 2,730円 | じゃんぷ 3,290円 | ・子ども用ワーク ・絵本 ・映像教材 ・科学絵本 ・情報誌 | ★★ |
ポピー | きいどり 1,425円 | あかどり 1,425円 | あおどり 1,425円 | ・子ども用ワーク ・工作教材 ・シール教材 ・紙・デジタル教材 ・情報誌 | ★ |
【料金】Z会は通信教材の中でも割高
12ヶ月一括払いをした時の月額料金をで3社を比較しました。
年少はこどもちゃれんじのほうが安いものの、年中や年長になると、Z会が最も高くなることが分かります。ポピーと比べると倍以上違いますね。
【1か月最安値で比較】
サービス | 年少 | 年中 | 年長 |
---|---|---|---|
Z会 幼児コース | 2,465円 | 2,635円 | 2,975円 |
こども ちゃれんじ | ほっぷ 2,460円 | すてっぷ 2,730円 | じゃんぷ 3,290円 |
ポピー | きいどり 1,425円 | あかどり 1,425円 | あおどり 1,425円 |
※Z会 入会費・再入会費無料、こどもちゃれんじは入会費・再入会費無料、ポピーは※入会費・年会費・送料・各種教育サービス無料
【教材・難易度】バランスの良い問題内容や難易度では一番
Z会 幼児コースを受講して届く教材の数は、他と比べて大きな違いがありません。
ただ、教材を比べると、Z会は5領域を網羅していて、教材を通してバランスよく力をつけられることがよく分かります。
それに、思考錯誤が必要で、子どもに繰り返し考えさせるような問題があるなど、難易度としては一番でしょう。
サービス | 教材 | 難易度 |
---|---|---|
Z会 幼児コース | ・体験型教材 ・親子用ワーク ・絵本 ・情報誌 | ★★★ |
こども ちゃれんじ | ・子ども用ワーク ・絵本 ・映像教材 ・科学絵本 ・情報誌 | ★★ |
ポピー | ・子ども用ワーク ・工作教材 ・シール教材 ・紙・デジタル教材 ・情報誌 | ★ |
こどもちゃれんじは、しまじろうの教材やおもちゃで楽しく学べるような内容で、難易度は標準。それらに比べると、ポピーは比較的簡単な問題で構成されています。
ですから、まずは学習する習慣をつけるならポピーから始め、より子どもの学びを深めるために、こどもちゃれんじやZ会を取り入れていくのがおすすめです。
Z会の幼児向けコースを利用するメリット
Z会の幼児向けコースを選ぶメリットについてまとめました。
- 「なぜ」「どうして」といった疑問点や好奇心を育める
- 大人が見ても良問だと感じる
「なぜ」「どうして」といった疑問点や好奇心を育める
先ほど触れた親子体験型教材「ぺあぜっと」では、家にある身近な道具や材料で、料理や自然などにふれられるようになっています。
すでに材料が全て揃えられている体験キットという教材ではないので、親と一緒に必要な材料を準備したり、考えながら作る中で、うまくいったり失敗したりする体験をすることができます。
親子でクッキング、と言っても、普段は親自身が忙しくて、がっつりと料理を一緒にするのはなかなかできないことも多いです。
料理の一部分だけを手伝ってもらっても、子どもからしたら料理の流れを掴むこともできません。
しかし、Z会幼児向けコースであれば、休日などいつもより時間を取れる時に、課題を通して一緒に取り組めるようになっています。
といったように、疑問や好奇心を育むことができるのは、体験型教材のあるZ会ならではですね。
大人が見ても良問だと感じる
ワーク教材「かんがえるちからワーク」の内容を見てみると、ぱっと見てすぐに解けるものよりも、「これはこうなるから…」と自分で考えて解くものや、間違い探しなど、じっくりと考えるようになっている問題が多いです。
「線を結ぶ」問題でよく見かけるのは、単純に「同じ形を線で結ぶ」といったものですが、Z会の問題はそうではありません。
例えば「半分に折った紙を点線で切るとどんな形ができるか?できる形を線で結びなさい。」というように、必ず頭の中で考えさせる問題があります。
Z会の幼児向けコースのデメリット
次に、Z会の幼児向けコースを選ぶデメリットについてまとめました。
- 料金はやや高め
- 親の事前準備はしっかりめにしないといけない
- キャラクターやおもちゃが少なくて子どもがやりたがらない可能性がある
料金はやや高め
料金のところで、こどもちゃれんじやポピーと比較したように、Z会の料金は、おもちゃ系のお楽しみ教材がほとんどなく、ワーク中心で1ヵ月あたり2,465円(年少)と、やや高く感じます。
毎月の教材が届いたときに、「これだけ?」と、少し残念に感じる方もいるかもしれません。
ただ、子どもの考える力をつけるという面ではとてもよく考えられた教材なので、使いこなすことができれば、他の教材と比べても、かなり子どもの力を伸ばすことができそうです。
親の事前準備はしっかりめにしないといけない
Z会の教材は、子どもの思考力や好奇心が確かに伸びていく良質な教材です。
しかし、その分親のサポートが欠かせず、負担に感じる人もいます。
例えば「どんぐりを探しに行こう」というワークでは、あちらこちらを検索したり、どんぐりを見つけるまで遠くの公園に行ったりしなくてはいけません。
また、工作する際には、子どもから「ママ、ワークでいるから〇〇ちょうだい」と言われ、慌てて買いに行くなんてことも…。
Z会の幼児向けコースを受講するのであれば、事前に何が必要になるかを親自身が確認して、あらかじめ材料を揃えておく必要があります。
「ぺあぜっと」に取り組む時は、「公園や工作の担当はお父さん」というように、夫婦や家族で分担するなど、役割を決めてみると無理なく楽しめるのではないでしょうか。
普段コミュニケーションを取る時間がないお父さんも子どもと一緒に楽しめたりなど、家族のふれあいが深まるチャンスになります。
キャラクターやおもちゃが少なくて子どもがやりたがらない可能性がある
Z会の教材はとてもシンプルで、こどもちゃれんじやポピーのように、かわいいキャラクターや、子どもが飛びつきそうなおもちゃはありません。
かわいいもの大好きな女の子や、楽しいおもちゃが好きな男の子は興味を持てず、だんだんと飽きてやらなくなってくることもあるようです。
あまりにも合っていないようなら、こどもちゃれんじに切り替えてみるのも一つの方法ですが、ある程度難易度の高い教材を使いたいのであれば、まずは子どもを褒めましょう。
「よく自分で考えられたね」など、子どもを認めて考えることの楽しさを味わえるような声掛けをすると、引き続き取り組むようになるかもしれません。
Z会の申し込み方法と退会方法
Z会を「申し込もう」と思ったら、まずは資料請求してみましょう。
そして、始める前に退会方法についても知っておくことで、より安心して始めることができます。
公式サイトから資料請求をしてみる
(引用:Z会 幼児コース公式)
公式サイトで資料請求をしてみると、体験教材とZ会についての説明の書類が届きます。
子どもが喜びそうなかわいい付録は入っていませんが、他の幼児通信教育と比べても体験教材の量がかなり多く、Z会の教材の雰囲気が分かるでしょう。
子どもの食いつきと親が見てあげられるかも考えて申し込みを
資料請求して送られてきた体験教材を子どもにやらせてみて、食いつきが良いなら検討してみたいですね。
ただ、先ほど触れた通り、親自身も子どもと一緒に取り組むワークをする時間が取れるかどうかは重要です。親子とも続けられそうであれば、公式サイトより申し込みをしましょう。
退会は公式サイトのマイページから簡単に手続きできる
始めてみたのはいいけれど、子どもが続かなかったり、親もなかなかサポートできなかったりして「やっぱり退会したい」というときは、公式サイトのマイページから簡単に手続きができます。
もし、受講会費を12ヵ月一括払いしていた場合や、6ヵ月一括払いで申し込みをしていた場合は、支払い済みの会費から受講した期間の会費を除き、残金が返金されるので安心です。
まとめ:Z会は難しい問題にもトライできる集中力や忍耐力が必要
Z会の幼児向けコースについて、料金やメリット、口コミなどを紹介してきました。
Z会の幼児向けコースは、大人も納得できるくらい良問が多く、子どもの頭を柔らかくするのに優れている教材です。
ただ、他の通信教材に比べて料金が割高なことや、問題が難しくて子どもが諦めてしまう可能性があるのがネックになります。集中力や忍耐力が無い状態では厳しいでしょう。
Z会の幼児向けコースを考えるのは、ポピーやこどもちゃれんじが簡単に感じられるくらい力が付いてきてからでも良さそうです。
他の通信教材についても詳しく知りたい方は、通信教育・通信教材のランキングをぜひ参考にしてください。
幼児向け通信教育・通信教材おすすめランキング!子どもに最適な教材の選び方は3つの軸で決める!