グローバル化が進んでいる現代、世代を問わずに英語の必要性はますます高まっています。
英会話は若いうちに始めた方がいいと言われることも多く、40代で英会話を始めることに不安を感じている人もいるかもしれません。
本記事では、40代で英会話を始めるということについて考察していきたいと思います。
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40代で英会話を始めるのは遅い?
一般的に、40代になると単純な暗記力は衰えていることが多いものです。
単純記憶力のピークは28歳ごろという研究結果があり、それ以降はだんだん衰えていくと言われています。(参考:株式会社感性リサーチ「人生に効く脳科学」)
40代の学習者が10代、20代と同じような勉強法をするのは得策ではありませんが、40代の適性に合わせた学習方法を選べば英語の習得は可能です。
以下、項目ごとに検証していきましょう。
若いほうが記憶力は良いが、40代は英語を推察できる力に長けているという話も
前述の通り、単純記憶力は加齢により衰えるので、単語や例文などの丸暗記を中心に勉強するという方法は、40代の学習者にはあまり向いていません。
しかし、40代の人は若い世代に比べて、仕事や趣味、恋愛などあらゆる場面で実体験を伴った経験が豊富な傾向にあります。
相手の話す英語を100%理解できなかったとしても、表情の変化や声のトーンから相手の伝えたいことを推察できることもあるでしょう。
また、ハーバード大学の研究によると、人間が集中力を最も発揮できる年代は40代前半という研究結果があります。(参考:SAGE journal)
たとえば、洋書を読んでいてわからない単語があったとしても、前後の文脈から内容を判断したり、長時間集中して本を読むといったことが40代学習者にとってはそれほど苦にならないことも。
40代であっても、若い世代とは別のアプローチで英語を上達させることは可能であると言えます。
実際に40代から英会話教室に通う人は多い
英語を勉強する理由はひとそれぞれですが、40代から英語を始める場合、特に多い理由がビジネス関連。
今の時代、もともと英語が必要でない部署で働いていた人が、外国の取引先に対応しなければいけない部署に異動になるようなことは珍しくありません。
英会話教室のビジネス英会話コースでは、海外出張などで必要に迫られ、急遽ビジネス英語を学びはじめた40代のビジネスパーソンはかなり多いです。
英会話教室では、40代から英語を習得したいという人も多く、その年代に合わせた学習方法で英会話を教えてもらえます。
英会話教室を選べば40代でも英語の上達はできる
どんな環境で勉強すれば一番効果が発揮されるのかは、人によって違うものです。
グループレッスンの中で、自分と近い年代であったり同等のレベルの学習者と切磋琢磨しながら学ぶのがいい人もいます。
一方で、自分の英語を聞かれると恥ずかしいので、マンツーマンレッスンの方が集中できるという人もいるでしょう。
いろいろなタイプの英会話教室があるので、自分に最適なスクールを選んでしっかり勉強すれば、必ず結果はついてきます。
以上のことから、40代になってからでも、やり方次第で英会話の上達は十分に期待できると言えるでしょう。
40代で英会話を始めた人の理由
ここでは、40代から英会話を始めた人の理由として、よくあるものをいくつか紹介していきます。
英語を話せるようになって再就職したい(主婦など)
結婚や出産、育児などで仕事から遠ざかっていた人が、再就職やパートタイムの仕事を見つける手段として、英語の勉強を始めることは多いものです。
もともと職歴がある人なら、英語力をつけることで同じ業界での仕事を探しやすくなります。
また、英語は在宅の仕事とも相性がいいスキルです。
しっかりとした英語力を身につければ、自宅で英会話教室をはじめたり、クラウドソーシングで簡単な翻訳の仕事などを見つけることもできます。
英語力を上げて仕事でキャリアアップを図りたい
今のポジションから、さらにステップアップするために英語を勉強する人もいるでしょう。
たとえば、もともと海外部門に興味があったけど、TOEICスコアなどの制限があったためチャレンジできなかったという人や、英語力を高めることで同業のより待遇のいい会社に転職したいという人もいます。
一般的に年齢が上がるにつれて転職は難しくなるものですが、仕事のスキルと英語力を組み合わせることでチャンスを広げることができます。
急に海外出張が決まってしまった
特に海外志向がなかった人でも、会社の指示で急に海外出張が決まってしまったというケースもあります。
40代で初めて海外出張に行かなければいけないという場合、出張までに十分な期間がないと大変ですよね。
英会話教室によっては、短期集中型で英語力を伸ばせるところもあります。
後々慌てないためにも、海外出張の可能性がありそうなら、できるだけ早いうちに英会話の勉強をはじめておくのがいいかもしれません。
海外に転勤が決まってしまった(本人もしくは配偶者)
本人もしくは配偶者の海外転勤が急に決まったために英語を勉強しなければいけないという人もいるでしょう。
海外転勤は出張と比べて、まとまった期間を外国で過ごすことになるので、ビジネスの場で英語を使わなければいけないのはもちろん、プライベートでも英語を話す必要があります。
転勤までに英会話教室などで英語を学ぶのはもちろんですが、滞在先でも英語の勉強をコンスタントに続ける必要があるでしょう。
英語が使えると単純にかっこいい
英語を上手に使いこなせる人は、それだけでなんとなくかっこよくみえるもの。
たとえば、カフェで70代ぐらいの男性がコーヒーを飲みながら英字新聞を読んでいたり、電話で誰かと英語を話していたら、すごくダンディにみえるのではないでしょうか。
グローバル社会と言われている現代でも、日本でしっかりした英語を話せる人はまだそれほど多くないものです。
男性、女性に限らず「なんとなくかっこいい」、「なんとなくおしゃれ」というのは40代以上の世代でも大事なことなのではないでしょうか。
40代は独学ではなく英会話教室がいい理由
40代の英会話初心者は、独学ではなく英会話教室を利用することがおすすめです。
以下、その理由を説明していきます。
40代は忙しい人が多く、英語の勉強だけに集中できないことが多いから
40代になると、自分のことだけに時間を使うことが難しくなってきますよね。
仕事では責任のある重要なポジションについている人や、場合によっては家事や育児と並行して働いている人もいます。
英語の学習が大事だとわかっていても、どうしても優先順位が下がってしまうこともあるでしょう。
そういった中で独学で自分の納得できる英語力まで引き上げるのはなかなか難しいもの。
自分だけで目標達成のロードマップを作成し、それに沿った正しい勉強方法を見つけるというのは大変です。
英会話教室では学習者の目標を十分にヒアリングして、正しい勉強法やカリキュラムを組んでくれるので、自分のために使える少ない時間を英語の勉強に集中することができます。
結果的に、英会話教室で学ぶことで独学よりも無駄なく効率的に英会話を習得できるのです。
自分でスケジュールを組まなくて済む教室もある
忙しい40代の学習者の中には、短い学習時間を確保することすら大変という人もいるかもしれません。
そういう人には、スケジュールや学習管理も任せることができるコーチングスクールがおすすめです。
コーチングスクールでは、普段の生活リズムなどをコーチと相談し、スキマ時間をいかに効率よく活用するかなどのアドバイスをもらえます。
また、学習進捗を定期的にコーチに報告する必要があるため、一人で勉強していると怠けがちという人でも続けることができます。
コーチングスクールに関しては以下の記事も参考にしてください。
【徹底比較】コーチング英会話スクールのおすすめランキング、料金だけではなくサービス内容も要チェック!
目的に合わせたプランを提案してもらえるから
英語を勉強する理由や目的は人それぞれ。
英会話教室では、さまざまな目的に応じた学習プランを用意しています。
入会前には学習カウンセリングが受けられ、ビジネス英会話や日常英会話、旅行英会話やおもてなし英語など、スクールによって多様なプランを提案してもらえます。
ビジネス英会話一つとっても、業種によって必要な英語力や語彙などは異なるので、自分に必要な要素をしっかりと分析してもらうことで学習を効率化できるでしょう。
独学ではアウトプットの場を設けられないから
十分なアウトプットができないことも独学の弱点の一つです。
英語で独り言を呟いたり、シャドーイングで口を動かすトレーニングもできますが、どうしても対人トレーニングは不足してしまいます。
英会話教室は、英語を話すことがメインなのでアウトプットの場として最適です。
自宅ではリスニングやリーディングなどのインプットをたくさん行い、英会話教室でたくさん英語を話すことで、より効果的な学習をすることができるでしょう。
自分に合った教材を提供してもらえるから
英会話教室では、コースごとにしっかりとレベル分けされていて、教材も今の自分のレベルに合ったものをチョイスしてもらえます。
自分で市販の教材を選ぶとなると、今のレベルからは難しすぎるものや、反対に簡単すぎるものを選んでしまうということなどもあり得ますよね。
レベルに合わない教材で勉強するのは効率が悪い上に、挫折につながりやすいので、教材選びという観点でも英会話教室を利用することがおすすめです。
40代から英会話教室を始めた人がやっていること
一般的な英会話教室は週に1〜2回でレッスン時間は1回40分ほど。
実用レベルで英語を使いこなせるようになるためには、スクールでの勉強だけでは十分とは言えません。
ここでは、40代から英会話教室に通い始めた人がやっていることをいくつか紹介します。
スキマ時間にアプリで勉強する
忙しくてまとまった勉強時間がとりづらい英語学習者によく使われているツールがスマホアプリ。
アプリを使い、通勤中の電車内やトイレ中などのスキマ時間を利用して、英語を勉強しているという人が多いです。
また、40代は集中力が高く、必ずしも英語学習に不利になることはありませんが、英語ではどうしても単語の暗記は避けて通れないもの。
アプリを使えば、お手軽に何度も繰り返し単語の確認ができるので、効率的にボキャブラリーを増やすことができます。
コースを修了しても学習を継続している
一定以上の英語レベルになり、自分なりの学習法が確立できれば、英会話教室に行かなくてもステップアップしていくことは可能です。
自分が納得できるレベルになったら、独学に切り替えるのもいいかもしれません。
しかし、外国語というものは、積極的に使わなくなった時点からどんどん忘れていくものです。
英会話教室のコースが修了した後も、せっかく身につけた英語を忘れないように、英語の学習は継続していきましょう。
40代でも工夫次第で英語を話せるようになる
40代の英会話初心者が英語を習得できるかについて検証してきました。
若い世代と全く同じように勉強するのは難しくても、40代ならではの人生経験を活かした学習方法で英語を習得することはできます。
語学の習得は工夫次第で何歳からでも可能なので、必要かもしれないと感じたらすぐにチャレンジしてみましょう。